3 / 37
本編
1-2
しおりを挟む
「…すまない。」
静かに一言呟いて、私の肩に薄いガウンを掛けた。
―――ああ…。
その時私は、体内の内臓が鉛になったかのように感じられた。…絶望、というのだろうか。彼が、柔らかい拒否の意思を示したのだ。
やっぱり醜いと思われたんだ。話を聞いて覚悟はしていても実際に触ると嫌悪感は隠せないんだろう。それもそうだ。彼は何人もの綺麗で可愛いご令嬢から言い寄られる身だった。
「…今日は、もう休もう。」
静かに。短く呟かれたその言葉は重い胸を更に突き刺した。もう、息の仕方さえ分からない。
私に背を向け横になる彼の隣で、脱がされたネグリジェを一人着直す女のなんと惨めなことか。でも、醜い自分にはお似合いだとも思った。もう、私の身体は呼吸をすることも忘れたのか、酸欠の頭はいやにぼうっとする。
「…申し訳ありません…。」
かすれる程小さな声だったが、彼には届いただろうか。それとも余りに惨めな女を見かねてもう寝てしまっただろうか。返ってくる言葉はなく、向けられた大きな背はとても遠く感じた。
なるべく、彼から距離をとって寝台の端の方で横たわる。目を閉じれば蘇る、背中を撫でられた感触。傷を辿る大きな手。なるべく私を傷つけないようにと労わってくれた優しい彼の拒絶…。朝陽が昇り始めても、眠りの世界に落ちることは叶わなかった。
そして部屋が仄明るくなった頃、彼は一人、静かに寝室を出て行った。
―――それが、私と彼が共に夜を過ごした最初で最後の日となった。
初夜が明けて、一人取り残された私は侍女の声掛けで身体を起こし、辛くもなんともない身体を拭かれ、身なりを整え食卓に向かった。そこは侯爵家の家族の食卓だったが、初夜が明けて初めての食事ということで妙な気をまわされ侯爵夫妻は不在であった。その気遣いが更に私の胸を刺す。先に席に着いていた彼は、なんともない顔で私を出迎える。
「溜まっていた執務があって先に起きて悪かった。」
「…ええ。お疲れ様です。」
とだけ返事し、泣いたことが分からないよう化粧を施された顔でなんとか笑顔を作った。昨日の式の招待客の話や今日の予定など、差しさわりのない会話をしながら朝食を終えた頃には、私は淑女としての凛とした姿勢を取り戻すことができるようになっていた。
もともと無口な夫は、特段変わった様子もなく短い相打ちを打つだけだった。
その日は午前中に侯爵邸の説明を受けたり、午後は義母である侯爵夫人とお茶をしたり、義父母を交えて四人で夕食をとったりと、充実した1日を過ごした。
入浴を終え寝室で本を読む私の元に、侍女が大変気まずそうな顔で報告にきた。時刻はもう22時。侍女のその顔で大体の察しはつく。が、また一つ、鉛が腹の奥に落ちた。
「…その…若旦那様は…自室でお休みになられると…。」
眉を寄せて悲痛そうな面持ちで告げてきた侍女の言葉に、体の中の鉛がずしりと重みを増す。が、それを飲み込むように眼を瞑り、その言葉の残酷さに耐えた。しかし仕方のないことだ。悪いのは傷物の私。こんな私でも、彼は結婚してくれたじゃないか。十分だ。
他の誰かになら「嫁いできた女の身にもなってください!」と文句の一つでも言えるものだが、今回はそうはいかない。私の傷が生理的に受け付けられないことを責められるわけがない。
「…分かったわ。こんな遅くまで付き合ってくれてありがとう。明日からは入浴が終わったらすぐに下がっていいわ。お疲れ様。ゆっくり休んでね。」
なるべく可哀そうに見えないようになんとか笑ってそう答えると、侍女は泣き出しそうな顔で小箱を差し出してきた。開けて見ると、中にはメッセージカードと、薄い絹衣でできた巾着の中にラベンダーのポプリが入れられたサシェが入っていた。途端に懐かしい香りが部屋に広がる。
「…こちらは…昨日のお式に参列されていたメルヴィーナ様のご友人、ラルフレート様からご結婚のお祝いにといただいたものです。たくさん贈り物があったので整理して落ち着いた頃にお渡ししようかと思って預かっておりましたが、ラルフレート様が「花嫁の気分が優れなさそうなときに」と仰っていたので…。」
その言葉を聞いて、変わらぬ付き合いをしてくれる友人ラルフの優しさと侍女の気遣いに涙が溢れそうになる。
「…ありがとう。おかげで今夜は眠れそうだわ。小さい頃私が眠れないと話したら、ラルフが領地のラベンダーをドライフラワーにして持ってきてくれたの。毎年それが楽しみでね。…ふふ。相変わらず優しいのね。」
”結婚おめでとう。”と一言だけ書かれたカードも彼らしかった。密通を疑われないようにあえて封筒には入れずカードに簡素にそう記したのだろう。でも、祝いの言葉は今はただ辛いだけだった。
侍女の前で泣くわけにはいかず、お礼を言って下がらせると、ポプリと共に寝台に潜り込んだ。…広い寝台。たくさんの枕。惨めにさせるそれらから、ラベンダーの香りだけが私を守ってくれているような気がした。
その日は、二日ぶりによく眠れた。広い寝台を一人で使えたためかもしれない。
◇
夏がきて、秋にはシルヴェスター様とご両親と侯爵家の領地に行った。王都より南にある領地でも結婚を祝われ、何日もかけて挨拶に回った。外での彼は本当によくできた夫だった。領地の重役たちに「よく気が利く妻で頼りになる」と紹介してくれたし、領主邸で不便がないか気遣ってくれた。
でも、領主邸でだって寝室は別だった。
冬。王族や公爵家の令息たちと共に狩猟へ行ったシルヴェスター様は美しい毛並みのキツネのショールを送ってくれた。後日そのショールを纏って夜会に出かけると、他のご婦人方からは「主人からシルヴェスター様がご夫人にプレゼントするのだと張り切って狩猟大会に参加していたと聞きましてよ!」と揶揄われた。愛想笑いをする私の腰を引き寄せた彼は「恥ずかしいです、ばらさないでくださいよ。」と涼やかな笑顔で対応する。ご婦人方は「まあ!さすが新婚ね!お熱いわ!」と言うが、私の喉には鉛が落ちる。
彼が私の体に触れるのはこういった公式の場でだけなのだ。
夫婦仲が良好だとアピールする必要があるのだろう。それもそうだ。この結婚は始めから中立派である我が家と縁を結び、政治的均衡を保つためのものなのだから。
季節が一周する頃には私ももう半ば諦めていた。仕方のないことだ、自分が醜いのだからと言い聞かせて。
それでも一度聞いたことがある。
「…シルヴェスター様…。あの、私は…貴方様の、侯爵家のお役に立ちたく嫁いで参りました。私にできることがあれば、足らぬところがあればなんでも致します。何か…」
夕食の後、早々に執務室へと戻ろうとする彼を引き止め、なんとか勇気を振り絞って、彼の手を握った。手袋越しではあったけど、貴族の仮面を脱いだ状態で久しぶりに触れる彼の手は温かくて、それだけで涙が出そうになった。震える両手で彼の右手を繋ぎとめる。どうか行かないで、こんな寒い夜は傍にいてほしい、と言葉にはできない浅ましい願いがどうか届くように祈りを込めて。
でも。
そんな私の想いも虚しく、彼は私の手をほどき、静かに告げた。
「君に足りないところなんて無い。そのままで十分だ。」
残酷な言葉を紡ぐその薄い唇は、悲しいほど綺麗だった。
私を映す蒼色の瞳は宝石のようだし、プラチナブロンドの髪は夜でも眩しい。
――――まるで私なんかが手を伸ばしてはいけない宝物のように。
また、鉛。
「…左様でございますか。では、シルヴェスター様もあまりご無理はなさらないよう、ご自愛ください。私も…春からお義母様が執り行っていた孤児院の運営を任せていただけるようになったので、勉強に励みたいと思います…。」
「ああ、ありがとう。両親も君が一生懸命してくれるから安心して領地に戻れると言っていたよ。」
「…身に余る光栄です。」
俯き、自嘲するかのように薄く笑う私に彼は怪訝な表情を向ける。彼のこういう顔は知り合ってから初めてだった。
「メルヴィーナ、結婚してもうすぐ1年経つんだ。そろそろそんなに畏まった話し方でなくてもいい。私のことは、シルと。」
なんて可笑しなことを言う夫だろう。ええそうですとも。結婚してそろそろ1年です。その間あなたが私を抱いたことは?素肌に触れたことすらない。…いや、でも仕方がない。生理的に受け付けられないのはどうしようもない。それなのに呼び名だけ変えるなど、なんて滑稽な話だろう。
「…別にこのままでもよろしいではありませんか。私たちはそのような間柄でもありませんし。ね、シルヴェスター様。」
なんとか笑顔を貼り付けられた。と思う。声は震えていなかっただろうか。
足早に逃げ込んだ寝室はやっぱり広くて、春の冷気で冷え切っていた。
静かに一言呟いて、私の肩に薄いガウンを掛けた。
―――ああ…。
その時私は、体内の内臓が鉛になったかのように感じられた。…絶望、というのだろうか。彼が、柔らかい拒否の意思を示したのだ。
やっぱり醜いと思われたんだ。話を聞いて覚悟はしていても実際に触ると嫌悪感は隠せないんだろう。それもそうだ。彼は何人もの綺麗で可愛いご令嬢から言い寄られる身だった。
「…今日は、もう休もう。」
静かに。短く呟かれたその言葉は重い胸を更に突き刺した。もう、息の仕方さえ分からない。
私に背を向け横になる彼の隣で、脱がされたネグリジェを一人着直す女のなんと惨めなことか。でも、醜い自分にはお似合いだとも思った。もう、私の身体は呼吸をすることも忘れたのか、酸欠の頭はいやにぼうっとする。
「…申し訳ありません…。」
かすれる程小さな声だったが、彼には届いただろうか。それとも余りに惨めな女を見かねてもう寝てしまっただろうか。返ってくる言葉はなく、向けられた大きな背はとても遠く感じた。
なるべく、彼から距離をとって寝台の端の方で横たわる。目を閉じれば蘇る、背中を撫でられた感触。傷を辿る大きな手。なるべく私を傷つけないようにと労わってくれた優しい彼の拒絶…。朝陽が昇り始めても、眠りの世界に落ちることは叶わなかった。
そして部屋が仄明るくなった頃、彼は一人、静かに寝室を出て行った。
―――それが、私と彼が共に夜を過ごした最初で最後の日となった。
初夜が明けて、一人取り残された私は侍女の声掛けで身体を起こし、辛くもなんともない身体を拭かれ、身なりを整え食卓に向かった。そこは侯爵家の家族の食卓だったが、初夜が明けて初めての食事ということで妙な気をまわされ侯爵夫妻は不在であった。その気遣いが更に私の胸を刺す。先に席に着いていた彼は、なんともない顔で私を出迎える。
「溜まっていた執務があって先に起きて悪かった。」
「…ええ。お疲れ様です。」
とだけ返事し、泣いたことが分からないよう化粧を施された顔でなんとか笑顔を作った。昨日の式の招待客の話や今日の予定など、差しさわりのない会話をしながら朝食を終えた頃には、私は淑女としての凛とした姿勢を取り戻すことができるようになっていた。
もともと無口な夫は、特段変わった様子もなく短い相打ちを打つだけだった。
その日は午前中に侯爵邸の説明を受けたり、午後は義母である侯爵夫人とお茶をしたり、義父母を交えて四人で夕食をとったりと、充実した1日を過ごした。
入浴を終え寝室で本を読む私の元に、侍女が大変気まずそうな顔で報告にきた。時刻はもう22時。侍女のその顔で大体の察しはつく。が、また一つ、鉛が腹の奥に落ちた。
「…その…若旦那様は…自室でお休みになられると…。」
眉を寄せて悲痛そうな面持ちで告げてきた侍女の言葉に、体の中の鉛がずしりと重みを増す。が、それを飲み込むように眼を瞑り、その言葉の残酷さに耐えた。しかし仕方のないことだ。悪いのは傷物の私。こんな私でも、彼は結婚してくれたじゃないか。十分だ。
他の誰かになら「嫁いできた女の身にもなってください!」と文句の一つでも言えるものだが、今回はそうはいかない。私の傷が生理的に受け付けられないことを責められるわけがない。
「…分かったわ。こんな遅くまで付き合ってくれてありがとう。明日からは入浴が終わったらすぐに下がっていいわ。お疲れ様。ゆっくり休んでね。」
なるべく可哀そうに見えないようになんとか笑ってそう答えると、侍女は泣き出しそうな顔で小箱を差し出してきた。開けて見ると、中にはメッセージカードと、薄い絹衣でできた巾着の中にラベンダーのポプリが入れられたサシェが入っていた。途端に懐かしい香りが部屋に広がる。
「…こちらは…昨日のお式に参列されていたメルヴィーナ様のご友人、ラルフレート様からご結婚のお祝いにといただいたものです。たくさん贈り物があったので整理して落ち着いた頃にお渡ししようかと思って預かっておりましたが、ラルフレート様が「花嫁の気分が優れなさそうなときに」と仰っていたので…。」
その言葉を聞いて、変わらぬ付き合いをしてくれる友人ラルフの優しさと侍女の気遣いに涙が溢れそうになる。
「…ありがとう。おかげで今夜は眠れそうだわ。小さい頃私が眠れないと話したら、ラルフが領地のラベンダーをドライフラワーにして持ってきてくれたの。毎年それが楽しみでね。…ふふ。相変わらず優しいのね。」
”結婚おめでとう。”と一言だけ書かれたカードも彼らしかった。密通を疑われないようにあえて封筒には入れずカードに簡素にそう記したのだろう。でも、祝いの言葉は今はただ辛いだけだった。
侍女の前で泣くわけにはいかず、お礼を言って下がらせると、ポプリと共に寝台に潜り込んだ。…広い寝台。たくさんの枕。惨めにさせるそれらから、ラベンダーの香りだけが私を守ってくれているような気がした。
その日は、二日ぶりによく眠れた。広い寝台を一人で使えたためかもしれない。
◇
夏がきて、秋にはシルヴェスター様とご両親と侯爵家の領地に行った。王都より南にある領地でも結婚を祝われ、何日もかけて挨拶に回った。外での彼は本当によくできた夫だった。領地の重役たちに「よく気が利く妻で頼りになる」と紹介してくれたし、領主邸で不便がないか気遣ってくれた。
でも、領主邸でだって寝室は別だった。
冬。王族や公爵家の令息たちと共に狩猟へ行ったシルヴェスター様は美しい毛並みのキツネのショールを送ってくれた。後日そのショールを纏って夜会に出かけると、他のご婦人方からは「主人からシルヴェスター様がご夫人にプレゼントするのだと張り切って狩猟大会に参加していたと聞きましてよ!」と揶揄われた。愛想笑いをする私の腰を引き寄せた彼は「恥ずかしいです、ばらさないでくださいよ。」と涼やかな笑顔で対応する。ご婦人方は「まあ!さすが新婚ね!お熱いわ!」と言うが、私の喉には鉛が落ちる。
彼が私の体に触れるのはこういった公式の場でだけなのだ。
夫婦仲が良好だとアピールする必要があるのだろう。それもそうだ。この結婚は始めから中立派である我が家と縁を結び、政治的均衡を保つためのものなのだから。
季節が一周する頃には私ももう半ば諦めていた。仕方のないことだ、自分が醜いのだからと言い聞かせて。
それでも一度聞いたことがある。
「…シルヴェスター様…。あの、私は…貴方様の、侯爵家のお役に立ちたく嫁いで参りました。私にできることがあれば、足らぬところがあればなんでも致します。何か…」
夕食の後、早々に執務室へと戻ろうとする彼を引き止め、なんとか勇気を振り絞って、彼の手を握った。手袋越しではあったけど、貴族の仮面を脱いだ状態で久しぶりに触れる彼の手は温かくて、それだけで涙が出そうになった。震える両手で彼の右手を繋ぎとめる。どうか行かないで、こんな寒い夜は傍にいてほしい、と言葉にはできない浅ましい願いがどうか届くように祈りを込めて。
でも。
そんな私の想いも虚しく、彼は私の手をほどき、静かに告げた。
「君に足りないところなんて無い。そのままで十分だ。」
残酷な言葉を紡ぐその薄い唇は、悲しいほど綺麗だった。
私を映す蒼色の瞳は宝石のようだし、プラチナブロンドの髪は夜でも眩しい。
――――まるで私なんかが手を伸ばしてはいけない宝物のように。
また、鉛。
「…左様でございますか。では、シルヴェスター様もあまりご無理はなさらないよう、ご自愛ください。私も…春からお義母様が執り行っていた孤児院の運営を任せていただけるようになったので、勉強に励みたいと思います…。」
「ああ、ありがとう。両親も君が一生懸命してくれるから安心して領地に戻れると言っていたよ。」
「…身に余る光栄です。」
俯き、自嘲するかのように薄く笑う私に彼は怪訝な表情を向ける。彼のこういう顔は知り合ってから初めてだった。
「メルヴィーナ、結婚してもうすぐ1年経つんだ。そろそろそんなに畏まった話し方でなくてもいい。私のことは、シルと。」
なんて可笑しなことを言う夫だろう。ええそうですとも。結婚してそろそろ1年です。その間あなたが私を抱いたことは?素肌に触れたことすらない。…いや、でも仕方がない。生理的に受け付けられないのはどうしようもない。それなのに呼び名だけ変えるなど、なんて滑稽な話だろう。
「…別にこのままでもよろしいではありませんか。私たちはそのような間柄でもありませんし。ね、シルヴェスター様。」
なんとか笑顔を貼り付けられた。と思う。声は震えていなかっただろうか。
足早に逃げ込んだ寝室はやっぱり広くて、春の冷気で冷え切っていた。
718
あなたにおすすめの小説
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
愛する夫にもう一つの家庭があったことを知ったのは、結婚して10年目のことでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の伯爵令嬢だったエミリアは長年の想い人である公爵令息オリバーと結婚した。
しかし、夫となったオリバーとの仲は冷え切っていた。
オリバーはエミリアを愛していない。
それでもエミリアは一途に夫を想い続けた。
子供も出来ないまま十年の年月が過ぎ、エミリアはオリバーにもう一つの家庭が存在していることを知ってしまう。
それをきっかけとして、エミリアはついにオリバーとの離婚を決意する。
オリバーと離婚したエミリアは第二の人生を歩み始める。
一方、最愛の愛人とその子供を公爵家に迎え入れたオリバーは後悔に苛まれていた……。
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリエット・スチール公爵令嬢18歳
ロミオ王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
貴方達から離れたら思った以上に幸せです!
なか
恋愛
「君の妹を正妻にしたい。ナターリアは側室になり、僕を支えてくれ」
信じられない要求を口にした夫のヴィクターは、私の妹を抱きしめる。
私の両親も同様に、妹のために受け入れろと口を揃えた。
「お願いお姉様、私だってヴィクター様を愛したいの」
「ナターリア。姉として受け入れてあげなさい」
「そうよ、貴方はお姉ちゃんなのよ」
妹と両親が、好き勝手に私を責める。
昔からこうだった……妹を庇護する両親により、私の人生は全て妹のために捧げていた。
まるで、妹の召使のような半生だった。
ようやくヴィクターと結婚して、解放されたと思っていたのに。
彼を愛して、支え続けてきたのに……
「ナターリア。これからは妹と一緒に幸せになろう」
夫である貴方が私を裏切っておきながら、そんな言葉を吐くのなら。
もう、いいです。
「それなら、私が出て行きます」
……
「「「……え?」」」
予想をしていなかったのか、皆が固まっている。
でも、もう私の考えは変わらない。
撤回はしない、決意は固めた。
私はここから逃げ出して、自由を得てみせる。
だから皆さん、もう関わらないでくださいね。
◇◇◇◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
【完結済】結婚式の夜、突然豹変した夫に白い結婚を言い渡されました
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
オールディス侯爵家の娘ティファナは、王太子の婚約者となるべく厳しい教育を耐え抜いてきたが、残念ながら王太子は別の令嬢との婚約が決まってしまった。
その後ティファナは、ヘイワード公爵家のラウルと婚約する。
しかし幼い頃からの顔見知りであるにも関わらず、馬が合わずになかなか親しくなれない二人。いつまでもよそよそしいラウルではあったが、それでもティファナは努力し、どうにかラウルとの距離を縮めていった。
ようやく婚約者らしくなれたと思ったものの、結婚式当日のラウルの様子がおかしい。ティファナに対して突然冷たい態度をとるそっけない彼に疑問を抱きつつも、式は滞りなく終了。しかしその夜、初夜を迎えるはずの寝室で、ラウルはティファナを冷たい目で睨みつけ、こう言った。「この結婚は白い結婚だ。私が君と寝室を共にすることはない。互いの両親が他界するまでの辛抱だと思って、この表面上の結婚生活を乗り切るつもりでいる。時が来れば、離縁しよう」
一体なぜラウルが豹変してしまったのか分からず、悩み続けるティファナ。そんなティファナを心配するそぶりを見せる義妹のサリア。やがてティファナはサリアから衝撃的な事実を知らされることになる──────
※※腹立つ登場人物だらけになっております。溺愛ハッピーエンドを迎えますが、それまでがドロドロ愛憎劇風です。心に優しい物語では決してありませんので、苦手な方はご遠慮ください。
※※不貞行為の描写があります※※
※この作品はカクヨム、小説家になろうにも投稿しています。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる