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他の事せねば

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 体が冷えるだろうからお湯に浸かって欲しいのだが、太腿の感触と別れるのは惜しい。

「親に別れも告げてないからなぁ」

「それなら、私も」

「だよな、すまん」

「カケルの両親、生きてるの?」

「俺が死んだショックで後追いしてなきゃ多分生きてる、かな」

「旦那さま、帰っちゃうんですか?」

太腿に座るサミイがアイツをニギニギ、帰らせる気は無さそうだ。

「帰った先でスキルや魔法が使えるとは限らんし、危険は犯さない方が良いだろうよ。やるにしても、初めは物で試すべきだろう。なんせ遠いからな」

「魔法であれスキルであれ、転移や召喚と言った物は莫大な対価を必要としますでしょうから。ご自愛下さいね?」

右腕に絡み付いて離れないリアは、俺の手をアソコに当ててこっそり楽しんでる。

「カケルさん、私、お手伝いしますっ」

左腕にたわわを挟んでしがみ付くリュネが意を決した顔でずいっと寄って来る。

「その時になったら宜しく頼むよ」

先ずは自分で色々試してみたいと伝えると、何時でも頼れと寄り掛かる。チンピクするアイツにサミイが空かさず唇を付けた。

 二階でたっぷり愛し合い、三回目の交代が終わって部屋を出る。長く気持ち良い交合たたかいであった。風呂の二階でエッチするから寝室では大体テイカかペルマに収めて寝るようになった。で、本日はペルマ。表情の窺えぬペルマだが、嬉しそうに見えるのは気のせいではないと思いたい。射精ない程度の気持ち良さでうねうねと腰を振り、内圧を増減させる。正に名器。
目を瞑り、《白昼夢》を発動し、寝る迄の少しの時間試行した。


 地球の日本は夜だった。夜でも明るいので少し驚いてしまうが、元々こっちがデフォなんだよな。
橋の近くにコンビニがあった筈。浮かんだような状態で移動してるが、この状態、傍から見えたりするのだろうか?結構なスピードで走り抜ける車から見えてたりしたら事故待った無しだが、事故って無いから見えてないと思われる。
コンビニに停まってる車のサイドミラーを覗き込む。自分の姿が映って無いのでどうやら見えてないようだ。勿論自動ドアも開かない。開いたらホラーだな。時間は、夜の八時少し前か。今の俺にはすっかり眠い時間だが、こっちじゃまだ宵の口だったか。
コンビニ横の吸殻入れの、下に落ちている吸殻を《収納》し、成功した。触りたくないので吸殻入れにポイ。出来た。良し。
するつもりは無いが、泥棒し放題だな。盗んででも欲しい物なんて、ネジ類とかバネくらいの物だろう。T字カミソリも欲しいな。
親に別れを云々とは言ったが、家を見に行く気は起き無い。眠いので《白昼夢》を解き、射精して寝た。


「おはようございます、カケル様」

 目が覚めて、テイカが上に乗っていた。ペルマは待機モードみたいだな。

「出したい。動いてくれ」

「直ちにっ、ん…、はんっ」

気持ちの良い朝だ。

「カケルさぁん、今日は、どうしますか?」

昨夜の今朝で催促されるがまだそんな状態では無いのだよ。食事しながら聞いて来るリュネに、昨夜の成果を発表する。

「昨日、横になって《白昼夢》のテストをしたら、物を《収納》出来たよ」

「何時でも言ってくださいね」

急かして来るが、今日もテストは夜にやる。昼間は他の事せねばな。

 食後のお茶を飲み終えて、俺は一人、バルタリンドへ来た。寝具店に着くと早速迎えに来るエージャ。だが、抱き着いたりして来ない。まだカケリウムは足りてるようだな。キスしてママ上殿とメッツ君にご挨拶。

「ママ上殿、暫くです」

「最近来て下さらないから嫌われたかと…」

「それは無いですよ。メッツく~ん、おにーたんですよー」

「ふへっ」

ほっぺたむにむにきもちー。

「カケル様がいらしたって事は、あの事ね?エージャ、お声を掛けて来て」

「承りました」

エージャは出て行き、俺はアイツをしゃぶられた。
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