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転生先は悪役令嬢

転生した·····

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ふわふわする·····温かい声が私を呼んでる·····誰、あなたは誰なの·····ここは嫌なのあなたの側がいい!!!行かせて·····そっちに·····


「お嬢様、大丈夫ですか!!」
えっ!!ここどこ??
「すぐに旦那様をお呼びしますね!」
はぁ??えっ!!ちょっと待って!!
「···············!!!」
声が出ない·····
焦っていると廊下からドタドタと何人かの足音が聞こえてきた。
「エルサ!!目が覚めたのか!!良かった~」
号泣し出した銀髪のイケメン·····誰なの??
「エルサ·····心配してたのよ·····」
私に抱きつく赤髪の美女·····この人も誰??
「···············」
やっぱり声が出ない·····
「声が出ないだろ、エルサ·····水を飲め」
差し出された水を飲むといくらか喉の痛みがひいた。
「お嬢様はお疲れのようですし、退室しましょう旦那様、奥様」
「そうだな、エルサしっかり休んでくれ」
「早く元気になってね」
そういって三人は部屋から出ていった。 
いったいどういうことなの?ここはどこ?!私は?!死んだはずじゃ·····
落ち着かないと、まず頭の整理をしましょう、私はエルサみたい·····リリアナではなくエルサ·····どういうこと、私は首を確かに切られたはずだし·····
『 こんにちは、リリアナ 』
誰?!?!
『 私は女神のシンシア、あなたに第二の人生を与えたの 』
どうして??
『 死ぬ間際に愛されたいと言ったでしょう?それを叶えてあげた·····あなたの前世は環境が悪すぎた、でも今回は前世よりマシなはず·····頑張ればきっと願いが叶うわ 』
なんでそこまでしてくれるの?
『 分かっちゃった?あなたにお願いしたいのよ、あなたを殺したアンナの魂がこの世界に降り、転生しちゃったの·····あの魂は地獄に行く予定だったのに。だからあなたにはアンナが暴走しないように見張っていて欲しいの 』
アンナ·····死んじゃったの!?
 『 えぇ、まぁ仕方がないんじゃない?あれだけしたんだし····· 』
私が悪かったんじゃないの??
『 大丈夫よ、あなたは地獄に落ちないわ·····でもこの生き方で地獄に落ちちゃうかもね、ふふふ』
この人怖いな·····明るい声で言わないでよ·····そうだとしたらアンナは誰に転生したの?
『 ゴメンなさい、この世界に転生したことは分かったんだけど·····それ以上は····· 』
分かった、いいわよ!引き受ける
『 ありがとう、リリアナいやエルサ 』
でもいったいエルサって誰??
『 あら、知ってるはずよ!!まぁ思い出すでしょう、今までのエルサの記憶だけあげとくわ、しばらく頭が痛いかもだけど頑張って!!じゃあね~‪
 ( ^_^)/~~~‬ 』
ちょちょ、待ってって~わあぁぁぁぁ!!!
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