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第二十二話 忘れられない誕生日  ※R-18くらいの内容が入ります

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「待って…んんっ」

さっきから何回も「待って」を言ったけど、コルゼに待つ気はないらしく、
キスの嵐の連発。

「ぷはっ…」
「何回も言いますけど、待ちませんから。」

キスで、コルゼの唇にうすいピンク色の紅がつき、
それをコルゼがグッとシャツでぬぐうのを見てゾクゾクして、やっと自覚がわいた。

…私、今からこの人に抱かれるんだ…。

やっと愛し合えるから嬉しいはずなのに、緊張でつい体が硬くなる。
だがコルゼは待つ気などない、気変わりなんてさせないとばかりに、
シャツを脱いだ。

…結構筋肉ある。普段白衣を着てるから、なんかすごいギャップが…。

「やっとだ…」
「え?」
「やっと、やっとあなたを俺だけのものにできる…。
これで、リリーを欲しがっていいのは、俺だけです」

そう言って、コルゼが首筋にかみついてくる。
「いたっ…!」
「ごめん、優しくできなくて…。
だけど、はっきり痕がついた。」

いたずらっ子みたいにほほ笑むコルゼの顔を見て、
ドキドキが止まらなくなって、ぎゅーっと、心が締め付けられる。

…私だって、はやくこうしたかった。
だけど、初めてって、なんか怖い。

「大丈夫」
「!」

私のシーツをにぎっていた手に、コルゼの指がまきつく。
ちょっと安心するかも…。

「嫌っていうほど愛しますから、今夜は眠らせませんよ?」

…前言撤回である。本当に今夜は眠れなさそうだ。
コルゼの目が本気なのである。

私のネグリジェのリボンがほどかれていき、
肌があらわになる。

「あ…」
若干、いや、かなり恥ずかしくて、胸を手で隠そうとする。

「隠さないで」
そう、言われて、手を掴まれる。

だめだ、完全に捕らえられた。
もう、逃げられない。

「…何か、あなたの自由を奪ってるみたいで、ゾクゾクする。
…とっても綺麗ですよ、リリー」

耳元でささやかれて、顔が赤くなっていく。

胸を、優しくつかまれた。

「ひゃっ…あ」

声を上げると、ネグリジェがはぎとられる。
完全に下着姿だ。

この世界にも一応ブラみたいな下着はあるようで、
それも取られて、胸が全部見られている状態だ。

…恥ずかしい。
最初は、優しくもまれるような感じだったのに、
もう揉みしだくように、手つきが荒い。

「はっ…やんっ…」
「どれほどはやくこうしたかったか…。
目の前にある美味しそうなリリーを、我慢するのは大変でした…」

ふ、普段からそう思ってたの!?
想像すると恥ずかしすぎるんだが…。

「ひっ…う」

胸に吸い付かれた。
甘く舌が絡みついてくる。と、思ったが、甘噛みされたりして、
フワフワした気持ちになって、何も考えられない。

「ん…あぁ!あ…、もう、だめ…」
「そんなに感じてるの?」
「うう…」

いたずらっ子みたいにほほ笑まれると、ゾクゾクが止まらない。
…もしかして攻められるの好きなのかな私…。
ひょっとしてどMなのでは…?
いや、コルゼがSなだけだな…。

さっきから余裕みたいな顔しちゃって…。
こういうのもしかして慣れてたりするのかな…?
いや、そういうキャラではない気がするけど…、気になるし、そうだったらなんか悔しい。

だから、ちょっとこっちからも攻めることにした。

「コルゼ…」
「ん?」

体を起こして、コルゼをドンッと、逆にベッドに押し倒した。
「えっ?」

拍子抜けだ、という顔をしている。

押し倒したコルゼの体に胸を押し付けた。
「ちょ、リリー…?」

「ねえ、コルゼ…」

ちょっと色っぽい感じの声を、コルゼの耳元で作った。
すると、コルゼの体がビクンとはねる。

…恥ずかし。で、でも気になる…。

コルゼの唇に指を這わせた。

「あなたはこういうの慣れてるんですか…?」
「え?」
「答えて下さい…」

「それは、あなた以外の女性とこういうことをしたことがあるか…、
ということでしょうか」

「そうですよ」

「あ、あるわけないじゃないか…。
俺に微笑んでくれたのは、リリーが初めてだったし…、
好きになったのも、愛しているのも、あなたが初めてです…よ。
だから、結構緊張してたのに…」

顔を真っ赤にするコルゼは、先程の姿とは大違いだ。
…でもかわいい。私が初めてでよかった…。

「て、ていうか早くどいてくれないと、
色々手を抜けなくなるから…」

それにクスっと笑う。
「へえ…、どんなふうになるんですか?」

と、コルゼの首筋に甘噛みしてから、キスマークをつけた。

「あっ…、ちょ、リリーっ…」
「お嫌ですか?」
「う、嬉しいけど…!本当に自制がきかなくなるから…」
「我慢なんて絶対しないでください。」
「それじゃリリーに無理させるだろ…」
「コルゼに我慢させるほうが辛いです…。」

「じゃあ…本当に我慢しないから」
「え」

なにか、硬いものがお尻にあたって、ビクッとしたと思ったら、
押し倒される。

「待っても嫌も、もう聞かない。
言ったことは、守ってよ…?」

「は、はい…。あっ…」

さっそく、下着の中に手が入って来る。
それも脱がされ、私を隠すものが、何もなくなる。

「…濡れてる」

そのセリフに、顔が赤くなりすぎて死にそうになる。
穴に、指が入って来る。

「あっ…」

指に中をかき回される。

「んっ…あああ!」

続いてもう一本入った気がするけど、
もう、頭が真っ白だ。

「今、何本入ってるかわかる…?」
「わかんなっ…あぁ!!」

いやらしいぐちゅぐちゅとした音をたてられて、さらにおかしくなりそう。

「正解は3本でした…」

コルゼは、中から指を抜くと、指についた私の愛液を、
ぺろりとなめた。

そして、コルゼがズボンを脱いだ。

それに、ハッとする。
全部が、見えたからだ。
…今から、これが私の中に…入ってしまうんだ。

「いい…?」

と、コルゼが私の頬をなでた。
「うん…。」
と、目を合わせる。

ぐっと、こじ開ける様に、アレが入ってきてしまう。

「う…痛…」
「大丈夫?」
「大丈夫…、あっ…!」

半分くらいまで入ったかと思ったら、それが抜かれ、
ズンと、もう一回入る。

「ひっ…んんんっ、あっ…あ」

ベッドがギシギシと音をたてていく。

「…全部、入った?」
「うん…。動いてもいい?」
「コルゼが、したいようにして…?
全部、受け止めるから」

「…本当に我慢しないから」

「あ、…あんっ、あ…!!ひうっ」

アレが出たり入ったりを繰り返して、ぐちゅぐちゅと音をたてていく。
それをくりかえす度、意識が飛びそうになる。

最初は痛かったのに、今は気持ちよさを感じている。
ああ…、好きな、愛する人に抱かれるって、こんなに幸せなんだ…。

「あ…っ、んっ、激しっ…!もっと、して…」
「…リリー…っ、好きだ、愛してる…」
「私も、愛してるっ…」

それを何回も繰り返して、本当に寝かせてもらえなかったのだった。


「ん…」
朝、目覚めると、しっかりと私の体はコルゼに抱きしめられていた。

寝顔可愛い…。
シーツがかなりくしゃくしゃで、これを使用人の人に見られるのは、
恥ずかしいな…。

乱れまくったことがバレバレだ。
それに、髪も少しぼさぼさだし、とかしてこようと、
抱きしてくれていた腕をどかそうとする。

「ん?あれ…ふぬぬっ…」

どうやっても、腕が離れない。

「ふっ…おはよう」
「あ!お、起きていたんですか…!?」

だから腕が持ち上がらなかったんだ…。
遊ばれた…。

「リリーが可愛かったからいたずらしちゃた」
「もー…」
「まだ寝てなくていいの?かなり昨日は無理させたと思うんだけど…」
「え?全然大丈夫だけど…」
「案外タフなんだな…」

確かに、初めては腰がいたくなるって聞いたことある…。
全然痛くないな。昨日あれだけ乱れたのに…。

「リリー」
「ん?」
「お誕生日、おめでとう…」

と、首にペンダントがつけられた。
「えっ…」
「まさか、忘れてたの?」
「…うん」
「ええ…」

そっか、私18歳になったんだ…。
「もっと自分を大切にしてよ…?」
「うん。これ、ずっと大切にする」
と、コルゼに抱き着いた。

今日が、忘れられない誕生日となった。













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