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アルシーラ聖騎士団 4/4
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まともに喰らえば致命の一撃。だがセスはあくまで冷静さを失わない。
水平に突き出された刃の腹を手甲で掬いあげ、刺突を捌く。刃はセスの髪を僅かに切り取っただけ。
これにはフェルメルトも意表を衝かれたらしい。次に放ったセスの反撃が命中した。
深く踏み込んだフェルメルトの脇腹、その鎧の隙間に拳を叩き込み、怯んだ彼の顔面を追い打ち気味に殴りつけて、続け様にナイフを投擲する。飛翔したナイフがフェルメルトの頬を斬り裂き、鮮血を散らせた。後退するフェルメルトにさらに二振りのナイフを投擲するが、それは難なく弾き落とされる。その隙に、セスは弾かれた剣を拾い上げていた。
濃密な刹那の攻防。どちらかに何か一つでもミスがあれば、勝負は決していただろう。
「野良犬にしては筋がいい」
悠然と佇むフェルメルトが呟いた。その言葉に込められた意味。それは、油断はできないが不覚を取るほどの相手ではないという自負である。
「アルシーラ史上最強と謳われた聖騎士団長にそう言ってもらえるなんて、身に余る光栄だな」
笑ってみせるが、セスに余裕はない。これまで戦った多くの戦士の中でも、彼は間違いなく最強格だった。
「アルシーラ聖騎士団は戒律を重んじ、清廉潔白を体現したような人達だった。まさに他国が範とすべき騎士の鑑だった」
セスは憐憫の眼差しを据えて、
「将軍のあなたが賊に堕ちては……亡きアルシーラ王も報われない」
「傭兵風情が、知った風な口をきく」
フェルメルトが剣の柄を握り締める。革のグローブが軋んでいた。
「所詮貴様らのような野良犬には解るまい。守るべき主君と、帰るべき故郷を奪われた我らの恥辱は」
憤怒、侮蔑、悲哀を湛えた鋭い瞳がセスを射抜く。質量を持つかのような迫力は、離れた位置にいるディーンとサラサ、ティアとシルキィまでをも戦慄させた。その眼光を真っ向から受け止められたのは、セスだけだった。
再び剣を交えんと緊張が高まった時、周囲に衛兵が集結し始める。その数はあっと言う間に増大し、騎士団を包囲した。
「撤退だ。全員生きて帰るぞ」
フェルメルトは状況を確認すると、特に慌てるまでもなく泰然と指示を出した。
その一言で団員は士気を取り戻した。群がる衛兵を蹴散らして、撤退を遂行する。
「その顔、憶えておく」
殿を務めるフェルメルトは、数人の衛兵を切り捨てた後、セスにそう言い残して夜の闇へと消えていった。
「追え! 逃がすな! 捕らえた者には報酬を上乗せするぞ!」
騎士団を追撃するべく、衛兵達は各々に駆け出した。
彼らが去ると、その場には嘘のような静寂が訪れる。しばらく誰も口を開こうとしなかった。
セスが剣を納める音をきっかけにして、隠れていたサラサとディーンが通りに歩み出てきた。ディーンは胸の傷を押さえ、サラサが心配そうに彼に寄り添い、支えていた。
「サラサ様、私は平気です。どうかそのようなことは」
「お気になさらないで。従者を労わらずしてどうして人の上には立てましょうか」
セスは彼らが無事であることを確かめると、踵を返して馬車に向かう。馬車から降りるシルキィとティアに迎えられ、セスは満足げに微笑んだ。
「ご苦労様」
シルキィはすれ違いざまに素っ気なく言って、サラサのもとに向かう。
困ったように眉尻を下げたティアと顔を見合わせて、セスは苦笑を漏らした。
「ご無事でなによりです。ミス・クローデン」
スカートをつまんで一礼するシルキィは、これ以上ないほどの澄まし顔である。
「感謝いたします、ミス・シエラ。このように無事でいられるのは、他でもないあなたのおかげですわ」
「とんでもありません。私は当然の責務を果たしただけ」
努めてにこやかに、しかし皮肉っぽい調子で。
「同じ帝国貴族ではありませんか。助け合い、尊重し合うべきです」
「ええ。そうですわね……仰る通り」
サラサは俯き加減に頷く。どうやら自省の念を抱いているようだった。
「私達は一足先に宿に戻ります。では、ごきげんよう。ミス・クローデン」
「あ……お待ちになって」
踵を返したシルキィの背中を、サラサが呼び止める。
だが、これ以上彼女と話すことは何もない。
「先を急ぎますので、これで失礼致します」
シルキイは足早に馬車の中に戻り、扉を閉めてしまった。
サラサはどことなく寂しそうな顔で、馬車を見つめるばかり。
「お前。名は何という」
御者席に上ったセスに語りかけたのはディーンだ。彼は少なくない血を流しているものの、血色は悪くない。命に別状はなさそうだった。
「アルゴノートのセス」
「セス……セスか」
確かめるように繰り返した後、ディーンは額に汗を浮かべてセスを見上げる。
「一応、礼を言っておく。アルゴノートへの認識を改める必要がありそうだ」
「そうしてくれたら、命を張った甲斐があるよ」
セスとディーンは互いに笑い合う。ほんの一瞬とはいえ戦場を共にした経験が彼らの間に奇妙な絆を生んでいた。
「これからどうするんだ?」
「サラサ様は兵のほとんどを失われた。しばらくはご実家からの増員と、負傷者の回復を待つことになるだろう」
それに加えて、サラサの精神的なケアも欠かせないはずだ。貴族とはいってもまだ十代半ばの少女。此度のことを思い出して眠れない夜が続くだろう。ディーンはあえて口には出さなかったが、主を案じる視線が彼の心中を物語っていた。
「アルゴノートのセス。あなたのご健闘に、衷心より感謝申し上げますわ。戦神ガラティーヴァに見紛うほどの武勇。ミス・シエラの従者があなた一人で十分なのも、まこと頷ける話です」
「恐縮です。ミス・クローデン」
実際は資金が足りないからなのだが、セスは特に誤解を解こうとは思わない。その方がシルキィの顔も立つ。
ともかく、帝国に滅ぼされた国の残党があれだけの力を持っているとは意外であった。噂に聞くエーランド残党の加え、今回のアルシーラ聖騎士団。戦争終結から五年という歳月は、国の安寧をもたらすには甚だ不足であるようだ。帝国への帰順を良しとしない被侵略国があるのは、至極当然とも言える。
いずれにせよ、大陸の情勢に波風が立っていることは否定のしようがない。シルキィの護衛を担う以上、セスはそれらの問題について思案を巡らせねばならなかった。
「帰るべき故郷、か」
フェルメルトの言葉を思い出す。
エルンダの夜は、いつしか深い静寂に包まれていた。
水平に突き出された刃の腹を手甲で掬いあげ、刺突を捌く。刃はセスの髪を僅かに切り取っただけ。
これにはフェルメルトも意表を衝かれたらしい。次に放ったセスの反撃が命中した。
深く踏み込んだフェルメルトの脇腹、その鎧の隙間に拳を叩き込み、怯んだ彼の顔面を追い打ち気味に殴りつけて、続け様にナイフを投擲する。飛翔したナイフがフェルメルトの頬を斬り裂き、鮮血を散らせた。後退するフェルメルトにさらに二振りのナイフを投擲するが、それは難なく弾き落とされる。その隙に、セスは弾かれた剣を拾い上げていた。
濃密な刹那の攻防。どちらかに何か一つでもミスがあれば、勝負は決していただろう。
「野良犬にしては筋がいい」
悠然と佇むフェルメルトが呟いた。その言葉に込められた意味。それは、油断はできないが不覚を取るほどの相手ではないという自負である。
「アルシーラ史上最強と謳われた聖騎士団長にそう言ってもらえるなんて、身に余る光栄だな」
笑ってみせるが、セスに余裕はない。これまで戦った多くの戦士の中でも、彼は間違いなく最強格だった。
「アルシーラ聖騎士団は戒律を重んじ、清廉潔白を体現したような人達だった。まさに他国が範とすべき騎士の鑑だった」
セスは憐憫の眼差しを据えて、
「将軍のあなたが賊に堕ちては……亡きアルシーラ王も報われない」
「傭兵風情が、知った風な口をきく」
フェルメルトが剣の柄を握り締める。革のグローブが軋んでいた。
「所詮貴様らのような野良犬には解るまい。守るべき主君と、帰るべき故郷を奪われた我らの恥辱は」
憤怒、侮蔑、悲哀を湛えた鋭い瞳がセスを射抜く。質量を持つかのような迫力は、離れた位置にいるディーンとサラサ、ティアとシルキィまでをも戦慄させた。その眼光を真っ向から受け止められたのは、セスだけだった。
再び剣を交えんと緊張が高まった時、周囲に衛兵が集結し始める。その数はあっと言う間に増大し、騎士団を包囲した。
「撤退だ。全員生きて帰るぞ」
フェルメルトは状況を確認すると、特に慌てるまでもなく泰然と指示を出した。
その一言で団員は士気を取り戻した。群がる衛兵を蹴散らして、撤退を遂行する。
「その顔、憶えておく」
殿を務めるフェルメルトは、数人の衛兵を切り捨てた後、セスにそう言い残して夜の闇へと消えていった。
「追え! 逃がすな! 捕らえた者には報酬を上乗せするぞ!」
騎士団を追撃するべく、衛兵達は各々に駆け出した。
彼らが去ると、その場には嘘のような静寂が訪れる。しばらく誰も口を開こうとしなかった。
セスが剣を納める音をきっかけにして、隠れていたサラサとディーンが通りに歩み出てきた。ディーンは胸の傷を押さえ、サラサが心配そうに彼に寄り添い、支えていた。
「サラサ様、私は平気です。どうかそのようなことは」
「お気になさらないで。従者を労わらずしてどうして人の上には立てましょうか」
セスは彼らが無事であることを確かめると、踵を返して馬車に向かう。馬車から降りるシルキィとティアに迎えられ、セスは満足げに微笑んだ。
「ご苦労様」
シルキィはすれ違いざまに素っ気なく言って、サラサのもとに向かう。
困ったように眉尻を下げたティアと顔を見合わせて、セスは苦笑を漏らした。
「ご無事でなによりです。ミス・クローデン」
スカートをつまんで一礼するシルキィは、これ以上ないほどの澄まし顔である。
「感謝いたします、ミス・シエラ。このように無事でいられるのは、他でもないあなたのおかげですわ」
「とんでもありません。私は当然の責務を果たしただけ」
努めてにこやかに、しかし皮肉っぽい調子で。
「同じ帝国貴族ではありませんか。助け合い、尊重し合うべきです」
「ええ。そうですわね……仰る通り」
サラサは俯き加減に頷く。どうやら自省の念を抱いているようだった。
「私達は一足先に宿に戻ります。では、ごきげんよう。ミス・クローデン」
「あ……お待ちになって」
踵を返したシルキィの背中を、サラサが呼び止める。
だが、これ以上彼女と話すことは何もない。
「先を急ぎますので、これで失礼致します」
シルキイは足早に馬車の中に戻り、扉を閉めてしまった。
サラサはどことなく寂しそうな顔で、馬車を見つめるばかり。
「お前。名は何という」
御者席に上ったセスに語りかけたのはディーンだ。彼は少なくない血を流しているものの、血色は悪くない。命に別状はなさそうだった。
「アルゴノートのセス」
「セス……セスか」
確かめるように繰り返した後、ディーンは額に汗を浮かべてセスを見上げる。
「一応、礼を言っておく。アルゴノートへの認識を改める必要がありそうだ」
「そうしてくれたら、命を張った甲斐があるよ」
セスとディーンは互いに笑い合う。ほんの一瞬とはいえ戦場を共にした経験が彼らの間に奇妙な絆を生んでいた。
「これからどうするんだ?」
「サラサ様は兵のほとんどを失われた。しばらくはご実家からの増員と、負傷者の回復を待つことになるだろう」
それに加えて、サラサの精神的なケアも欠かせないはずだ。貴族とはいってもまだ十代半ばの少女。此度のことを思い出して眠れない夜が続くだろう。ディーンはあえて口には出さなかったが、主を案じる視線が彼の心中を物語っていた。
「アルゴノートのセス。あなたのご健闘に、衷心より感謝申し上げますわ。戦神ガラティーヴァに見紛うほどの武勇。ミス・シエラの従者があなた一人で十分なのも、まこと頷ける話です」
「恐縮です。ミス・クローデン」
実際は資金が足りないからなのだが、セスは特に誤解を解こうとは思わない。その方がシルキィの顔も立つ。
ともかく、帝国に滅ぼされた国の残党があれだけの力を持っているとは意外であった。噂に聞くエーランド残党の加え、今回のアルシーラ聖騎士団。戦争終結から五年という歳月は、国の安寧をもたらすには甚だ不足であるようだ。帝国への帰順を良しとしない被侵略国があるのは、至極当然とも言える。
いずれにせよ、大陸の情勢に波風が立っていることは否定のしようがない。シルキィの護衛を担う以上、セスはそれらの問題について思案を巡らせねばならなかった。
「帰るべき故郷、か」
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