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勧誘
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「宣伝していいですか」
俺はダイレクトメッセージ(通称DM)と呼ばれる個人メッセージに『もち』という人からきた、この一言が意味がわからなかった。情報商材でも宣伝されるのだろうか。俺は恐る恐る聞いた。
「なんの宣伝ですか?」
「自鯖です。私のサーバーがあります。リンクを貼らせて頂いてよろしいでしょうか」
自鯖。つまり自分のサーバーにきて欲しいという勧誘だ。
「なにする鯖なんです?」
「雑談です。宣伝だけさせてもらっていいですか」
するとサーバーの紹介文と、おそらく彼のサーバーに繋がるであろうリンクが送られてきた。
みんな!今自分がいるサーバーに困ったことはないかい?
通知がうるさい、雑談がどこにあるかわからない、欲求不満、管理者がすぐ対応しない。
もしそうならすぐに来るほうが良いよ。このサーバーに来れば全部解決する!
さぁ、みんなも入ろう!
...あまりコンコード事情は知らないが、どこか胡散臭い気もする。しかし俺はここまで勧誘してくる彼の真意が気になった。そこでこんな質問をしてみた。
「何を目的で勧誘してるのか。それを聞かせてもらえるかな?」
「サーバーを楽しい場所にするためです」
「楽しい場所か。今は楽しくないの?」
「今も非常に魅力的ではありますが、人数は多い方がいいです」
たしかに。彼の言う通り人数はいて損はないだろう。
「そうだね、人間はいっぱいいたほうが楽しいよね」
「はい!掲示板での順位も上がり、より注目されることになるでしょう」
それを聞き、もしやと思い失礼かと思ったが聞いてみた。
「それが目的では?掲示板上位になって俺すげーってなりたいってこと?」
すると彼はこう答えた。
「それも勿論大きな目標の1つです。しかし私の真の目的はこの界隈に貢献したいのです。色々なサーバーで管理を任されたりして、常人にはできないような体験をさせてもらったこの雑談界隈に何らかの形で役に立ちたいのです」
「なるほど、恩返ししたいってことかな」
「もちろんです。あと、大手に見られなかった様々なことを、自分のサーバーで試してみたいのです。管理していた場所では聞く耳を持って貰えなかった、些細な改善をしてみたかったのです。
それがようやく世に出せる程度の出来になってきたので、それを多くの人々に試してもらいたい。それでこの界隈全体の質を上げる、とまではいいませんが、何らかの参考になればなと!そのために、人数の多さは絶対的命題です」
ここまでの熱意があるとは...俺も予想していなかった。
「成程、もちさんなりの考えで人集めてたんだね」
もちろんです
あなたにもその一助になって頂きたいと考えております
何卒ご検討いただけないでしょうか
最初は胡散臭いと思ったが、その自分のサーバーだけではなく、コンコードというアプリに対して恩返しをしたいというもちさんの思いに感動した。
「俺も仲間に加えてもらおうかな」
「やったー」
こうして俺はコンコードサーバー、「smallworld」のメンバーの一人になった。こんな熱意あふれる人が集めた人間はどんな人たちなのだろうか、楽しみで仕方がない。
次回 smallworld
おまけ
ふと、ここで聡明な彼の年齢が気になった。
「そういえば君何歳なの?」
「14の男です」
まじか...最近の14歳って大人びてるなぁ。
「逆にあなたは何歳なんですか?」
おっと、逆に質問が飛んできた。ここは飲み会のノリで...
「逆にいくつに見える?」
「うーん...32」
おっさんじゃねえか!...まぁ年齢なんてチャットだけだとわからんよなぁ。
「そこまで老けてないわw
とりあえず20代ってだけ言っておこうか」
「ふーん、まああとで鯖にきてみてね。面白い人色々いるから」
「ああ、わかった。あとで行ってみるよ」
...こりゃ年齢なんかの雑談より、早くサーバーにきて欲しそうだな。とりあえず行ってみるか...
おまけ終わり
俺はダイレクトメッセージ(通称DM)と呼ばれる個人メッセージに『もち』という人からきた、この一言が意味がわからなかった。情報商材でも宣伝されるのだろうか。俺は恐る恐る聞いた。
「なんの宣伝ですか?」
「自鯖です。私のサーバーがあります。リンクを貼らせて頂いてよろしいでしょうか」
自鯖。つまり自分のサーバーにきて欲しいという勧誘だ。
「なにする鯖なんです?」
「雑談です。宣伝だけさせてもらっていいですか」
するとサーバーの紹介文と、おそらく彼のサーバーに繋がるであろうリンクが送られてきた。
みんな!今自分がいるサーバーに困ったことはないかい?
通知がうるさい、雑談がどこにあるかわからない、欲求不満、管理者がすぐ対応しない。
もしそうならすぐに来るほうが良いよ。このサーバーに来れば全部解決する!
さぁ、みんなも入ろう!
...あまりコンコード事情は知らないが、どこか胡散臭い気もする。しかし俺はここまで勧誘してくる彼の真意が気になった。そこでこんな質問をしてみた。
「何を目的で勧誘してるのか。それを聞かせてもらえるかな?」
「サーバーを楽しい場所にするためです」
「楽しい場所か。今は楽しくないの?」
「今も非常に魅力的ではありますが、人数は多い方がいいです」
たしかに。彼の言う通り人数はいて損はないだろう。
「そうだね、人間はいっぱいいたほうが楽しいよね」
「はい!掲示板での順位も上がり、より注目されることになるでしょう」
それを聞き、もしやと思い失礼かと思ったが聞いてみた。
「それが目的では?掲示板上位になって俺すげーってなりたいってこと?」
すると彼はこう答えた。
「それも勿論大きな目標の1つです。しかし私の真の目的はこの界隈に貢献したいのです。色々なサーバーで管理を任されたりして、常人にはできないような体験をさせてもらったこの雑談界隈に何らかの形で役に立ちたいのです」
「なるほど、恩返ししたいってことかな」
「もちろんです。あと、大手に見られなかった様々なことを、自分のサーバーで試してみたいのです。管理していた場所では聞く耳を持って貰えなかった、些細な改善をしてみたかったのです。
それがようやく世に出せる程度の出来になってきたので、それを多くの人々に試してもらいたい。それでこの界隈全体の質を上げる、とまではいいませんが、何らかの参考になればなと!そのために、人数の多さは絶対的命題です」
ここまでの熱意があるとは...俺も予想していなかった。
「成程、もちさんなりの考えで人集めてたんだね」
もちろんです
あなたにもその一助になって頂きたいと考えております
何卒ご検討いただけないでしょうか
最初は胡散臭いと思ったが、その自分のサーバーだけではなく、コンコードというアプリに対して恩返しをしたいというもちさんの思いに感動した。
「俺も仲間に加えてもらおうかな」
「やったー」
こうして俺はコンコードサーバー、「smallworld」のメンバーの一人になった。こんな熱意あふれる人が集めた人間はどんな人たちなのだろうか、楽しみで仕方がない。
次回 smallworld
おまけ
ふと、ここで聡明な彼の年齢が気になった。
「そういえば君何歳なの?」
「14の男です」
まじか...最近の14歳って大人びてるなぁ。
「逆にあなたは何歳なんですか?」
おっと、逆に質問が飛んできた。ここは飲み会のノリで...
「逆にいくつに見える?」
「うーん...32」
おっさんじゃねえか!...まぁ年齢なんてチャットだけだとわからんよなぁ。
「そこまで老けてないわw
とりあえず20代ってだけ言っておこうか」
「ふーん、まああとで鯖にきてみてね。面白い人色々いるから」
「ああ、わかった。あとで行ってみるよ」
...こりゃ年齢なんかの雑談より、早くサーバーにきて欲しそうだな。とりあえず行ってみるか...
おまけ終わり
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