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日々成長

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シングルマザー歴も早11年目。早いような…、遅いような…。
いや!めっちゃ早い!!歳を重ねると一日、一年と早く感じるようになると人生の先輩たち、もとい話し好きのおばちゃんたちに聞いていたが、時間経過が本当にめっちゃ早く感じるようになってしまった。私も、歳を重ねたということだな…。
子供の頃は、一日が長く感じていたのが嘘のようだ。

「マミィ~。今年何歳?」
最近はよく下の子が、いろんなタイミングで聞いてくる。そして、その都度お約束のやり取りが…。
「しっ!だめだよ。マミィに歳を聞いたら。」
ん?お兄ちゃん何を言ってるのかな?
「もう、おばあちゃんの年齢なんたわから。」
「あ!そうか!」
お前ら…。黙って聞いていれば…わざとやってるだろ!
「残念でした。マミィはまだ若いです!」
「ほら、見てみ。ああやって歳を誤魔化してるんだぜ。」
「誤魔化してません!」
「まぁ、まぁ。肩が痛くって腕もあがらないでしょ?無理しないの。」
お兄ちゃんがわざとらしく、私を諭そうとする。
「…確かに。肩は痛い…。」
うんうん。と頷きながら、お兄ちゃんは私の肩を叩く。
で、いつもその手を振り払うところまでお決まりの流れになっている。
実年齢を理解しているかは定かではない…。一応、周りからは、年齢を言うと必ず驚かれるのだが、どうだろうな?

まあ、そんなこんなで、相変わらずの生活をしている。仕事はしているが、不景気で給与は上がらないし、子供は成長していくからその都度出費も増える。で、養育費は相変わらずなし。
なので、私が頑張って働き、節約に励む!どうにかならないものか、つい考えてしまう。高校進学どうするかとかね。今から考えておかないと、対応できないかもしれないし。大切な我が子のため母は頑張ります!

お兄ちゃんは、中学生になっても不登校は継続。なんか、学校に不登校生の専門の先生?カウンセラー?がいるらしく、少人数用の教室を借りて過ごしてるそうだ。帰るのも本人の気持ち次第で🆗。登校したときはお兄ちゃんは給食前に帰って来る。
「俺、昼前に帰ってくるから。」
学校に行くとき必ずそうしている。
学校がそれでいいのなら、私も構わない。できたら、給食食べてくれると、食費減るんだけどな。とは思うが、学校に行くだけで良しとしている。週一回くらいだけどね。
それにつられて、下の子も不登校継続中。先生との相性は悪くないみたいだけど、お兄ちゃんがいかないならって感じ。
ん~、どちらも勉強だけはしてくれよ。将来の道が険しく選べる道が少なくなってしまうからと私は切実に思う。
それが、伝わるといいけどね。

どちらも身体だけは、すくすくと育ち、お兄ちゃんにはいつの間にか、背を越され、下の子も迫ってきている。順調に成長してくれている証拠なのだか、何故か寂しい気持ちにもなる。そして、あの頃は可愛かったな~等と思い出していると、自分が歳をとったと自覚してしまった…。
よし(๑•̀ㅂ•́)و✧ちょっとでも、若く可愛く見られるように、自分磨き始めよ。


あぁ、今日は学校行くのかな。
子供を起こすことからいつもの一日が始まる。
子供の成長を見ながら、慌ただしく、時には悩み苦しみながら私は過ごしている。でも、離婚したことを後悔はしていない。

あのとき離婚しなければ
あのとき、こうしていたら
と、考えだしたらきりがない。よく言う、たら、れば、を使い始めたら無限ループが始まってしまう。なので、私は考えてないようにしている。だから、今選んでいるこの人生に後悔なし。
おっ?我ながらちょっとカッコいいんじゃない。
今からもっと大変なことも、待ち構えているだろうが、乗り超えた先にちょっとでも楽しいことが待ってたらいいね(≧∇≦)b
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