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うんこは海でしろ

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 俺が目覚めるまで二十五日掛かったって事は、一日二十四時間として、六百時間。俺の体重が六十キロとして、三十六トンって事になる。実際に計って無いから何とも言えんが、竜脚類レベルかよ。

皆は朝食の最中だったようで、ラビアンとリュネ達が俺のご飯を作ってくれてる。俺の前には兎女児と人化した龍がくっ付いて、キャッキャしてるよ。可愛くて口に入れてモゴモゴしたい。カラクレナイもそんな気持ちで俺を味わっていたのだろうか。

「カケルさぁん、お肉ですよ~」

リュネが持って来た焼肉は骨付きのトカゲ腿肉。骨付き肉なんて唐揚げかスペアリブ、後はクリスマスの鶏腿肉くらいのモノだ。

「ありがとな、頂くよ」

アニメとかでよく出る骨付き肉はこんな感じだろうか。四本指でむんずと掴んで齧り付く。バリバリと骨まで柔らかく仕上げられていて、塩と肉の味に髄の旨味が喉越し良く感じられた。

「ねぇネーヴェさま、カララ、あんな食べ方してたの?」

「してた」

皆苦笑いだが、何でだろ?

「娘よ。龍の姿なのだからこれが普通なのだ」

「カララ、骨食べてないもん」

「スープに使うからと出さなかっただけだ」

あ、骨は残しといた方が良かったのか。

「すまん。柔らかかったのでつい食べちゃったよ」

「主様よ、スープ用の骨は沢山あるから気にせず食すが良い」

「そうか」

後から聞いたが、あの骨特に何かした訳では無い普通の骨なんだって。俺の顎が強くなって、柔らかく感じただけだった。そりゃ皆引くわな。

 うんこは海でしろってリームが言う。トイレだと溢れちゃうんだって。そんな事言われてもそもそもトイレに入れないから海でせざるを得ないし、陸にしたら普通に迷惑だろう?人の頃、尻に挿入されてたアナルプラグはどうしたのかと言うと、龍に変わった時に取れちゃって、今はリュネが大事に保管しているそうだ。後でまた使うんだから、変な事すんなよ?

で、ゆっくり浮いて崖っぷちに来た。浮きながら小便した事はあったが、大きい方は経験無いので崖を手摺にして踏ん張る事にした。あんまり出る気はしないんだけど、二十五日分溜まってるし、人化するのだから出しとけ、だって。
浮かんだまま、崖を掴んで水平になって脚を開く。尻尾は上に避けておく。周りに人が居ないのを確認し、いざ脱糞。

「はぁぁ……、ふんっ!」

ドバッ!!ボバババッ!!

うん…これは溜まってたみたいだ。長い首で振り返ると、もうなんと言うか、糞の大瀑布。踏ん張った時に露出した龍サイズのアイツからもちょっとした滝並の小便が放流されていた。一体どれだけ食わされたんだ?海面では人の頃の俺を食う魚達がバッチャバッチャと跳ね回り、うんこ食ってる。素潜り漁師が海の中でうんこをすると、クロダイがソレを食べに来る…なんて言うが、暫くは此処の魚は食べたくないな。

 尻とアイツを《洗浄》して、アイツが中に収まらない事に焦る。内股にアイツを隠して陸に戻った。

「リュネー。リューーネーーー」

「はぁ~い」

居る時は、直ぐ来てくれるリュネである。

「ちんぽ仕舞うの、どうやるの?」

「雄じゃないので分かりませぇん」

「ですよね~」

「舐められないのが残念です」

「爆発する?」

「口に入りません」

そっちか。玄関前の開けた場所に座ってアイツを押し込む。だが、無理。でろ~んってしたアイツが地面に着いて気持ち悪い。その内ラビアン達がやって来て、抱き着いたり舐めたりして来た。尖った亀頭を弄られると少しくすぐったい。が、快楽には至らない。残念です。

「リュネ、早々に人化した方が良さそうだ」

「そうですね。時間も掛かる事ですし」

「あ、そうだ。俺が巣に籠ってから出て来る迄、外では何日経ったんだ?」

「二日なのです!」

アイツを舐めてたニトが言う。巣の時間は大体十倍なのか…。

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