上 下
1,253 / 1,519

サミイの冒険譚

しおりを挟む


「それでですね、パパったら相手方の女将さんに色目使われて…」

「そうかそうか。困ったモンだな」

 龍達に死に掛けにされた翌朝。朝食を摂ると今日は一日、サミイとイチャイチャして過ごす事になった。とは言えカーミンも居るし、何処かに出掛けるのも違うので、夫婦と娘、小型UFOに乗って島の周りをぐるぐると回りながらサミイの冒険譚を聞いてやる。愛娘は外の景色に興味あるのか、窓の外を眺めるのに忙しい。高さのあるデカいマットに腹這って、海やら森やらに目を凝らしてる。俺とサミイはデカいマットにうずもれて、素股で抱き合いチュッチュする。

「けど、円滑な商売したいなら、多少の色を付けるのは仕方無いんじゃ無いか?」

「それだと何処かで割を食っちゃいます」

「中間業者を挟まないだけマシさ。親父殿の所は生産者と直接取引なんだろ?」

「ですね」

「行った先で商品を集めて置いてもらえるのは買い付けがスムーズになるが、その代わり仲介手数料とかが掛かる訳だし」

「…なるほどぉ、そっちに流さないでくださいね?って意味もあるんですね!」

「親父殿の所より高く、否、安く買われたとしても自分トコで在庫を抱えるよりは良いしな。手早く現金化出来る訳だし」

「色々考えてるんですねー」

「そう言うのをさせないってのが大事なのさ。水の棒とかも転売されたりしてたしな」

「バルタリンドでですか?」

「否、メルタル大陸でだ。一本千ヤンとかにされてた」

「ぼろ儲けですね」

「悪い奴等はお腹痛くしてやったよ」

「お腹、いっぱいにしても、良いんですよ?」

そう言うと、サミイはお尻を揺すり、アイツへの圧を高める。

「良いのか?まだ疲れてるだろ」

「優しくしてくれたら…んちゅ…」

俺の肩に腕を回してにじり寄り、唇が重なる。アイツから離されたお股に、アイツの先っぽが添えられる。

「ん…、んちゅ、んぷ。じゃあ、優しくな?」

「はい…ん、来たぁ」

サミイサイズの太さのアイツが、伸びてサミイに挿ってく。たっぷりの滑りを纏い、内壁を優しく撫でるとサミイは再び唇を重ねた。プリ尻を揉み揉み、音を立てずゆっくりと伸縮するアイツがサミイの熱を高めてく。

「んはぁ、旦那さまぁ、気持ち良いです…」

「俺も。冒険譚の続き、聞かせてよ」

「はぁい」

途中、カーミンのお世話をしたり、昼飯等を食べながら、丸一日スローセックスを堪能した。

「子供の前で…、シちゃい、ましたね」

「静かにシてたし、大丈夫さ。それに」

「それに?」

「愛し合う夫婦はするモノだからな」

「はい。パパも、してました」

行商先で、野営中で、親父殿とママ上殿は交合って居たと言う。そして、行商から帰っても。きっと昨夜もお楽しみだったに違い無い。何故なら孕んで無かったから。あんなに射精してもスキル無しではこんな物だ。

「…ママと、するんですか?」

「ああ、したい。孕ませたい。けど、孕ますのは我慢するよ。親父殿を泣かせたくないからな」

俺の心を読んでか、サミイが寂しそうな声を漏らす。が、子を成す事に関して俺は直ぐに否定した。

「エッチできなくなりますもんね」

そう言って笑った。まあ、その通りだ。


 明けて翌日、今日から仕事と思いきや、ネーヴェが背中にしがみ付く。

「カケル、ランク上げる」

そう言えばそうだった。リュネ達三姉妹は変わらずのBランク。カラクレナイ、サミイは今回の遠征でCランクに上がったが、ネーヴェは飛び級でDランクになったものの、貢献不足でランクを上げられなかったそうだ。カロなら上手い事やってくれると思っていたが、いきなり何階級も特進させるのは難しかったのだろう。

「ダンジョン、ダンジョン」

もしかして、ダンジョン行きたいから上げなかったのか?ネーヴェもスリスリしているし、行かない訳にはいかんよな。ラビアン達に各所への通達を頼み、絡み付くネーヴェを剥がして支度に取り掛かる。

「はよ」

「ご飯が無いとお腹空くでしょう?おやつも用意するからな?」

「ん、待ってる」

聞き分けの良い子である。




しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

処理中です...