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生尻にゴムパッチン
しおりを挟む「何驚いてんだよ?」
俺も内心驚いている。何せこの男、俺によく似てるのだ。龍を模した黒い皮鎧を着ているのだ。違いは色と装飾、一回りはデカい体格、そしてペニスケの有無くらいの物だ。
「貴様、人か?」
「お前が言うかそれ。弱い者いじめしてないで戦争止めろよ」
「魔剣の十本も出されてみろ、我だって死ぬわ」
「これか」
形見のダガーを出してやる。
「ぎっ、貴様も持つ者か…」
「安心しろ。コイツは殺しには使わんから」
形見を仕舞って対峙すると、自然と二人、空に上がる。道理で俺が飛んでてもスルーされてた訳だ。
「好きな女でも居るってか」
「人の子に愛着等湧かん。巣に来る雌に粉掛ける為よ」
「巣、壊しちゃった」
「見てたぞ。あれは追放龍とその姉だな。もう一つは子か」
「俺のだ。良いだろー」
「我が貰ってやる」
「やってみな。但し本気は出すなよ?死ぬぞ?」
「ふっ、魔剣を出さん人の子一人に本気等、出せるかっ!」
《強化》《纏う》
ジョンの瞬歩を見ていなければ此処で選手交代にされていたな。一瞬で間合いを詰めて来た男が振り抜いた拳は、滑りを纏った《威圧》の壁を擦ってぬるんと受け流された。
体勢を戻す隙に合わせて圧縮した煉瓦弾を脇腹に撃つが、鎧に当たり砕け散った。硬いのか?
「痛だっ!」
「痛いのか」
「我の皮だぞ!?当たり前だろ!」
「お前全裸かよ!」
「彼奴等も全裸ぎゃああああっ!!」
横から細いブレスが飛んで来た。左肩を撃ち抜かれてプスプス煙を噴いている…。
「辞めとくか?お前がこの街を護りたいって気持ちは分かったし、同族殺しはさせたくないんだが」
「ぐぬぬぬ…。我はまだ、負けてはおらん…」
「なら龍化するか?街の奴等に怖がられちまうぞ?」
「…くそっ!引き分けだ!それで構わんな!?」
「これ以上龍と契約したくないからな、それで良いよ」
「タイマンで人の子に負けるなど龍の名折れだぎひゃああああっ!!」
またブレスが飛んで来た。尻から煙噴いてる…。
「我が名はボーデンフェルト!貴様も名乗れ!後ブレスを止めさせろ!」
「名乗ったら契約させられそうで嫌だな…」
「せんわ!早く止めさせっ痛でっ!」
ちっちゃいブレスがピュンピュンと、ボーデンフェルトの尻を狙って飛んでいる。生尻にゴムパッチンしてる感覚だろうが、地味に痛そうだ。手を挙げて制止させると、リュネは腕を組んで空中で仁王立ちしてた。お冠だな。
二人で地上に降り立つと、隠れてた住民も集まって来た。
「ボーデン様!」「ご無事ですかボーデン様!?」「「「ボーさまー」」」
僧侶か?ちっちゃい子達が群がって抱き着いている。やっぱりね…。
「この者は我が力を認めた男だ。きっとこの街の力になってくれるであろう。さあ、貴様も民達に名を示せ」
「…カケルだ。皆が住みやすい街になるよう手伝ってやるよ」
住民達に見送られ、リュネ達の元に帰る。リュネもミーネもおこでぷんぷんだよ…。
「あの雄ぅ、カララちゃんを貰うぬぁどとぉ…」
「旦那様に劣る雄風情が…」
「はいはいそこまで。カラクレナイが心配してるよ?ちゅっちゅ~」
「んふ、あむ…。んもう」
「はむ、ぬちゅ、あぁん」
かぷ。
「…帰ろうか」
カラクレナイの、歯と歯の隙間に挟まれて、皆待つ島へと、俺は帰った。
鎧がベトベトになり、涎を吸って柔らかくなった頃、島に到着した。直せるかなこれ…。
「おかえりなさいませ、カケ、あら…」
カラクレナイの口から顔だけ出してる俺に、テイカが閉口する。
「カララ様、カケル様が溶けてしまいますよ?」
「あっげ…、カケウ、ママたひあっがい…」
どうやらお拗ねになっていた模様。おこぷんなママ達ばっかりちゅっちゅしてたからだな。反省。
「カラクレナイ、舌で気持ち良くしてくれ」
全裸になった俺がカラクレナイの上顎にアイツを擦り付けると、巨大な舌でぬりぬりと全身を舐め回して来た。舌の裏を抱き締めてアイツを擦る。ヌメヌメし過ぎてちと物足りんが、その分回数を増やして気持ちを高めて行った。
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