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実習の時に感じた「困り感」や「できた実感」など、実習日誌に書いていたことが働いてからでも大切な話
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皆さんは働く前に「実習」をしたと思います。働く前にどんな場所か、どんな働き方をしているのか、どんな人がいるのか
等、多くの学びが得られるものだと思っています。
私も例外ではなく、以前の職場に勤める前に多くの実習を体験しました。福祉施設、保育園、学童、精神科病院などなど
多くの場合、実習後に「実習日誌」を書いたのではないでしょうか。あれは大変だった
しかし、この実習日誌に書いたようなことが、実際の現場ではとても大切であると私は考えています。これは精神論ではなく、技術的な意味で言っています。今回はそれを以下にまとめていきたいとい思います
私の経験から書くので、例が福祉系、児童系に偏りますが、どんなジャンルでも大切だと考えています
エピソードから自分の内的部分の振り返り
私がこの話が大切でまとめようと思ったのは、鯨岡峻先生の「エピソード記述」、「接面」の研修を受け、自分の子どもとの関わりに大きく
影響を受けたからです
エピソード記述は、 自分も含め、観察した事実をありのままに記述する方法 のことです。そこには自分の気持ちなども含まれます
保育場面の例文をあげるなら
今日はA君と一緒に積み木をして遊びました。しかし、A君は周囲を見回したり、そわそわしています
「今日はいないかな」とA君はつぶやきました
それを聞いて、私は昨日、保育参観でA君のご両親が来て、最後にAくんに見つかって泣きながらバイバイしたのを
思い出しました。A君が「今日も来ていないのか」、「また会いたいな」という思いを持っていると感じた私は
「パパとママに会いたいの?」
と声を掛けました。A君は「うん」と寂しそうな表情を浮かべたので、A君の想いをくみ取りたいと
「パパとママに積み木を作って、写真とって見せてあげようか」と提案しました
するとA君は笑顔になり、嬉しそうに「うん」とつぶやくと積み木の遊びを再開していました
その笑顔を見て、A君の気持ちに寄り添えたようでうれしくなりました
というような記述になるのでしょうか
・実際に起こったこと
・A君くんの想い
・保育者の感じたこと
などを織り交ぜてエピソードとしてまとめています
そして、このエピソードを職員同士で共有することが、具体的な技術の向上につながります
エピソードの「接面」という考え方と、内的な振り返りの共有
この上記の文章、客観的にみて嫌な言い方をするなら
「A君はそう思ったという証拠がどこにあるか」
ということが挙げられます
確かに、このエピソードだけを聞くだけなら、ただの保育士が上手い対応をした「美談」にも聞こえるし、積みあがっていくとも思えません
これを更に掘り下げるために、「接面」という考え方が大切です。
鯨岡先生は論文に「接面」を
気持ちを向け合う人と人のあいだには独特の空間、雰囲気が生まれます。そのような人と人のあいだに成り立つ独特の空間や雰囲気
と呼んでいます
引用・参考文献
https://gpsw.doshisha.ac.jp/pdf/xDelete-s_150926a.pdf
ちょっと読んでみください。本当に参考になります(´・ω・`)
会話や、表情を見た時に感じる楽しさ、嬉しさ、がっかり、怒り等、相手と関わった当事者が感じる思いがあります
これを、実際の職員会議や、日々の振り返りの時に共有することが、職員同士の技術の向上、連携を維持するのに私の中でめちゃくちゃ、本当に大切だったのです
段階として、
①職員同士でこの「エピソード記述」「接面」の重要性を把握する
②日々の関わりの中で、子どもとの関わりの際に自分の気持ちやなどを意識するようになる
③振り返りで職員同士で共有、エピソードの「接面」に焦点を当て、今後の方向性を話し合う
といった流れになります
③の段階になると、職員同士でのエピソードを確認しながら支援の方向性を様々な視点から見ることにつながります
例えば、上記の例題であるA君。関わった保育士はそう感じたけど、一方の別の保育士は
「実はA君、両親とお別れの時に泣いたのは、両親の持っていたスマホを見たかったからなんです」
というエピソードを持っていたとします
すると「あれ?じゃあ見立て違った?」ということになり、「じゃあどうしてA君は保育士の提案に嬉しそうにしたのか」という
「別角度からのA君像」を発見することができます
また、エピソードを共有することで、自分の対応時の気持ちや困り感も一緒に共有されるので、スタッフの孤立感、一人で「あーでもない、こーでもない」と抱え込むリスクを減らすことができます
それだけでなく、関わりの現場で「あの職員は今こういった気持ちで関わっている」と推測からのヘルプもできるようになり、「阿吽の呼吸」につながるのです
結論として、実習日誌を通して行っていた、自身の行動や気持ちの振り返り、それを指導者や同じ境遇の学生と共有することは、上記のような
実践にいきつきます
昨今の保育士や教員のこどもへの暴行・暴言などは、ひとえに「だれにも相談できない環境」も一因としてあると考えています
ふと、過去の自分を振り返ってみることで、よりよい環境づくりのヒントとすることができるのではないでしょうか(´・ω・`)
以上になります
等、多くの学びが得られるものだと思っています。
私も例外ではなく、以前の職場に勤める前に多くの実習を体験しました。福祉施設、保育園、学童、精神科病院などなど
多くの場合、実習後に「実習日誌」を書いたのではないでしょうか。あれは大変だった
しかし、この実習日誌に書いたようなことが、実際の現場ではとても大切であると私は考えています。これは精神論ではなく、技術的な意味で言っています。今回はそれを以下にまとめていきたいとい思います
私の経験から書くので、例が福祉系、児童系に偏りますが、どんなジャンルでも大切だと考えています
エピソードから自分の内的部分の振り返り
私がこの話が大切でまとめようと思ったのは、鯨岡峻先生の「エピソード記述」、「接面」の研修を受け、自分の子どもとの関わりに大きく
影響を受けたからです
エピソード記述は、 自分も含め、観察した事実をありのままに記述する方法 のことです。そこには自分の気持ちなども含まれます
保育場面の例文をあげるなら
今日はA君と一緒に積み木をして遊びました。しかし、A君は周囲を見回したり、そわそわしています
「今日はいないかな」とA君はつぶやきました
それを聞いて、私は昨日、保育参観でA君のご両親が来て、最後にAくんに見つかって泣きながらバイバイしたのを
思い出しました。A君が「今日も来ていないのか」、「また会いたいな」という思いを持っていると感じた私は
「パパとママに会いたいの?」
と声を掛けました。A君は「うん」と寂しそうな表情を浮かべたので、A君の想いをくみ取りたいと
「パパとママに積み木を作って、写真とって見せてあげようか」と提案しました
するとA君は笑顔になり、嬉しそうに「うん」とつぶやくと積み木の遊びを再開していました
その笑顔を見て、A君の気持ちに寄り添えたようでうれしくなりました
というような記述になるのでしょうか
・実際に起こったこと
・A君くんの想い
・保育者の感じたこと
などを織り交ぜてエピソードとしてまとめています
そして、このエピソードを職員同士で共有することが、具体的な技術の向上につながります
エピソードの「接面」という考え方と、内的な振り返りの共有
この上記の文章、客観的にみて嫌な言い方をするなら
「A君はそう思ったという証拠がどこにあるか」
ということが挙げられます
確かに、このエピソードだけを聞くだけなら、ただの保育士が上手い対応をした「美談」にも聞こえるし、積みあがっていくとも思えません
これを更に掘り下げるために、「接面」という考え方が大切です。
鯨岡先生は論文に「接面」を
気持ちを向け合う人と人のあいだには独特の空間、雰囲気が生まれます。そのような人と人のあいだに成り立つ独特の空間や雰囲気
と呼んでいます
引用・参考文献
https://gpsw.doshisha.ac.jp/pdf/xDelete-s_150926a.pdf
ちょっと読んでみください。本当に参考になります(´・ω・`)
会話や、表情を見た時に感じる楽しさ、嬉しさ、がっかり、怒り等、相手と関わった当事者が感じる思いがあります
これを、実際の職員会議や、日々の振り返りの時に共有することが、職員同士の技術の向上、連携を維持するのに私の中でめちゃくちゃ、本当に大切だったのです
段階として、
①職員同士でこの「エピソード記述」「接面」の重要性を把握する
②日々の関わりの中で、子どもとの関わりの際に自分の気持ちやなどを意識するようになる
③振り返りで職員同士で共有、エピソードの「接面」に焦点を当て、今後の方向性を話し合う
といった流れになります
③の段階になると、職員同士でのエピソードを確認しながら支援の方向性を様々な視点から見ることにつながります
例えば、上記の例題であるA君。関わった保育士はそう感じたけど、一方の別の保育士は
「実はA君、両親とお別れの時に泣いたのは、両親の持っていたスマホを見たかったからなんです」
というエピソードを持っていたとします
すると「あれ?じゃあ見立て違った?」ということになり、「じゃあどうしてA君は保育士の提案に嬉しそうにしたのか」という
「別角度からのA君像」を発見することができます
また、エピソードを共有することで、自分の対応時の気持ちや困り感も一緒に共有されるので、スタッフの孤立感、一人で「あーでもない、こーでもない」と抱え込むリスクを減らすことができます
それだけでなく、関わりの現場で「あの職員は今こういった気持ちで関わっている」と推測からのヘルプもできるようになり、「阿吽の呼吸」につながるのです
結論として、実習日誌を通して行っていた、自身の行動や気持ちの振り返り、それを指導者や同じ境遇の学生と共有することは、上記のような
実践にいきつきます
昨今の保育士や教員のこどもへの暴行・暴言などは、ひとえに「だれにも相談できない環境」も一因としてあると考えています
ふと、過去の自分を振り返ってみることで、よりよい環境づくりのヒントとすることができるのではないでしょうか(´・ω・`)
以上になります
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