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「原初の女神が再誕したら、何が起こるんだ?」
俺は当然の疑問を口にする。
だが、答えはすぐに返ってこなかった。
ウィッキーのおっぱいを揉む俺の手も、流石に止まってしまう。
「正味の話、わらわにもわからんのじゃ」
「それは、何故です?」
先生が息を呑む。
「あやつが原初の女神になれば、全知……とはいかぬまでも、ほぼ全能と言ってよい存在になるじゃろう」
「エレノアが、全能の神になるってのか……」
「あやつが何の為にそんな存在になろうとしているのか。本人以外にわかるわけないのじゃ」
たしかにそうだ。エレノアが何を考えているのか。何をしようとしているのか。
「確かめる方法は一つだけ……っすね」
「ウィッキー。たぶん、俺も同じことを考えてる」
神の山に行って、直接エレノアに会うしかない。
「先生。お願いがあります」
「なんでも仰ってください」
「マーテリアの封印を解放して、奴とエストを完全に滅ぼす。そうすれば、原初の女神の再誕も防げるはずです。その為に〈八つの鍵〉をまとめてほしいんです。先生が適任だと思うんです」
「ありがとうございます。ロートスさん。大任ですが、力を尽くします」
アデライト先生はにこりと笑って、しっかりと頷いた。
「そういえば、〈八つの鍵〉って結局誰になるんすか?」
「俺の運命に引っ張られた八人だ。つまるところ、俺のことが大好きな八人の彼女達だな」
「あはは。なんすかそれ。たしかに言い得て妙っすけどー」
ウィッキーは可笑しそうに笑う。
先生が、指を三本立てる。
「すでにここに三人は揃っていますね。サラちゃんも医務室にいますし、ルーチェさんとアイリスちゃんもすぐに戻ってくるでしょう。セレンちゃんとオルタンシアちゃんは、アヴェントゥラに。これで八人揃います」
「なんじゃ。わらわも数にはいっておるのか」
「もちろんです」
アデライト先生の微笑みは、同じこころざしを持つ仲間を見るような感じで、歓喜と慈愛に満ちていた。
アカネは先生をじっと見上げていたが、ふと表情を崩した。
この二人にはそれほど関わりがなかったはずだ。しかし二人の間には確かな絆のようなものが芽生えているように思う。同じ男を愛し、支える者同士の連帯感を感じているのだろう。
元の世界じゃ考えられないし、この世界でも文化圏によってはありえないことだ。一人の男を取り合って、いがみあうのが常だし。
これもまた、俺の人徳の為せる業だろう。そうに違いない。
完全に、そういうことだ。
俺は当然の疑問を口にする。
だが、答えはすぐに返ってこなかった。
ウィッキーのおっぱいを揉む俺の手も、流石に止まってしまう。
「正味の話、わらわにもわからんのじゃ」
「それは、何故です?」
先生が息を呑む。
「あやつが原初の女神になれば、全知……とはいかぬまでも、ほぼ全能と言ってよい存在になるじゃろう」
「エレノアが、全能の神になるってのか……」
「あやつが何の為にそんな存在になろうとしているのか。本人以外にわかるわけないのじゃ」
たしかにそうだ。エレノアが何を考えているのか。何をしようとしているのか。
「確かめる方法は一つだけ……っすね」
「ウィッキー。たぶん、俺も同じことを考えてる」
神の山に行って、直接エレノアに会うしかない。
「先生。お願いがあります」
「なんでも仰ってください」
「マーテリアの封印を解放して、奴とエストを完全に滅ぼす。そうすれば、原初の女神の再誕も防げるはずです。その為に〈八つの鍵〉をまとめてほしいんです。先生が適任だと思うんです」
「ありがとうございます。ロートスさん。大任ですが、力を尽くします」
アデライト先生はにこりと笑って、しっかりと頷いた。
「そういえば、〈八つの鍵〉って結局誰になるんすか?」
「俺の運命に引っ張られた八人だ。つまるところ、俺のことが大好きな八人の彼女達だな」
「あはは。なんすかそれ。たしかに言い得て妙っすけどー」
ウィッキーは可笑しそうに笑う。
先生が、指を三本立てる。
「すでにここに三人は揃っていますね。サラちゃんも医務室にいますし、ルーチェさんとアイリスちゃんもすぐに戻ってくるでしょう。セレンちゃんとオルタンシアちゃんは、アヴェントゥラに。これで八人揃います」
「なんじゃ。わらわも数にはいっておるのか」
「もちろんです」
アデライト先生の微笑みは、同じこころざしを持つ仲間を見るような感じで、歓喜と慈愛に満ちていた。
アカネは先生をじっと見上げていたが、ふと表情を崩した。
この二人にはそれほど関わりがなかったはずだ。しかし二人の間には確かな絆のようなものが芽生えているように思う。同じ男を愛し、支える者同士の連帯感を感じているのだろう。
元の世界じゃ考えられないし、この世界でも文化圏によってはありえないことだ。一人の男を取り合って、いがみあうのが常だし。
これもまた、俺の人徳の為せる業だろう。そうに違いない。
完全に、そういうことだ。
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