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自然豊かな国「マルサミ」
花が咲く草原
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果てしなく続く草原の中にユリのように白い髪を持ち中性的な顔だちをした。魔法使いが立っていた。
魔法使いは今日もバッグを背負い旅路を急ぐ
遠くに村が見えた、
「今度の村は人が住んでいるといいな」
そんな期待を胸にしながら歩いているとあっというまに村についた。
その村は荒廃がしているが、数人が住んでいるようだった。
そこで、軒先に座っていたお婆さんに話しかけた。
「こんにちは」
お婆さんはゆっくりとした口調で話した。
「こんにちは、君はこの辺じゃ見ない顔だね」
「はい!ここまで旅をしてきました。」
「そうなんだねぇ、大変だっただろうね。」
「いえ、趣味のようなものな物なので楽しいですよ!」
そこに小さな楯と剣を持った男と手にグローブをつけた女が走ってきた。
「おーい、そこの旅の人!」
「どうしたんですか?」
男が息を切らしながら話した。
「三日前に仲間が畑あらしのゴブリン退治にいったんだけど、まだ、帰ってこないんだ!
旅の人なら、戦えるだろう?頼むよ探すのを手伝ってくれないか?」
「分かりました、、、」
あまり気は進まないがこまっている人を見捨てるわけにはいかないので手伝うことにした。
村から少し離れたところに林があった。
その林を少し進むと大きな畑に出た、米や野菜などが所狭しと植えられお日様の光を取り合うように高く生えていた。
所々荒らされた形跡はあるが、そこまで酷くはなかった。
そこを抜けると再び林があり、さらに行くと大きな洞穴についた。
洞穴の中は日の光が所々差し込み明るかった。しばらく進むとゴブリンの死体がポツポツと何体かあった。その奥に人が倒れていた。
「大丈夫か?」
男が必死に話しかけた。そしたら消え入りそうな声で
「俺たちはゴブリンを全て倒した。だが、敵はゴブリンだけじゃなかった、、、、」
倒れていた人は意識を失ってしまったようだ。
「あなたの言っていた仲間とは、彼一人ですか?」
「そうです。」
「なぜ、彼一人に行かせたのですか?」
少し怒った口調で聞いた。
男は悲しそうな声で言った。
「俺らも最初はついていこうと思ったでも、そしたら、村を守る事もできなくなってしまうし、ゴブリンだけなら彼だけでも大丈夫だと思ったんだ。」
男が話し終わったと同時に雄叫びが聞こえた。
「ウゥーーーーーーーーー」
振り向くと大きな斧を持ったミノタウロスが出てきた。
ミノタウロスは斧を振り上げた斧を横になぎ払った。女が飛ばされる。
「うっ、、」
男が走っていった。
「大丈夫か!」
魔法使いは手を前にかざした。それと同時にての少し前に魔法陣が出来た、そこから一直線にミノタウロスに青い光が飛んでいった。青い光は、ミノタウロスに当たり、ミノタウロスは、吹き飛ぶその巨体が洞窟の壁に当たると共に洞窟が音を出して崩れ始めた。魔法使いは女を、男は仲間を洞窟が崩れるギリギリで外に運び出した。
「危なかったですね。」
「そうだね、運が良かった。」
その後、村に戻ったら村人が4人を祝福し宴を開いた。男達の仲間は怪我をしたが命に別状はなかったが、気絶していて宴に参加できなかったことを悔やんでいた。
それから数日、魔法使いは村の人に近くの町への行き方を聞き村を出ることにした。村人達は盛大に見送ってくれた。男達は涙目になりながら。
「本当にありがとう!」
と、三人揃って言ってくれた。
「どういたしまして。」
魔法使いは照れくさそうに返した。
女が聞いた、
「旅の人、聞き忘れていましたがあなたの名前は、何と言うんですか?」
魔法使いは答える。
「名乗るほどの者ではありませんが、「シロ」と、呼んでください!」
シロは微笑んだ。そして、村の人達皆に聞こえる声で言った。
「行ってきます。」
村人達は答える。
「行ってらっしゃい!「シロ」。」
魔法使いは今日もバッグを背負い旅路を急ぐ
遠くに村が見えた、
「今度の村は人が住んでいるといいな」
そんな期待を胸にしながら歩いているとあっというまに村についた。
その村は荒廃がしているが、数人が住んでいるようだった。
そこで、軒先に座っていたお婆さんに話しかけた。
「こんにちは」
お婆さんはゆっくりとした口調で話した。
「こんにちは、君はこの辺じゃ見ない顔だね」
「はい!ここまで旅をしてきました。」
「そうなんだねぇ、大変だっただろうね。」
「いえ、趣味のようなものな物なので楽しいですよ!」
そこに小さな楯と剣を持った男と手にグローブをつけた女が走ってきた。
「おーい、そこの旅の人!」
「どうしたんですか?」
男が息を切らしながら話した。
「三日前に仲間が畑あらしのゴブリン退治にいったんだけど、まだ、帰ってこないんだ!
旅の人なら、戦えるだろう?頼むよ探すのを手伝ってくれないか?」
「分かりました、、、」
あまり気は進まないがこまっている人を見捨てるわけにはいかないので手伝うことにした。
村から少し離れたところに林があった。
その林を少し進むと大きな畑に出た、米や野菜などが所狭しと植えられお日様の光を取り合うように高く生えていた。
所々荒らされた形跡はあるが、そこまで酷くはなかった。
そこを抜けると再び林があり、さらに行くと大きな洞穴についた。
洞穴の中は日の光が所々差し込み明るかった。しばらく進むとゴブリンの死体がポツポツと何体かあった。その奥に人が倒れていた。
「大丈夫か?」
男が必死に話しかけた。そしたら消え入りそうな声で
「俺たちはゴブリンを全て倒した。だが、敵はゴブリンだけじゃなかった、、、、」
倒れていた人は意識を失ってしまったようだ。
「あなたの言っていた仲間とは、彼一人ですか?」
「そうです。」
「なぜ、彼一人に行かせたのですか?」
少し怒った口調で聞いた。
男は悲しそうな声で言った。
「俺らも最初はついていこうと思ったでも、そしたら、村を守る事もできなくなってしまうし、ゴブリンだけなら彼だけでも大丈夫だと思ったんだ。」
男が話し終わったと同時に雄叫びが聞こえた。
「ウゥーーーーーーーーー」
振り向くと大きな斧を持ったミノタウロスが出てきた。
ミノタウロスは斧を振り上げた斧を横になぎ払った。女が飛ばされる。
「うっ、、」
男が走っていった。
「大丈夫か!」
魔法使いは手を前にかざした。それと同時にての少し前に魔法陣が出来た、そこから一直線にミノタウロスに青い光が飛んでいった。青い光は、ミノタウロスに当たり、ミノタウロスは、吹き飛ぶその巨体が洞窟の壁に当たると共に洞窟が音を出して崩れ始めた。魔法使いは女を、男は仲間を洞窟が崩れるギリギリで外に運び出した。
「危なかったですね。」
「そうだね、運が良かった。」
その後、村に戻ったら村人が4人を祝福し宴を開いた。男達の仲間は怪我をしたが命に別状はなかったが、気絶していて宴に参加できなかったことを悔やんでいた。
それから数日、魔法使いは村の人に近くの町への行き方を聞き村を出ることにした。村人達は盛大に見送ってくれた。男達は涙目になりながら。
「本当にありがとう!」
と、三人揃って言ってくれた。
「どういたしまして。」
魔法使いは照れくさそうに返した。
女が聞いた、
「旅の人、聞き忘れていましたがあなたの名前は、何と言うんですか?」
魔法使いは答える。
「名乗るほどの者ではありませんが、「シロ」と、呼んでください!」
シロは微笑んだ。そして、村の人達皆に聞こえる声で言った。
「行ってきます。」
村人達は答える。
「行ってらっしゃい!「シロ」。」
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