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子どもと関わる上で大切な「周辺参加」という考え方
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子どもの成長を見守る過程で「周辺参加」という考え方を私はかなり大切にしていました
保育園、センターの研修で受けた内容ではあるのですが、私のお子さんとの関わりに大きな影響を及ぼしました
「公園で知らないお子さんの集団にお子さんが勝手に入りこむのは問題ないか」
みたいな部分と関係してくるような考え方です
今回はそれを以下にまとめていきたいと思います
周辺参加とは
心理学、行動学的な要素がつよく、「正統的周辺参加」という形で紹介されていることが多いです
正統的周辺参加とは
新参者が実践共同体の一員として実践に参加することを古参者から認められ、役割を担い、参加の度合いを深めていくプロセス である
実践共同体の活動に参加すること自体が学習なのである。実践共同体とは、ある目標に向かって共通理解を持ち、社会的活動に参加
している人々の集合体である
(ジーン・レイヴ(アメリカの人類学者)、エティエンヌ・ウェンガー(アメリカの教育理論家))
引用・参考文献「正統的周辺参加」論に基づく異年齢集団活動の教材的意義
調べてみてください 頭が痛くなりそうな量の文章の文献が出てきます(´・ω・`)
大人で平たく例えてみると
職場で新人が先輩職員とプロジェクトを一緒に行い、その中で自分のやるべき役割などを見つけたり、先輩に認められることでどんどん成長につながっていく
というような解釈ができます
そしてこれは子どもにも置き換えることができ、例えるなら
年長さんが踊っていたところに一歳児Aさんがとことこと笑顔で歩いて入ってきて、一緒に同じ時間を過ごした
こういった場面でも「周辺参加」という見方をすることができます
お子さんの成長過程において、「楽しい雰囲気」「周囲のお子さんの笑顔」等、そういったところに自発的に移動し、その場にいるそれだけでも「周辺参加」という「学習」になるのです
ここで「楽しい」ということを学習した一歳児Aさんは、「楽しいというお思い」を胸に、徐々に成長していき、できることが増えていきます。身体的にも、精神的にも…
それを周囲のお子さんに認めてもらい、更に参加が増え、他児に教えたりといった役割もできてきます
そういった循環的な構造にもなっているです
この「周辺参加」という考えを基盤に、園などでは、縦割り保育(異年齢保育)という環境設定が行われています
現場でみた「周辺参加」
実際にそういった
「お子さんが不意に周囲の遊びに参加する行為」
を「周辺参加」という見方をすると、「お子さんの行動を見守る」選択肢が支援者、ご家族側にも増えてきます
彼らは学習途中だという意識が大人側に生まれるからです
・他のクラスでの活動の参加
・公園での他児の集団へふと混じる
などなど
ただ、難しさも多いことも事実です。発達支援の現場ではお子さんが「周辺参加」の過程の中で
・遊びにふっと入るといままで遊んでいたお子さんの遊びが終わってしまうこともあります
・反感を買うことあります
小さい子なら許されるものも、発達がゆっくりなお子さんは体格と理解面のアンバランスさから認めてもらえない様子も多く見受けられました
そうならないために、事前に大人が止めてしまうこともものすごく理解できますし、実際止めることもあります
そういった際に、支援者として大人が一緒に遊びに入り、気持ちの代弁や、ルールの調整などを行うことで、「周辺参加による成長の循環」をスムーズにするという考え方が重要でした
子どもにも大人にも「周辺参加」という学習過程がある。そして、それが上手く機能するためには、周囲にいる支援者のサポートをすることが大切
というのが、私の「支援」の一つの根拠となっています
保育園、センターの研修で受けた内容ではあるのですが、私のお子さんとの関わりに大きな影響を及ぼしました
「公園で知らないお子さんの集団にお子さんが勝手に入りこむのは問題ないか」
みたいな部分と関係してくるような考え方です
今回はそれを以下にまとめていきたいと思います
周辺参加とは
心理学、行動学的な要素がつよく、「正統的周辺参加」という形で紹介されていることが多いです
正統的周辺参加とは
新参者が実践共同体の一員として実践に参加することを古参者から認められ、役割を担い、参加の度合いを深めていくプロセス である
実践共同体の活動に参加すること自体が学習なのである。実践共同体とは、ある目標に向かって共通理解を持ち、社会的活動に参加
している人々の集合体である
(ジーン・レイヴ(アメリカの人類学者)、エティエンヌ・ウェンガー(アメリカの教育理論家))
引用・参考文献「正統的周辺参加」論に基づく異年齢集団活動の教材的意義
調べてみてください 頭が痛くなりそうな量の文章の文献が出てきます(´・ω・`)
大人で平たく例えてみると
職場で新人が先輩職員とプロジェクトを一緒に行い、その中で自分のやるべき役割などを見つけたり、先輩に認められることでどんどん成長につながっていく
というような解釈ができます
そしてこれは子どもにも置き換えることができ、例えるなら
年長さんが踊っていたところに一歳児Aさんがとことこと笑顔で歩いて入ってきて、一緒に同じ時間を過ごした
こういった場面でも「周辺参加」という見方をすることができます
お子さんの成長過程において、「楽しい雰囲気」「周囲のお子さんの笑顔」等、そういったところに自発的に移動し、その場にいるそれだけでも「周辺参加」という「学習」になるのです
ここで「楽しい」ということを学習した一歳児Aさんは、「楽しいというお思い」を胸に、徐々に成長していき、できることが増えていきます。身体的にも、精神的にも…
それを周囲のお子さんに認めてもらい、更に参加が増え、他児に教えたりといった役割もできてきます
そういった循環的な構造にもなっているです
この「周辺参加」という考えを基盤に、園などでは、縦割り保育(異年齢保育)という環境設定が行われています
現場でみた「周辺参加」
実際にそういった
「お子さんが不意に周囲の遊びに参加する行為」
を「周辺参加」という見方をすると、「お子さんの行動を見守る」選択肢が支援者、ご家族側にも増えてきます
彼らは学習途中だという意識が大人側に生まれるからです
・他のクラスでの活動の参加
・公園での他児の集団へふと混じる
などなど
ただ、難しさも多いことも事実です。発達支援の現場ではお子さんが「周辺参加」の過程の中で
・遊びにふっと入るといままで遊んでいたお子さんの遊びが終わってしまうこともあります
・反感を買うことあります
小さい子なら許されるものも、発達がゆっくりなお子さんは体格と理解面のアンバランスさから認めてもらえない様子も多く見受けられました
そうならないために、事前に大人が止めてしまうこともものすごく理解できますし、実際止めることもあります
そういった際に、支援者として大人が一緒に遊びに入り、気持ちの代弁や、ルールの調整などを行うことで、「周辺参加による成長の循環」をスムーズにするという考え方が重要でした
子どもにも大人にも「周辺参加」という学習過程がある。そして、それが上手く機能するためには、周囲にいる支援者のサポートをすることが大切
というのが、私の「支援」の一つの根拠となっています
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