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フォーレンス学園一年生
一人じゃない
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ラルク様、ルー兄様、カイト様と一緒に学園へと馬車で帰る、服はあとで用意してくれるようだ。今はラルク様から借りていよう
私、一人じゃナナちゃんを助けられない·····そう痛感した今、体の疲労もあるだろうが体中が痛く、動かない。皆さんに馬車まで運んでもらった
「·····エルサ、ごめんね。ペルーザ国のこと伝えなくて·····」
「俺も悪いと思っている·····」
「いいのよ、私が悪いんだから·····それに私の力じゃナナちゃんを救えないんだって分かったから·····」
「エルサ、君は一人じゃないんだよ?僕達を頼っていいんだよ」
「そうだ、エルサになら喜んで力を貸してやる」
「えっ·····?」
「俺たちでペルーザ国を救えばいいんだよ、エルサは一人で背負いすぎだ、俺たちを(いや俺だけを)頼ればいいじゃないか」
「私に·····力を貸してくれるの·····?」
私なんかに?私はこんな奴なのに·····?強くないし、聖女ってわけでもない·····何もない私に力を貸してくれるの·····?
「「「もちろん!」」」
「うぅ·····」
涙が溢れてくる·····前世では有り得なかったから·····私はなんて幸せなんだろう·····なんてこの世界の人達は優しいんだろう·····ここにずっと·····ずっといたい、誰にもこの幸せを邪魔されたくない!壊されたくない!
ナナちゃんと一緒に、みんなで楽しく暮らしたいな·····
初めて、未来に胸を踊らせた
「エルサ?!泣いてるの?!」
みんなに心配されたけど、それもまた嬉しかった
馬車の道中
「そういえば、ラルク様?どうして私の居場所が分かったの?」
「えぇ?!それ聞きたい??」
「ずっと不思議に思ってたの」
「えっと·····愛の力だよ!」
「アイノチカラ??」
「エルサ、こいつはエルサにあげたピアスに·····ぎゃあ!!」
「·····キール、黙ろうか。燃やすよ!!」
「ちっ、燃やせるものなら燃やしてみろ!!僕は火の魔法、得意なんだからな!」
「俺にはかなわないよ」
「2人とも!ここは馬車なんだから危ないわ!!」
「「ごめん、エルサ」」
怒られてしょぼんとしている2人を見て笑ってしまう、2人とも私より年上なのにね
さっきルー兄様がピアスがどうとか言ってたけどなんだったんだろう?
「あっ、俺も言いたいことがあったんだ!」
ピアスについて聞こうとしたらラルク様が先に質問してきた
「何?」
「俺のことさっき、ラルクって言ってたよね!!」
「??!!」
咄嗟のことで呼び捨てにしたのバレてたのね!
どうしよう·····怒られるのかな·····
「俺のこと、ずっとそう呼んで!!」
「えっ·····お、怒らないの?」
「怒るわけないじゃん!凄く嬉しかった!そう呼んでね!」
「よ、呼べないよ!!」
「大丈夫、二回言えてるから!」
「うぅ·····無理だよ!!」
「そうですよ、ラルク様·····本人が嫌がっているのに頼んだらいけませんよ!」
「もうそろそろ静かにならない?」
ギャーギャー言い合っているラルク様たちをカイト様が軽蔑した目で睨んでいる
「そうだ、エルサに伝えておくがミハルタウンは治安が悪く、危険なところだ。二度と近づくなよ」
「そうなの?」
「あぁ、あとペルーザ国について人に聞くのはおすすめしないな」
「なんで?」
「どこかで情報が管理されてる」
「えっ??」
「人々の間でそれは禁句になってるみたいなんだ」
「ど、どうして?」
「それは分からないが後々調べるつもりだ」
だからみんな答えてくれなかったんだ
情報を管理ってどういうことだろう?そんなことを考えているとカイト様が私をじーと見ていることに気づいた
「どうしたの?」
「いや·····エルサ、お前転んだんだよな」
「うん、転んだよ」
「全くそれらしい怪我が見当たらないが·····」
「あぁ、そうそう!転んでもう動けなくなったときに体が光ったの」
「光った??」
「うん、そしたら怪我が治ってたわ」
「·····どういうことだ·····エルサ、お前は光の魔法なんて使えないだろ?」
「もちろんだよ、私は魔法使えないもの」
「·····あとで調べとくか·····」
カイト様がブツブツと独り言を言い始めた
何か気になることでもあるのかな?
「そろそろ着くよ」
学園の立派な姿が見えてきた。ちょっと離れただけなのに懐かしいような·····そんな気がした
「「「エルサ様ー!」」」
「皆さん!」
「ゴメンなさい、私があんなことを言ったから·····」
「本当にゴメンなさい·····」
「なんとお詫びすればいいのか·····」
「大丈夫よ、それに皆のおかげで私は前に進めたんだから!」
「「「エルサ様·····」」」
泣きながら抱きつく彼女らには心配をかけてしまい本当に申し訳ない
「そろそろ行こうか、エルサ、いろいろ話したいし」
「うん、あとでね!」
「「「はい!!」」」
三人とはいったん別れ、自分の部屋で着替えてからラルク様の部屋に向かった
ラルク様の部屋に集まったのはラルク様、ルー兄様、カイト様、セルフォルド様だ。
「セルフォルド様?」
「あぁ、彼にも来てもらったんだ。彼はとても優秀だから役に立つと思ってね」
「私のようなものが手伝わせてもらいとても光栄に思います」
「ありがとう、セルフォルド様!」
「いえ、カレン様から頼まれましたので」
ふっ、と微笑む彼はカレンのことを大切に思っているようだ。ふふ、なんかいいな~
「ではそろそろ本題にはいっていこうか」
「うん!」
ナナちゃん救出作戦会議、開始だ!
私、一人じゃナナちゃんを助けられない·····そう痛感した今、体の疲労もあるだろうが体中が痛く、動かない。皆さんに馬車まで運んでもらった
「·····エルサ、ごめんね。ペルーザ国のこと伝えなくて·····」
「俺も悪いと思っている·····」
「いいのよ、私が悪いんだから·····それに私の力じゃナナちゃんを救えないんだって分かったから·····」
「エルサ、君は一人じゃないんだよ?僕達を頼っていいんだよ」
「そうだ、エルサになら喜んで力を貸してやる」
「えっ·····?」
「俺たちでペルーザ国を救えばいいんだよ、エルサは一人で背負いすぎだ、俺たちを(いや俺だけを)頼ればいいじゃないか」
「私に·····力を貸してくれるの·····?」
私なんかに?私はこんな奴なのに·····?強くないし、聖女ってわけでもない·····何もない私に力を貸してくれるの·····?
「「「もちろん!」」」
「うぅ·····」
涙が溢れてくる·····前世では有り得なかったから·····私はなんて幸せなんだろう·····なんてこの世界の人達は優しいんだろう·····ここにずっと·····ずっといたい、誰にもこの幸せを邪魔されたくない!壊されたくない!
ナナちゃんと一緒に、みんなで楽しく暮らしたいな·····
初めて、未来に胸を踊らせた
「エルサ?!泣いてるの?!」
みんなに心配されたけど、それもまた嬉しかった
馬車の道中
「そういえば、ラルク様?どうして私の居場所が分かったの?」
「えぇ?!それ聞きたい??」
「ずっと不思議に思ってたの」
「えっと·····愛の力だよ!」
「アイノチカラ??」
「エルサ、こいつはエルサにあげたピアスに·····ぎゃあ!!」
「·····キール、黙ろうか。燃やすよ!!」
「ちっ、燃やせるものなら燃やしてみろ!!僕は火の魔法、得意なんだからな!」
「俺にはかなわないよ」
「2人とも!ここは馬車なんだから危ないわ!!」
「「ごめん、エルサ」」
怒られてしょぼんとしている2人を見て笑ってしまう、2人とも私より年上なのにね
さっきルー兄様がピアスがどうとか言ってたけどなんだったんだろう?
「あっ、俺も言いたいことがあったんだ!」
ピアスについて聞こうとしたらラルク様が先に質問してきた
「何?」
「俺のことさっき、ラルクって言ってたよね!!」
「??!!」
咄嗟のことで呼び捨てにしたのバレてたのね!
どうしよう·····怒られるのかな·····
「俺のこと、ずっとそう呼んで!!」
「えっ·····お、怒らないの?」
「怒るわけないじゃん!凄く嬉しかった!そう呼んでね!」
「よ、呼べないよ!!」
「大丈夫、二回言えてるから!」
「うぅ·····無理だよ!!」
「そうですよ、ラルク様·····本人が嫌がっているのに頼んだらいけませんよ!」
「もうそろそろ静かにならない?」
ギャーギャー言い合っているラルク様たちをカイト様が軽蔑した目で睨んでいる
「そうだ、エルサに伝えておくがミハルタウンは治安が悪く、危険なところだ。二度と近づくなよ」
「そうなの?」
「あぁ、あとペルーザ国について人に聞くのはおすすめしないな」
「なんで?」
「どこかで情報が管理されてる」
「えっ??」
「人々の間でそれは禁句になってるみたいなんだ」
「ど、どうして?」
「それは分からないが後々調べるつもりだ」
だからみんな答えてくれなかったんだ
情報を管理ってどういうことだろう?そんなことを考えているとカイト様が私をじーと見ていることに気づいた
「どうしたの?」
「いや·····エルサ、お前転んだんだよな」
「うん、転んだよ」
「全くそれらしい怪我が見当たらないが·····」
「あぁ、そうそう!転んでもう動けなくなったときに体が光ったの」
「光った??」
「うん、そしたら怪我が治ってたわ」
「·····どういうことだ·····エルサ、お前は光の魔法なんて使えないだろ?」
「もちろんだよ、私は魔法使えないもの」
「·····あとで調べとくか·····」
カイト様がブツブツと独り言を言い始めた
何か気になることでもあるのかな?
「そろそろ着くよ」
学園の立派な姿が見えてきた。ちょっと離れただけなのに懐かしいような·····そんな気がした
「「「エルサ様ー!」」」
「皆さん!」
「ゴメンなさい、私があんなことを言ったから·····」
「本当にゴメンなさい·····」
「なんとお詫びすればいいのか·····」
「大丈夫よ、それに皆のおかげで私は前に進めたんだから!」
「「「エルサ様·····」」」
泣きながら抱きつく彼女らには心配をかけてしまい本当に申し訳ない
「そろそろ行こうか、エルサ、いろいろ話したいし」
「うん、あとでね!」
「「「はい!!」」」
三人とはいったん別れ、自分の部屋で着替えてからラルク様の部屋に向かった
ラルク様の部屋に集まったのはラルク様、ルー兄様、カイト様、セルフォルド様だ。
「セルフォルド様?」
「あぁ、彼にも来てもらったんだ。彼はとても優秀だから役に立つと思ってね」
「私のようなものが手伝わせてもらいとても光栄に思います」
「ありがとう、セルフォルド様!」
「いえ、カレン様から頼まれましたので」
ふっ、と微笑む彼はカレンのことを大切に思っているようだ。ふふ、なんかいいな~
「ではそろそろ本題にはいっていこうか」
「うん!」
ナナちゃん救出作戦会議、開始だ!
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