愛人をつくればと夫に言われたので。

 "氷の宝石”と呼ばれる美しい侯爵家嫡男シルヴェスターに嫁いだメルヴィーナは3年間夫と寝室が別なことに悩んでいる。
 初夜で彼女の背中の傷跡に触れた夫は、それ以降別室で寝ているのだ。

 仮面夫婦として過ごす中、ついには夫の愛人が選んだ宝石を誕生日プレゼントに渡される始末。
 傷つきながらも何とか気丈に振る舞う彼女に、シルヴェスターはとどめの一言を突き刺す。

「君も愛人をつくればいい。」

 …ええ!もう分かりました!私だって愛人の一人や二人!
 あなたのことなんてちっとも愛しておりません!

 横暴で冷たい夫と結婚して以降散々な目に遭うメルヴィーナは素敵な愛人をゲットできるのか!?それとも…?なすれ違い恋愛小説です。
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