807 / 981
世界侵食【ペネトレーション】
しおりを挟む
まず、ルージュの鋭い突きが眼前に迫った。
俺はそれを剣尖で捌き、すかさず柄頭でルージュの籠手を強かに打つ。
その衝撃で槍を取り落としたルージュだが、それに動揺せず腰のショートソードを抜き放って斬りつけてきた。
斬撃をくぐり抜けた俺は、ルージュに体当たりを加えて後方へと押し飛ばす。
ルージュと入れ替わるように接近してきたのはイキールだ。長剣による鋭い連撃を繰り出してくるが、ルージュほどの圧力はない。
疾風の如き連撃を、俺はすべて確実にいなし、イキールの剣を強く弾き上げる。
「あっ――」
剣に引っ張られ、イキールの両腕が軽々と上に持ち上がった。
がら空きのどてっ腹を剣の腹で打つと、イキールは苦悶の吐息を漏らして膝をつく。
直後、体勢を立て直したルージュの投げナイフが飛来。
俺はバックステップをしながら、複数のナイフを斬り払う。
そしてルージュがイキールを庇うように前に立った。
この間、約四秒。俺の中では、割とゆったりした戦いだった。
それから、しばしの沈黙が訪れる。
「どないなっとるんや。アルバレス公爵家の長子はボンクラっちゅー話やなかったんか」
ルージュの額には汗が滲んでいる。
「なぁガウマン。わてみたいなS級でも、あんなタマそないおらんで」
「わからないわ……小公爵がこれほどの使い手だったなんて」
腹を押さえ、イキールはゆっくりと立ち上がる。
俺は再び剣を構えた。
「気の毒だが、お前らに勝ち目はない。ここは話し合いで丸く収めたいと思うんだが、どうだ? 人間、わかり合う努力は必要だろ」
「ホンマ……ナニモンなんや。お前は」
「あんまりアルバレスを舐めんなってことだ。大貴族ってやつは、その権威に見合う実力を持ってる」
「そうみたいやな……ガウマン。どないする?」
「いいわ。話を聞きましょう」
よかった。
案外、話が通じるもんだな。
俺が剣を納めると、イキールとルージュも武器をしまった。
場に満ちていた戦意が消失する。
「シエラ。もう出てきていいぞ」
俺の言葉を受けて、おずおずとシエラが寄ってきた。
「坊ちゃま。お怪我は?」
「ない。大丈夫だ」
それよりも。
「イキール嬢。さっき話していたことだが」
「歩きながら話すわ。私達は最奥部に用があるの」
「わかった」
そういうわけで、俺達は四人並んでダンジョンの奥へ進むこととなった。
「わてはS級冒険者のオー・ルージュや。これでもデメテルじゃ名が通っとる方なんやけどな」
とはルージュの言葉だ。
「ああ。見事な槍さばきだった。それに剣術と投擲術も一流だったよ。流石はS級だ」
「やめ。あんたに言われても嬉しゅうないわ。ぜーんぶ簡単に防ぎよってからに」
「俺は、文字通り神に愛されているからな」
「あ?」
「いや、なんでもない。そういえばさっき、女神の力が弱くなってるとか言ってただろ。あれ、どういうことだ」
俺の質問に答えていいものかと、ルージュがイキールを見た。
「そのままの意味よ。ここ十数年、この世界に加護を与えていた創世神エレノアの力が急激に弱化してる。そのせいで世界中のダンジョンでペネトレーションが頻発してるの」
「ペネトレーション?」
「簡単に言えば、世の法則が乱れる現象のこと。セーフダンジョンがある日とつぜん高難易度のダンジョンに変化したり、解析できない物質が出現したり。私達はペネトレーションと名付けているけど、これを世界侵食と呼ぶ者もいるわ」
「世界侵食……それがダンジョンの異変の原因なのか」
「そうよ。今はまだダンジョンに留まってるけど、これが街や自然界で起きれば、世界は大変なことになる」
たしかに。話を聞く限りでは、今までの世界の律がぶっ壊れちまうだろうな。
「今のところペネトレーションがダンジョンでしか起こってないのは、ダンジョン内部が魔力の集積によって生まれた異空間だからか?」
「おそらくね。世の法則からすこし離れたところにある分、彼らも干渉しやすいんでしょう」
「彼ら? 意図的にペネトレーションを起こしてる奴らがいるってことか?」
「せや。秘密結社〝ユグドラシル〟っちゅーてな。正体不明の面倒な奴らや」
「〝ユグドラシル〟……」
「わてらが掴んどるんは、奴らが世界の滅亡を画策する悪の組織やってことだけや。居場所も人数も、誰がリーダーなんかもまったく尻尾を掴めへんのや」
「世界の滅亡って、何の為にそんなことを」
「さぁな。世の中には理解しようとするだけ無駄な思想を持つイカれた奴らもおるってこっちゃ」
なるほどな。
「ダンジョンの異変自体は、冒険者の間では有名やで。このところ、ダンジョンの難度がコロコロ変わるなんてザラや」
「そうなのか? 知らなかった」
「ま、貴族のボンボンには縁のない話やろな」
ルージュは皮肉っぽく言う。
「問題は、その異変がセーフダンジョンまで及んでるって点よ」
イキールが深刻そうに呟いた。
「どういうことだ」
「さっきあなたが言った通り、ダンジョンは魔力の集積によって発生した異空間。難度が高ければ高いほど、この世の法則から外れやすくなる。それに比べてセーフダンジョンは、限りなく通常の空間に近い状態なの、それなのにこうも立て続けに異変が起こってる。これが何を意味するかわかる?」
「ダンジョン外にペネトレーションが起こる日も近い……」
イキールは頷く。
「事態は〝ユグドラシル〟の思惑通りに進んでる。私達には一刻の猶予も残されていないのよ」
どうやら、平穏に思えたこの世界は、知らぬところで滅亡の危機に陥っているようだった。まさかこんなことになっているだなんて。
「あの……そのような話を、私達が聞いてもよかったのでしょうか?」
今まで静かにしていたシエラが、不安そうに言う。
「アカンに決まってるやろ。けどま、そこの公子さまのお付きならしゃーないわな」
「ここで聞いたことは他言無用にしなさい。自分の身が惜しいならね」
「は、はい……」
不可抗力とはいえ、シエラを巻き込んじまったか。これは俺の失態だな。
そんな話をしながら歩いていると、いつしか最奥部へと到達。
大きな泉の湧くドーム状の広い空間だった。
「これ……!」
イキールが驚く。
最奥部には、輝くような澄んだ泉が、滾々と湧きだしていた。薄暗い洞窟の中でキラキラしているのは、この泉が普通じゃないことを示している。
「女神の泉……ついにこないなモンまで出てきよったか」
「そんなに驚くようなものなのか? この泉」
「ああそうや。とんでもないシロモンや……!」
ルージュの顔は笑っていたが、その目はちっとも笑っていなかった。
俺はそれを剣尖で捌き、すかさず柄頭でルージュの籠手を強かに打つ。
その衝撃で槍を取り落としたルージュだが、それに動揺せず腰のショートソードを抜き放って斬りつけてきた。
斬撃をくぐり抜けた俺は、ルージュに体当たりを加えて後方へと押し飛ばす。
ルージュと入れ替わるように接近してきたのはイキールだ。長剣による鋭い連撃を繰り出してくるが、ルージュほどの圧力はない。
疾風の如き連撃を、俺はすべて確実にいなし、イキールの剣を強く弾き上げる。
「あっ――」
剣に引っ張られ、イキールの両腕が軽々と上に持ち上がった。
がら空きのどてっ腹を剣の腹で打つと、イキールは苦悶の吐息を漏らして膝をつく。
直後、体勢を立て直したルージュの投げナイフが飛来。
俺はバックステップをしながら、複数のナイフを斬り払う。
そしてルージュがイキールを庇うように前に立った。
この間、約四秒。俺の中では、割とゆったりした戦いだった。
それから、しばしの沈黙が訪れる。
「どないなっとるんや。アルバレス公爵家の長子はボンクラっちゅー話やなかったんか」
ルージュの額には汗が滲んでいる。
「なぁガウマン。わてみたいなS級でも、あんなタマそないおらんで」
「わからないわ……小公爵がこれほどの使い手だったなんて」
腹を押さえ、イキールはゆっくりと立ち上がる。
俺は再び剣を構えた。
「気の毒だが、お前らに勝ち目はない。ここは話し合いで丸く収めたいと思うんだが、どうだ? 人間、わかり合う努力は必要だろ」
「ホンマ……ナニモンなんや。お前は」
「あんまりアルバレスを舐めんなってことだ。大貴族ってやつは、その権威に見合う実力を持ってる」
「そうみたいやな……ガウマン。どないする?」
「いいわ。話を聞きましょう」
よかった。
案外、話が通じるもんだな。
俺が剣を納めると、イキールとルージュも武器をしまった。
場に満ちていた戦意が消失する。
「シエラ。もう出てきていいぞ」
俺の言葉を受けて、おずおずとシエラが寄ってきた。
「坊ちゃま。お怪我は?」
「ない。大丈夫だ」
それよりも。
「イキール嬢。さっき話していたことだが」
「歩きながら話すわ。私達は最奥部に用があるの」
「わかった」
そういうわけで、俺達は四人並んでダンジョンの奥へ進むこととなった。
「わてはS級冒険者のオー・ルージュや。これでもデメテルじゃ名が通っとる方なんやけどな」
とはルージュの言葉だ。
「ああ。見事な槍さばきだった。それに剣術と投擲術も一流だったよ。流石はS級だ」
「やめ。あんたに言われても嬉しゅうないわ。ぜーんぶ簡単に防ぎよってからに」
「俺は、文字通り神に愛されているからな」
「あ?」
「いや、なんでもない。そういえばさっき、女神の力が弱くなってるとか言ってただろ。あれ、どういうことだ」
俺の質問に答えていいものかと、ルージュがイキールを見た。
「そのままの意味よ。ここ十数年、この世界に加護を与えていた創世神エレノアの力が急激に弱化してる。そのせいで世界中のダンジョンでペネトレーションが頻発してるの」
「ペネトレーション?」
「簡単に言えば、世の法則が乱れる現象のこと。セーフダンジョンがある日とつぜん高難易度のダンジョンに変化したり、解析できない物質が出現したり。私達はペネトレーションと名付けているけど、これを世界侵食と呼ぶ者もいるわ」
「世界侵食……それがダンジョンの異変の原因なのか」
「そうよ。今はまだダンジョンに留まってるけど、これが街や自然界で起きれば、世界は大変なことになる」
たしかに。話を聞く限りでは、今までの世界の律がぶっ壊れちまうだろうな。
「今のところペネトレーションがダンジョンでしか起こってないのは、ダンジョン内部が魔力の集積によって生まれた異空間だからか?」
「おそらくね。世の法則からすこし離れたところにある分、彼らも干渉しやすいんでしょう」
「彼ら? 意図的にペネトレーションを起こしてる奴らがいるってことか?」
「せや。秘密結社〝ユグドラシル〟っちゅーてな。正体不明の面倒な奴らや」
「〝ユグドラシル〟……」
「わてらが掴んどるんは、奴らが世界の滅亡を画策する悪の組織やってことだけや。居場所も人数も、誰がリーダーなんかもまったく尻尾を掴めへんのや」
「世界の滅亡って、何の為にそんなことを」
「さぁな。世の中には理解しようとするだけ無駄な思想を持つイカれた奴らもおるってこっちゃ」
なるほどな。
「ダンジョンの異変自体は、冒険者の間では有名やで。このところ、ダンジョンの難度がコロコロ変わるなんてザラや」
「そうなのか? 知らなかった」
「ま、貴族のボンボンには縁のない話やろな」
ルージュは皮肉っぽく言う。
「問題は、その異変がセーフダンジョンまで及んでるって点よ」
イキールが深刻そうに呟いた。
「どういうことだ」
「さっきあなたが言った通り、ダンジョンは魔力の集積によって発生した異空間。難度が高ければ高いほど、この世の法則から外れやすくなる。それに比べてセーフダンジョンは、限りなく通常の空間に近い状態なの、それなのにこうも立て続けに異変が起こってる。これが何を意味するかわかる?」
「ダンジョン外にペネトレーションが起こる日も近い……」
イキールは頷く。
「事態は〝ユグドラシル〟の思惑通りに進んでる。私達には一刻の猶予も残されていないのよ」
どうやら、平穏に思えたこの世界は、知らぬところで滅亡の危機に陥っているようだった。まさかこんなことになっているだなんて。
「あの……そのような話を、私達が聞いてもよかったのでしょうか?」
今まで静かにしていたシエラが、不安そうに言う。
「アカンに決まってるやろ。けどま、そこの公子さまのお付きならしゃーないわな」
「ここで聞いたことは他言無用にしなさい。自分の身が惜しいならね」
「は、はい……」
不可抗力とはいえ、シエラを巻き込んじまったか。これは俺の失態だな。
そんな話をしながら歩いていると、いつしか最奥部へと到達。
大きな泉の湧くドーム状の広い空間だった。
「これ……!」
イキールが驚く。
最奥部には、輝くような澄んだ泉が、滾々と湧きだしていた。薄暗い洞窟の中でキラキラしているのは、この泉が普通じゃないことを示している。
「女神の泉……ついにこないなモンまで出てきよったか」
「そんなに驚くようなものなのか? この泉」
「ああそうや。とんでもないシロモンや……!」
ルージュの顔は笑っていたが、その目はちっとも笑っていなかった。
0
お気に入りに追加
1,202
あなたにおすすめの小説
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる