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ハニートラップ

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「貴方、ロデュローン、貴方方はお話の邪魔よ。ささっ、サロンは冷えるわ。お茶を淹れさせますから、彼処の部屋へどうぞ。カルメリア」

 サロンは別に寒くも無いが、リアを囲んで女達が退室する。義姉殿も付いてくのか。

「カ、カケルよ…」「我々は…」

妻に怒られ小さくなってしまった二人に真相を話す。

「正直危ない所だぞ?この国の貴族を全員溶かし殺してしまいそうなくらい、我が家の龍はイラついてる。ミネストパレス王は特にな」

「龍が、王…じゃと…」

「散々土地を焼いてた国がニヤニヤしながら寄ってみろ。商談なんて纏まる筈が無い。我を通すなら、焼かれる覚悟をした方が良い」

「公国には花の龍の加護があるっ」

「無い!花の龍が好いて居たのは初代であり国その物だ」

俺の返しに言葉を詰まらせるロデュローン。

「今日は日帰りの予定だ。考える時間には足りるだろ」

そう告げてリア達を追った。

「とっ、殿方のお立ち入りは困りますっ」

「それに貴方誰!?」「誰か!誰かーっ!?」

風呂に入っているらしい。確かにサロンよりは温かい…のか?推して参る訳にも行かず、名乗りを上げると別室に通された。結構広めの客室で、メイドが付いてお茶が出る。自白剤入りでは無いようだ。

「あ、あの。私の事、覚えておいでで御座いましょうか」

「俺の姿は見えて無かった筈だが?」

「あの時助けて頂いた方がカケル王様である事は、城の者皆存じております」

このメイド、仕事をサボってレイプしていた男共にホモセックスの良さを教えた時の被害者の一人だ。感謝の言葉と涙を流し、膝を着き、手を着いて、頭迄床に擦り付けた。

「お茶を淹れてくれ」

「…はっ、はいっ」

美味いお茶であった。女達が湯上りする迄特にやる事も無いし、寝る。

「カケル王様、奥様方がいらっしゃいました」

メイドの声に気付いて目が覚める。中へどうぞと招き入れると、湯上り達がゾロゾロ入って来た。

「カケル様、お楽しみ頂けて?」

「え?」

「ぐっすり寝ちゃってたよ…。そう言う事なら言ってくれ」

義母の言葉にリアは面食らっているが、俺も大人だ。ハニートラップになりそうだとは思っていたのだ。

「ではこれからお楽しみね」

「はいはい。お菓子どうぞ」

「「わーーい!」」

傍に居るメイドにお菓子の箱を持たせると、ソファーに張り付いた可愛い姪っ子が早く早くと囃し立てる。新たにお茶を淹れ直し、お茶会が始まった。

「貴方様、一先ずは、謝罪なさると言う事になりました」

「心無い謝罪なんて受けてもなぁ」

「それは私共が何とかするわ。あの人達も反省するでしょう」

「そうで無いと、死ぬぞ」

「妹を父殺しの罪人の妻には出来んな」

「俺が殺す訳じゃ無いもん」

「同じ事だ」

「その時は王として頑張って下さいね、義姉殿」

「それならお前が王になれ。私も付いて来るぞ?我が乳、揉んで吸って…したかろう?」

「姉様っ!」

「カケルっておっぱい飲むの?」

「おっぱい飲むなんて赤ちゃんまでだよねー」

「「ねー」」

「大人の女はおっぱいを飲まれる事に喜びを感じるんだよ」

小癪な姪っ子共め。大人マウントで凹ませてやるっ。

「んふ~、カーケルーン」「おっぱいでちゅよ~」

お菓子を堪能した姪っ子共が、ベッドに向かって寄って来て、恥ずかし気も無くおっぱいをぺろんした。まだそう言う歳だしな、未来に期待だ。

「こら、貴女達」

「怒られてやんの。ばぶばぶ~」

「ホントはちゅ~ちゅ~したいクセにぃ~」

「カケルちゅわ~ん、おっぱいでちゅよ~」

ベッドに乗っておっぱいを晒す姪っ子二人を両手で抱え、ぺろぺろっと舌を伸ばす。

「あんっ」「あっ」

少しは大人になれたかな?

「あーなーたーさーまー」

「…リアが怒るから此処迄な?大人になったら旦那にしてもらえ」

「う、うん…」「……ん」

抱えた二人をソファーに戻し、俺もお茶会に参加した。左右からベッタリと圧を掛けて来る姪っ子達に、良き旦那が現れる事を祈る。






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