102 / 152
誰かの記憶、自身の誓い
しおりを挟む
夜半。
浮遊する馬車の中で、クディカは束ねられた書類に目を落としていた。
王国の斥候部隊がまとめた報告書だ。デルニエールにおける戦いの一部始終が事細かに記されている。読み進めるうちに眉間に皴が寄っていくのも仕方ない内容であった。
「戦況は思わしくないか」
「ええ」
クディカの呟きに答えたのはリーティア。すでに報告書に目を通していた彼女は、眼鏡の位置を直し、窓から宵闇の森を眺める。
「明朝までに打開策を練らねばなりませんね」
「ああ。このまま私達が合流したところで、大して役に立たんだろう」
乱暴な溜息を吐き出すクディカ。
彼女の向かいに座るカイトが、組んでいた腕を解く。
「そんなにまずいことになってるんですか?」
声にはっきりと不安が表れていた。自覚はある。これから向かう戦場をそんな風に聞かされれば、心配になって当然だ。
「初戦の被害。デルニエール側はおよそ七から八百。敵側は一万超だ」
「え? めっちゃ勝ってるじゃないですか」
「数字だけ見ればな」
胸を撫で下ろしかけたカイトを、クディカの鋭い目線が一喝する。
「デルニエールはメイホーンの術士隊とジークヴァルド将軍の重騎兵隊を失った。生き残った兵も疲弊している。無論、魔族側も少なくない死者は出ているが……」
「二人の四神将が、いまだ健在なのです」
言い淀んだクディカの後を、リーティアが引き継いだ。
「ふたり? ソーニャ・コワールだけじゃないんですか?」
リーティアが頷く。
「彼女とは別にもう一人。ルーク・ヴェルーシェが戦場に現れたとのこと」
カイトの鼓動が一拍、強かに鳴り響いた。
ルーク・ヴェルーシェ。その名を聞いた途端、頭の中を引っ掻き回されるような感覚に陥る。
脳裏を過るのは漆黒の鎧。黄金の瞳。それは頭蓋にひびが入るような頭痛をもたらす。
重たい剣戟の音が、耳鳴りとなってカイトを襲っていた。
なんだ。
何を思い出しているんだ。
ルーク・ヴェルーシェ。その名を知っている。
いつかの記憶の中に、確かに刻み込まれている。
これはいったい誰の記憶なんだ。
「カイトさん? どうかされましたか?」
リーティアの呼びかけで、カイトはようやく元の感覚を取り戻す。
「ああ。いや、なんでも。大丈夫です」
愛想笑いを浮かべ、頭を振る。
頭痛も耳鳴りも、最初からなかったかのように消えている。気のせいだったのかもしれない。こんなことでリーティアやクディカに心配をかける必要もないだろう。
「それで、そのルークなんとかってのが厄介だってことですか?」
「厄介」
クディカが一段と声を大きくした。
「そんな言葉で済めばどれほどよかっただろうな」
そして、深刻そうに俯いてしまう。
リーティアはそんな幼馴染を横目で見つめ、すぐにカイトに向き直った。
「こと戦闘力において、四神将の中で頭一つ抜きん出ている。名実ともに魔王軍最強の将。それが、ルーク・ヴェルーシェです」
「最強……」
その響きは、今更のようにカイトの琴線に触れる。
「奴が戦場にいる限り、デルニエールに平穏は訪れん。想定しうる中で最悪の展開だ」
「俺が倒しますよ」
放った一言が、場の視線を一挙に集める。
「何を言っている」
クディカはしばし驚愕と戸惑いを示してから、長い金髪をかき上げる。どうやら呆れているようだ。
「気張るのは結構だが限度がある。戦い方を覚えたばかりのお前が勝てる相手ではない。一合で斬り殺されるのがオチだ」
そうだ。普通に考えればそうに違いない。
この時、強気の言動に一番驚いているのは他でもないカイト本人であった。何故そのようなことを口にしたのか、自分にもまったくわからない。
けれど、どうしてか。
ルーク・ヴェルーシェと、戦わなければならないと思うのだ。自分をおいて他に誰も奴には勝てないと、そう感じてしまうのだ。
これは予感でも妄想でもなく、確信だった。
故にカイトは繰り返す。
「俺が、倒します」
決意と覚悟に満ちた声。
冗談でないことは、クディカにもリーティアにも伝わっていた。
「気負いすぎだ馬鹿者。陛下はああ仰ったが……初陣で敵将を討ち取れるものか。お前は英雄ではない。めざめの騎士を騙る凡人なのだぞ」
「わかってます。でも俺は」
敵がどれほど強大であろうと、どれほど過酷な状況であっても。
「もう逃げないって、決めたんです」
カイトは多くを語らなかった。
周りの人達はよくしてくれる。慮り、鍛え、慕い、守ろうとしてくれる。だが、はたして自分はそんな価値のある人間なのか。
もちろん戦って死ぬのは恐ろしい。けれどそれよりも怖いのは、自分が無価値な存在だと思ったまま生き続けることだ。
元の世界では、生きているだけで尊いとか、ありのままの自分でいいんだとか、そんな励ましの言葉が飛び交っていた。当時のカイトは、その言葉を額面どおりに受け取って、何も考えず真に受けていた。嫌いな自分を肯定されているように感じ、仮初の安堵を得て、気ままに日々を生きていた。都合よく解釈し、ただ怠惰の口実にしているだけだと気付かず。
けど今は違う。自分はこれだけのことをやった。自信を持ってそう言える自分になりたい。心の底から胸を張って生きるには、たとえ無謀に思えても行動を起こすしかない。
ネキュレーに誓った、魔王を倒すという願い。
誰かの為に戦うという決意。今この時に当てはめるなら、危機に瀕したデルニエールの人々の為に戦うということに他ならない。
ならばソーニャ・コワールも、ルーク・ヴェルーシェも、避けて通れぬ障害だろう。
「生き急いでいるようにしか聞こえん。おいリーティア。お前からも言ってやれ。前に進むだけが戦いではないと」
「あなたがそれを言うのですか?」
リーティアはからかうように微笑む。
「少なくとも私が知る中では、あなたが一番生き急ぎ、退くことをしない性質の持ち主ですが」
「おい。今はそういうことを言っているのでは――」
「クディカ。私の考えは違います」
だしぬけに、リーティアの声が張りを帯びた。
浮遊する馬車の中で、クディカは束ねられた書類に目を落としていた。
王国の斥候部隊がまとめた報告書だ。デルニエールにおける戦いの一部始終が事細かに記されている。読み進めるうちに眉間に皴が寄っていくのも仕方ない内容であった。
「戦況は思わしくないか」
「ええ」
クディカの呟きに答えたのはリーティア。すでに報告書に目を通していた彼女は、眼鏡の位置を直し、窓から宵闇の森を眺める。
「明朝までに打開策を練らねばなりませんね」
「ああ。このまま私達が合流したところで、大して役に立たんだろう」
乱暴な溜息を吐き出すクディカ。
彼女の向かいに座るカイトが、組んでいた腕を解く。
「そんなにまずいことになってるんですか?」
声にはっきりと不安が表れていた。自覚はある。これから向かう戦場をそんな風に聞かされれば、心配になって当然だ。
「初戦の被害。デルニエール側はおよそ七から八百。敵側は一万超だ」
「え? めっちゃ勝ってるじゃないですか」
「数字だけ見ればな」
胸を撫で下ろしかけたカイトを、クディカの鋭い目線が一喝する。
「デルニエールはメイホーンの術士隊とジークヴァルド将軍の重騎兵隊を失った。生き残った兵も疲弊している。無論、魔族側も少なくない死者は出ているが……」
「二人の四神将が、いまだ健在なのです」
言い淀んだクディカの後を、リーティアが引き継いだ。
「ふたり? ソーニャ・コワールだけじゃないんですか?」
リーティアが頷く。
「彼女とは別にもう一人。ルーク・ヴェルーシェが戦場に現れたとのこと」
カイトの鼓動が一拍、強かに鳴り響いた。
ルーク・ヴェルーシェ。その名を聞いた途端、頭の中を引っ掻き回されるような感覚に陥る。
脳裏を過るのは漆黒の鎧。黄金の瞳。それは頭蓋にひびが入るような頭痛をもたらす。
重たい剣戟の音が、耳鳴りとなってカイトを襲っていた。
なんだ。
何を思い出しているんだ。
ルーク・ヴェルーシェ。その名を知っている。
いつかの記憶の中に、確かに刻み込まれている。
これはいったい誰の記憶なんだ。
「カイトさん? どうかされましたか?」
リーティアの呼びかけで、カイトはようやく元の感覚を取り戻す。
「ああ。いや、なんでも。大丈夫です」
愛想笑いを浮かべ、頭を振る。
頭痛も耳鳴りも、最初からなかったかのように消えている。気のせいだったのかもしれない。こんなことでリーティアやクディカに心配をかける必要もないだろう。
「それで、そのルークなんとかってのが厄介だってことですか?」
「厄介」
クディカが一段と声を大きくした。
「そんな言葉で済めばどれほどよかっただろうな」
そして、深刻そうに俯いてしまう。
リーティアはそんな幼馴染を横目で見つめ、すぐにカイトに向き直った。
「こと戦闘力において、四神将の中で頭一つ抜きん出ている。名実ともに魔王軍最強の将。それが、ルーク・ヴェルーシェです」
「最強……」
その響きは、今更のようにカイトの琴線に触れる。
「奴が戦場にいる限り、デルニエールに平穏は訪れん。想定しうる中で最悪の展開だ」
「俺が倒しますよ」
放った一言が、場の視線を一挙に集める。
「何を言っている」
クディカはしばし驚愕と戸惑いを示してから、長い金髪をかき上げる。どうやら呆れているようだ。
「気張るのは結構だが限度がある。戦い方を覚えたばかりのお前が勝てる相手ではない。一合で斬り殺されるのがオチだ」
そうだ。普通に考えればそうに違いない。
この時、強気の言動に一番驚いているのは他でもないカイト本人であった。何故そのようなことを口にしたのか、自分にもまったくわからない。
けれど、どうしてか。
ルーク・ヴェルーシェと、戦わなければならないと思うのだ。自分をおいて他に誰も奴には勝てないと、そう感じてしまうのだ。
これは予感でも妄想でもなく、確信だった。
故にカイトは繰り返す。
「俺が、倒します」
決意と覚悟に満ちた声。
冗談でないことは、クディカにもリーティアにも伝わっていた。
「気負いすぎだ馬鹿者。陛下はああ仰ったが……初陣で敵将を討ち取れるものか。お前は英雄ではない。めざめの騎士を騙る凡人なのだぞ」
「わかってます。でも俺は」
敵がどれほど強大であろうと、どれほど過酷な状況であっても。
「もう逃げないって、決めたんです」
カイトは多くを語らなかった。
周りの人達はよくしてくれる。慮り、鍛え、慕い、守ろうとしてくれる。だが、はたして自分はそんな価値のある人間なのか。
もちろん戦って死ぬのは恐ろしい。けれどそれよりも怖いのは、自分が無価値な存在だと思ったまま生き続けることだ。
元の世界では、生きているだけで尊いとか、ありのままの自分でいいんだとか、そんな励ましの言葉が飛び交っていた。当時のカイトは、その言葉を額面どおりに受け取って、何も考えず真に受けていた。嫌いな自分を肯定されているように感じ、仮初の安堵を得て、気ままに日々を生きていた。都合よく解釈し、ただ怠惰の口実にしているだけだと気付かず。
けど今は違う。自分はこれだけのことをやった。自信を持ってそう言える自分になりたい。心の底から胸を張って生きるには、たとえ無謀に思えても行動を起こすしかない。
ネキュレーに誓った、魔王を倒すという願い。
誰かの為に戦うという決意。今この時に当てはめるなら、危機に瀕したデルニエールの人々の為に戦うということに他ならない。
ならばソーニャ・コワールも、ルーク・ヴェルーシェも、避けて通れぬ障害だろう。
「生き急いでいるようにしか聞こえん。おいリーティア。お前からも言ってやれ。前に進むだけが戦いではないと」
「あなたがそれを言うのですか?」
リーティアはからかうように微笑む。
「少なくとも私が知る中では、あなたが一番生き急ぎ、退くことをしない性質の持ち主ですが」
「おい。今はそういうことを言っているのでは――」
「クディカ。私の考えは違います」
だしぬけに、リーティアの声が張りを帯びた。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)
朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。
「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」
生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。
十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。
そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。
魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。
※『小説家になろう』でも掲載しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
元厨二病な俺、異世界に召喚される!
回復師
ファンタジー
28歳独身営業マンの俺は、社畜のように働かされ最近お疲れ気味。唯一の楽しみが休日に仲間とやるMMOなのだが、そのゲーム中に寝落ちをしてしまったようだ。耳元でする声に、仲間がボイスチャットでお怒りか?と思いながら目覚めると、知らない部屋のベッドの上だった。どうも、幼女な女神たちに異世界に召喚されてしまったらしい―――よくよく話を聞けば、その女神たちは俺が厨二病を患った中学時代に授業中に書いていたノートの設定世界から誕生したのだという。この世界を創った俺が創造神になるのが当然だと呼び出したみたいなのだが……何やら裏事情も有りそうだ。元厨二病だった頃の発想で、主人公が現代知識を取り入れて無双していくお話です。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる