121 / 152
デルニエール攻防戦 二日目 魔王軍サイド②
しおりを挟む
「なにあれ……?」
ソーニャの視界に映るのは、地上から空へと立ち上る無数の灰と、それに混じる黒い粒子であった。
一か所ではない。どこもかしこも同じ現象が生じている。風に乗って流れ、湯気のように大地を覆うそれは、眷属の成れの果て。原初の灰そのものであった。
「どういうことよ」
つい先ほどまで、戦場では魔王の眷属が敵を圧倒していたはずだ。それなのに、目の前で夥しい量が死骸と化している。いま圧倒されているのは、明らかに魔王軍の方だった。
「ああそう。やっと来たってわけ」
ソーニャは確信する。この異常事態は、ルークと互角に戦ったという人間の仕業だと。
大地を蹴り飛ばし中空へ飛び上がると、迷うことなく飛空魔法を発動。戦場を見渡せる高度まで上昇する。
老将軍への興味は既に失われていた。弱者など眼中にない。
魔族の本能に刻まれた強者への好奇心。野放しにできぬという将の責任感。ソーニャの思考を満たしたのはその二つである。
上空から戦場全域を見下ろす。ほとんどが舞い上がる灰に覆われ、地上を視認できない。元よりソーニャは視覚による索敵ではなく、敵の魔力を探知するつもりだった。ルークと斬り合う戦士であるならば、内包する魔力か、あるいは纏う強化魔法の強度が並外れているだろう。
ところが、どれだけ集中してもそれらしき反応は見つからない。感じるのは有象無象の弱弱しい魔力と、それらをほんの少し上回る数個のみ。
形のいい眉がぎゅっと寄せられる。ふと思い出したのは、モルディック砦で出会った魔力の感じられない罪人だ。惰弱の極みを体現したかのような男だったが、それでも魔力を持たない生物などありえない。ならば人間が魔力を隠蔽する術を手に入れたと考えるのが自然である。ソーニャは魔王に眷属の改良を進言したが、この状況では与えられた感覚器官も用を成さないだろう。
仕方なくソーニャは、じっと目を凝らして戦場を観察するしかなかった。
焦りを抑え、冷静に努める。灰の奥にうっすらと浮かぶ動きを見逃さないように。
一刻も早く対処しなければ、眷属は瞬く間に殲滅されてしまうだろう。ルークならそれができる。当然、彼と張り合った人間にできないわけがない。
「見つけたっ……!」
灰の壁を抜けて現れたのは、高速で疾駆する一両の戦車。十頭の馬に引かれる巨大で華やかな浮遊車両である。
すぐさまソーニャは急降下を実行した。
敵の中ではあれが最も大きな魔力を放っている。魔力を隠して上手く他の兵士に紛れ込んだつもりかもしれないが、あんな図体を晒せば意味がない。
ソーニャの接近を感知したのだろう。戦車に搭載された色とりどりの魔石から、迎撃の攻撃魔法が槍衾となって発射された。青白く輝く強力な光線が、回避軌道を取ったソーニャの肌を掠めていく。
「甘いっての!」
接近したソーニャの炎弾が、一発、二発、三発と戦車の屋根に着弾。豪快な爆炎をもって、車両の上半分を跡形もなく吹き飛ばした。車両と馬とを繋いでいる鎖は千切れ、戦馬は爆炎に煽られ半ば吹き飛ばされながら散り散りになって走り去っていった。
敵に対応する隙を与えず、ソーニャは半壊した戦車に取りつく。
「な、なん……なんだ貴様はぁっ!」
搭乗していたのは、豪奢な黄金鎧に身を包んだ中年の男。脂ぎった顔が驚きと恐れでぐにゃぐにゃと変形している。
「こ、このっ! それ以上近寄るでない! 蛮族め!」
男は剣を抜き、精一杯腕を伸ばして切っ先を突き付けてくる。
「なにこいつ」
ほんの一時、ソーニャは呆気にとられた。
ご立派な装備に比して、男の剣気はひどく矮小である。腰の引けた構えには戦場に立つ者の勇敢さなど欠片も感じられない。紛うことなき弱者の様相。将の威厳は皆無に等しい。
「ゴミじゃない」
こんな男が例の戦士であるはずがない。一瞬でも勘違いした自分に腹が立つ。
「ゴ、ゴミだと! 貴様、私が誰かわかっておるのか! デルニエールの主、ロード・ティミドゥスであるぞ!」
「ふーん、あっそ」
人間の肩書や地位などに興味はない。死ねば意味を失うものにいかほどの価値があろうか。
「我が兵士達よ! この無礼者を討ち取るのだ! 討ち取った者には褒美をやるぞ! 早くこの魔族を殺せ!」
「あのねぇ」
呆れて物も言えない。どうやらこの男は、冷静とは最も無縁の場所に生きているようだ。
「周り、見てみたら?」
「なにを……」
言われて初めて、男はきょろきょろと周辺を確認する。動力を失い減速していく戦車の上で、男はやっと自身の孤立に気付いたようだ。
「な、何事だ! 我が精兵達はどこに消えた!」
舞い上がる灰の中ではぐれてしまったのか。はたまた別の理由か。
いずれにしても、戦場の状況すら把握せず最前線に出てくるような男が有能な指揮官であるはずがない。いてもいなくても変わらない小物など、相手にする価値もないだろう。
「ま、大将は大将だし、いちおー殺しておきましょっか」
都市の長が死んだとなれば、多少なりとも敵に動揺が走るはず。
「こ、このっ! 舐めるな小娘がっ!」
男は無謀にもソーニャへと斬りかかった。拙く鈍重な剣筋。避けるまでもない。
黄金で飾られた剣は相当な業物だろう。だが使い手がこれでは、華美なだけのなまくらだ。男の振るった刃はソーニャの肌を撫でたのみ。かすり傷一つつけること能わなかった。
無様に過ぎる。これには憐れみすら抱けない。
「腰を抜かさなかっただけ褒めてあげるわ」
「ひっ――」
ソーニャがひらりと手を振ると、迸った火炎が戦車を焼き払った。一瞬にも満たず、全ては破片すら残らず消滅する。爆風によって投げ出された男は、大地を転々として跳ね回り、煤けた土の上で動かなくなった。
「これでよしっと」
まったく時間を無駄にしてしまった。この数十秒で、一体どれほどの眷属が葬られただろうか。再び上空まで到達し、改めて眼下を広く見渡す。灰の壁は厚いが、索敵に集中すれば微弱な魔力の反応を識別できるはずだ。
そう。
眷属の死骸は地表から舞い上がっている。だから、警戒すべき敵は地上にいるに違いない。
それこそ、あまりにも迂闊な思い込みだった。
背筋を這う悪寒。悔いた時にはもう遅い。
真上に出現した死の気配が、ソーニャの全身を強かに叩いた。
ソーニャの視界に映るのは、地上から空へと立ち上る無数の灰と、それに混じる黒い粒子であった。
一か所ではない。どこもかしこも同じ現象が生じている。風に乗って流れ、湯気のように大地を覆うそれは、眷属の成れの果て。原初の灰そのものであった。
「どういうことよ」
つい先ほどまで、戦場では魔王の眷属が敵を圧倒していたはずだ。それなのに、目の前で夥しい量が死骸と化している。いま圧倒されているのは、明らかに魔王軍の方だった。
「ああそう。やっと来たってわけ」
ソーニャは確信する。この異常事態は、ルークと互角に戦ったという人間の仕業だと。
大地を蹴り飛ばし中空へ飛び上がると、迷うことなく飛空魔法を発動。戦場を見渡せる高度まで上昇する。
老将軍への興味は既に失われていた。弱者など眼中にない。
魔族の本能に刻まれた強者への好奇心。野放しにできぬという将の責任感。ソーニャの思考を満たしたのはその二つである。
上空から戦場全域を見下ろす。ほとんどが舞い上がる灰に覆われ、地上を視認できない。元よりソーニャは視覚による索敵ではなく、敵の魔力を探知するつもりだった。ルークと斬り合う戦士であるならば、内包する魔力か、あるいは纏う強化魔法の強度が並外れているだろう。
ところが、どれだけ集中してもそれらしき反応は見つからない。感じるのは有象無象の弱弱しい魔力と、それらをほんの少し上回る数個のみ。
形のいい眉がぎゅっと寄せられる。ふと思い出したのは、モルディック砦で出会った魔力の感じられない罪人だ。惰弱の極みを体現したかのような男だったが、それでも魔力を持たない生物などありえない。ならば人間が魔力を隠蔽する術を手に入れたと考えるのが自然である。ソーニャは魔王に眷属の改良を進言したが、この状況では与えられた感覚器官も用を成さないだろう。
仕方なくソーニャは、じっと目を凝らして戦場を観察するしかなかった。
焦りを抑え、冷静に努める。灰の奥にうっすらと浮かぶ動きを見逃さないように。
一刻も早く対処しなければ、眷属は瞬く間に殲滅されてしまうだろう。ルークならそれができる。当然、彼と張り合った人間にできないわけがない。
「見つけたっ……!」
灰の壁を抜けて現れたのは、高速で疾駆する一両の戦車。十頭の馬に引かれる巨大で華やかな浮遊車両である。
すぐさまソーニャは急降下を実行した。
敵の中ではあれが最も大きな魔力を放っている。魔力を隠して上手く他の兵士に紛れ込んだつもりかもしれないが、あんな図体を晒せば意味がない。
ソーニャの接近を感知したのだろう。戦車に搭載された色とりどりの魔石から、迎撃の攻撃魔法が槍衾となって発射された。青白く輝く強力な光線が、回避軌道を取ったソーニャの肌を掠めていく。
「甘いっての!」
接近したソーニャの炎弾が、一発、二発、三発と戦車の屋根に着弾。豪快な爆炎をもって、車両の上半分を跡形もなく吹き飛ばした。車両と馬とを繋いでいる鎖は千切れ、戦馬は爆炎に煽られ半ば吹き飛ばされながら散り散りになって走り去っていった。
敵に対応する隙を与えず、ソーニャは半壊した戦車に取りつく。
「な、なん……なんだ貴様はぁっ!」
搭乗していたのは、豪奢な黄金鎧に身を包んだ中年の男。脂ぎった顔が驚きと恐れでぐにゃぐにゃと変形している。
「こ、このっ! それ以上近寄るでない! 蛮族め!」
男は剣を抜き、精一杯腕を伸ばして切っ先を突き付けてくる。
「なにこいつ」
ほんの一時、ソーニャは呆気にとられた。
ご立派な装備に比して、男の剣気はひどく矮小である。腰の引けた構えには戦場に立つ者の勇敢さなど欠片も感じられない。紛うことなき弱者の様相。将の威厳は皆無に等しい。
「ゴミじゃない」
こんな男が例の戦士であるはずがない。一瞬でも勘違いした自分に腹が立つ。
「ゴ、ゴミだと! 貴様、私が誰かわかっておるのか! デルニエールの主、ロード・ティミドゥスであるぞ!」
「ふーん、あっそ」
人間の肩書や地位などに興味はない。死ねば意味を失うものにいかほどの価値があろうか。
「我が兵士達よ! この無礼者を討ち取るのだ! 討ち取った者には褒美をやるぞ! 早くこの魔族を殺せ!」
「あのねぇ」
呆れて物も言えない。どうやらこの男は、冷静とは最も無縁の場所に生きているようだ。
「周り、見てみたら?」
「なにを……」
言われて初めて、男はきょろきょろと周辺を確認する。動力を失い減速していく戦車の上で、男はやっと自身の孤立に気付いたようだ。
「な、何事だ! 我が精兵達はどこに消えた!」
舞い上がる灰の中ではぐれてしまったのか。はたまた別の理由か。
いずれにしても、戦場の状況すら把握せず最前線に出てくるような男が有能な指揮官であるはずがない。いてもいなくても変わらない小物など、相手にする価値もないだろう。
「ま、大将は大将だし、いちおー殺しておきましょっか」
都市の長が死んだとなれば、多少なりとも敵に動揺が走るはず。
「こ、このっ! 舐めるな小娘がっ!」
男は無謀にもソーニャへと斬りかかった。拙く鈍重な剣筋。避けるまでもない。
黄金で飾られた剣は相当な業物だろう。だが使い手がこれでは、華美なだけのなまくらだ。男の振るった刃はソーニャの肌を撫でたのみ。かすり傷一つつけること能わなかった。
無様に過ぎる。これには憐れみすら抱けない。
「腰を抜かさなかっただけ褒めてあげるわ」
「ひっ――」
ソーニャがひらりと手を振ると、迸った火炎が戦車を焼き払った。一瞬にも満たず、全ては破片すら残らず消滅する。爆風によって投げ出された男は、大地を転々として跳ね回り、煤けた土の上で動かなくなった。
「これでよしっと」
まったく時間を無駄にしてしまった。この数十秒で、一体どれほどの眷属が葬られただろうか。再び上空まで到達し、改めて眼下を広く見渡す。灰の壁は厚いが、索敵に集中すれば微弱な魔力の反応を識別できるはずだ。
そう。
眷属の死骸は地表から舞い上がっている。だから、警戒すべき敵は地上にいるに違いない。
それこそ、あまりにも迂闊な思い込みだった。
背筋を這う悪寒。悔いた時にはもう遅い。
真上に出現した死の気配が、ソーニャの全身を強かに叩いた。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる