上 下
527 / 1,519

ブチ姉妹は仕事中

しおりを挟む


 魔道車の速さに合わせながら地面スレスレを飛んで、五十リット程で湖の畔に到着した。彼奴等にしてはゆっくりペースだったな。女達に気を使ったのだろう。

「くそー、なーんも居なかったぜー」「どーするー?ゴーラ殺る?」「ぶちのめそーぜー」

獲物を探してただけっぽい。洗濯物を干してたブチ姉妹が迎えに来た。

「早かったのですね」「ダンジョンは行かなかったのですか?」

「ダンジョンは肉取れねーし、やめやめ」

「ギガントントリンブも獲れたしな」

「野盗もやれた!」

口ではそんな事言ってるが、残念がってるのは分かってるんだぜ?その内連れてってやるか…。

「カケル様、其方の人はお客さん?」「それとも妾?」

「三人は今日からこの家で働く事になる」

「エルタータです。此方はヘスにシンバ。よろしくお願いします」「「お願いします」」

ブチ姉妹と三人が自己紹介を終えると、五人を連れてカラクレナイの部屋に向かう。

「エッチするのですか?」「洗濯物干してからにしたいのですが」

ブチ姉妹は仕事中なので手短に済ませよう。

「この三人には、少年隊の世話をしてもらう予定だ。性欲の処理も含めてな」

「彼奴等に性欲があるのですか」「おちんちんこーんなでしたよ」

親指と人差し指でCの字を作るが、それ殆どOだから。それとも太さのOなのか?

「それは子供の頃だろ?彼奴等ももう十四だし、そろそろ性欲が芽生える年頃だと思うんだ」

「お三方に愛する女性が出来るまで、私達がソチラのお世話もさせて頂きたいと思っております」

「お風呂に入れて下さい」「洗って臭いの落として下さい」

「もちろん、それもお世話の中に入っております」「「頑張ります!」」

ブチ姉妹の納得を得られたようなので次の話だ。

「所でエルタータ。お前達、彼奴等の子を孕みたいか?」

「それは勿論…。ですが、ダメですよね。孕んだらご奉仕出来なくなりますし…」

三人共に孕みたいと言う。

「彼奴等が望むなら孕んでも良いが、それまでは避妊魔法を受けるのが良いと思うんだ。覚悟も無く産ませるのは子供に悪いからな」

「わかります」

「そこでだ。メルタールに行って避妊魔法を受けてもらいたい。金はあるから心配すんな?」

「でしたら、出来るだけ早くしませんと!」

「早くご奉仕したいです」「私もっ」

移動続きで疲れてないか心配だが、彼女等も必死なのだろう。話を切り上げ食堂に向かい、フラーラに同行を頼んだ。リアの方が顔が利くが、身重に移動させたくないのだ。リアもそれが分かってて、同行したいとは言って来ない。サラサラと手紙を書いてフラーラに渡していた。所でその紙何処で売ってんだ?


 夕飯までには間に合わせたいので、途中まではUFOに乗って行く事にした。

「カケルさん、私も行きますね」

リュネも来るのか。断っても飛んで来るから断らず、俺とフラーラと三人と、リュネが乗り込み空に上がった。馬鹿デカい乗り物に三人は驚いていたよ。窓が無いから気付かないだろうが、超高速で飛んでると知ったらもっと驚くだろうな。六リット程でメルタール上空に着いたと知ると、驚きを通り越して唖然としていた。
上空で荷車に乗り換えて真下に降りる。人が見てたら嘸かし驚くだろうが、その心配はリュネのおかげで無くなった。俺の《阻害》は強い奴相手だと看破され易いからな。

 人の目が無いのを確認して教会の裏門前に着陸すると、荷車を降りたフラーラが裏門のドアをノックする。荷車を《収納》したら俺達もそれに続き、出て来たシスターの許しを得て中に入った。
裏門から裏口へ、着いた先は食堂だ。此処で待ってろって事だろう。
司教が姿を現したのはそれから暫く経っての事。暇過ぎてフラーラにお茶を淹れさせている最中であった。

「長らくお待たせ致しました。司教のハーベステッセンで御座います」

「暫くぶりで御座います。姫様のメイドのフラーラで御座います」

「覚えて居りますとも。其方はカケル様ですね。姫様はお元気でいらっしゃいますか?」

リアの手紙をフラーラが渡して皆元気な事を伝えたら、こちらの用件も伝えよう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜

mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!? ※スカトロ表現多数あり ※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます

ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう どんどん更新していきます。 ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...