853 / 1,519
デコピン
しおりを挟む折角リュネの紹介してやったのに、姉さんと呼ばれる女は信じて無いみたい。皆漏れなく一回ずつ死んでるぞーってアドバイスしてるのに、何でこんなに好戦的なんだ?マジックユーザーの二人は完全に戦意喪失してるじゃん。
「ほれほれ、上に戻れって。魔法職がヘタってるぞ」
「あんた、何しやがった!?」
「俺は何もしてやしないが馬鹿に良い事教えてやる。魔法使いはな、勉強したり修行して魔力が見えるようになるんだよ。そこでブルってる二人はな?リュネから滲み出る魔力を見てビビり散らしてんだ。分かるか?」
「姉さん、戻ろ?ね?」
「ネクセナー、あんた魔力見えないクセに何ビビってんだい!」
「私だって、立ってるのがやっとなんだけど…」
「リュネ、そこまでな」
「はぁ~~い」
魔法職二人と乾いた女ことネクセナーがホッと息を吐き、その場にへたり込んだ。姉さんともう一人の前衛は訳が分からない顔してる。
「力比べでもしなきゃ強さが分からんか?上に上がればしてやるぞ」
「こ、この男ぉ…」
「ほれほれ、怖~いリュネじゃなく俺が相手してやるから、戻れ戻れ~」
ネクセナーと魔法職二人を軽く浮かせて押して参る。道を塞いでた姉さん達は推して参る三人を排除出来ずに下がってく。そしてトカゲのボス部屋に着いた。トカゲ居ない。残念。
「何時でも良いぞ~。掛かって来~い」
「頑張ってくださぁい」
前衛二人を目の前にして、両手をワキワキ挑発する。
「この…舐めやがって…」
「あ、貴方丸腰でヤるの?」
「武器使うと怪我させちゃうからな。安心しろ、負けてもヤらせろとか言わんから」
「言わせませぇーん」
剣と盾を構える姉さんに、渋々片手剣を抜くもう一人。
「クラウ、行くよ!」「ええ」
気合いを入れた所悪いんだが、もう遅いんだ。
《威圧》の壁で足を固定され、初めの一歩すら踏み出せなくなった二人は《威圧》の手に因るデコピンを喰らい避ける事も出来ず呻き声を上げる。
「イギッ!何だこれ!?」
「動けない!痛い!痛いです!」
片手剣のクラウちゃんはこの辺で許してやろう。丸腰なのを心配してくれたからな。両手で額を隠してる姉さんには鼻ピンだ。喚きながら顔を隠し、一息なんて吐かせない。口の中に《威圧》の球を作り出し、尻を思い切りビンタした。
「んぁがっ!ひがっ!」
ベチンベチンと二叩き。顔の防御がお留守になると、デコピンと鼻ピンが襲い来る。しゃがみ込んで尻を防御するなら他の場所を狙うだけだ。金属鎧を透過して放たれたデコピンが姉さんのおっぱいの先っちょを弾く。
「ひぎいっ!」
腕で隠そうとするが、狙いは既に違う場所。M字に開いた股の間、敏感なお豆に容赦無いクリピンが叩き込まれた。
「俺の勝ちだな」
感じる三ヶ所をピンピンされて、ピンピンになった所で摘んで捏ねる。
「いっぎいいいっ!」
「カケルさぁん、そろそろ終わりましょ~?」
リュネが俺の勝利を告げると、女達の顔が変わった。
「カケル…?」「貴方がカケル様なの!?」
どうやら俺は有名らしい。
「何だ?俺の事知ってんのか」
「ああ…、じ、十本槍の姐さん達に、聞かされたよ…。カケルと戦っちゃ、ならねぇって」
へたり込んで小便を漏らしてる姉さんが放心状態で呟いた。
「強かったろ?」
「戦う事を許されなかったわよね」「うん…」
「戦うと言う次元ではありませんでしたよ。足止めの魔法を看破しない限り、同じステージに立つ事が出来ないのですね」
「この…、卑怯モンめぇ…」
「カケルさぁん、今度は私が相手しますねぇ?」
「おいおい、殺すなよ?」
「卑怯と不条理の違いを見せてあげます」
リュネが光るのと同時に女達を浮かせて部屋の隅に全力で逃げた。久しぶりに《逃げる》を逃げる目的で使った気がする。
女達は元の姿に戻ったリュネを見て、立ち上がる事も出来ず、嘔吐して放尿し、脱糞した。
0
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる