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鎧を新調した
しおりを挟む「待たせちまったかね」
「こっちこそ待たせたな、メイヤ」
「名前を覚えてくれてたのかい。嬉しいねえ」
約束なんてしてないが、女将はヤリ部屋に来てくれた。玄関を閉めたら駅弁スタイルで階段を上がってく。メイヤの唇に集中してて前等見えないが、浮いて行くので問題無い。両腕と剥き出しのアイツだけでメイヤを支え、腰を振り振り部屋へと向かう。
ドアが開かないので暗部は居ないみたいだな。部屋に入って服を《収納》し、ベッドに押し倒す。
「カケル様の子、居るからね?」
「楽しみだよ」
激しくは出来無いのでサイズを落とし、鞘へと宛てがうと、メイヤはアイツを見る事も無く根元まで滑り込ませた。
「すっかり濡れ濡れじゃないか」
「街中で、弄ら、れてる時から…、期待して、たんだよ。んふんっ、ぁあはっ!ティータか先でっ、眠れなかったんだからっね!」
先にメイヤを抱いておけば良かったな。だが焦らしたおかげで凄く積極的に絡み付いて来る。子種は出さず、イかせられるだけイかせて楽しい時間を過ごした。最後の最後にちょっとだけ飲ませて帰って行った。部屋に入って出るまでの時間は、外の時間で一リット程しか無いだろう。それでも室内では数オコンも愛し合う事が出来る。ネーヴェには感謝しか無い。
やる事無いし、ヤれる子も人妻来ないので宿に戻ろうとした所でドアが開かれた。部屋のドアでは無く、転移門からだ。
「カケルさぁ~…んっ、これは…」
「リュネ?」
「コレ、ネーヴェさんの付与ですね?ちょっとびっくりしただけなので大丈夫ですよ」
「なら良かった。セカンドハウスに門を設置したのか?」
「はい~。子供達、すっかり男の顔になっちゃって、ギュッて出来ませんでしたぁ」
「俺も男だぜ?」
「カケルさぁ~ん」
ドヤ顔の俺にたわわが押し寄せ挟まれる。思う存分ギュッてするが良い。
窒息状態から抜け出して、明日は島に帰るのを伝えると、リュネも今夜は泊まると言う。ヤリ部屋に鍵を掛けて玄関から外に出ると、雪が舞っていた。
「カケルさん、見えますか?」
「雪だな」
「雪が魔力を帯びてますよね?魔素でなく、魔力です」
「ネーヴェが食ってたから一度しっかり見た事あるけど、雪を見るのはこの大陸のが初めてだからそんなもんかと思ってたよ」
「普通の雪は、大気の魔素が含まれています」
「誰かが降らせてるって事か?だいぶ大規模だぞ?」
「私達は、あまり長居しない方が良いかも知れませんね。刺激して更地にされたら悪いですし」
「取り敢えず、リュネはこの辺りでの狩りはしない方が良いな。食い扶持減らされたら誰だって怒るだろうし」
「そうですね。ネーヴェさんが居るので迂闊に手を出したりはしないでしょうが」
「居ないと思うと居る、来ないと思うと来るのが龍だし、備えては居ても考えないようにしよう」
「来たらガブッてしてあげますよ、ふふっ」
「しなくて良いぞ?辺り一帯更地にされたらネーヴェや少年隊の友達が居なくなっちまう」
「はぁい。穏便に、ですね」
人通りのある大通りを進み、東の門までやって来た。後は曲がって直ぐに宿がある訳だが、何やら門前が物々しい。人集りの他に衛兵隊の鎧が多いが討伐戦でもするのだろうか?
「おーい、カケルー」
人集りを掻き分けて、ジョンが赤黒い鎧を纏って現れた。鎧を新調したのか。
「どうしたジョンくん」「こんにちは」
「お、おう…。こんにちは、リュネ様。休息地の近くにライガーの群れが来たらしくってな。これから防衛と排除に向かうんだ。カケルも来るか?冒険者したいだろ?」
「変だな」「ですね」
「何でだ…ですか?」
「ネーヴェ、リュネ。後は解るな?」
「……逃げるよな、流石に」
「追われてるのかも知れませんね」
「お二人が居る方に、態々?」
「匿ってもらおうとか、思ってたりしてな」
「カケルさん、ガオーってすれば逸れて行くと思いますが、してみます?」
リュネのガオーは可愛いが、きっと大きくなってやるんだろガオー。
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