上 下
476 / 1,519

ロリコン

しおりを挟む


 どうやら俺達が作った更地が王家の意向とマッチしてしまったらしい。

「そうですね。どんどんやってください。ずんずんって、あは、あはぁ!」

「今の領主はどんな奴なんだ?左遷なんて言われたら、謀反も辞さないと思うんだが…」

「に、ニブ…ラントはっ!無関心っ領ちゅ、でしゅうっ!やはっ!焼物さえ、出来ればそれで…くぅうっ!!」

「で、新しい、奴は、どん、な、やつ、だ!?」

「こ、ニーラント公爵家っ次男!スッカ侯爵ぅ、イギンジ・ベルバントですっ!」

「全く、分からんっ!後回しだ!」

「ぎょいぃぃぃぃっっ!!」

セックスに集中する事数オコン。やっと人心地着いた所で話を聞き直す。どうやらスッカ侯爵は他国の貴族のボンボンで、それなりの歳のオッサンらしい。詰まる所、アルアの婿になるロリコン野郎と言う事だ。

「よし、ちんぽ斬ろう。序に手足も斬ってやるか…」

「何時でもご命令ください」

「それにだ。ここ王都だろ?何で王都の領主が婿なんだよ?ハークを継がせる気、無いのか?」

「それは…、王じゃ無いので分かりませんね」

「頭のキレる息子より御しやすい馬鹿にした方が良いのかな?」

「その可能性は大かと。奴隷の購入履歴は女児ばかりでした」

何とも羨ま怪しからん話だ。貴様は今日一日、その情報を仕入れた他の暗部と連絡を取っていたそうな。スッカ侯爵の屋敷はニーラント公爵領の端、この国からは近いが、移動には暗部の足で一月は掛かる位置にあると言う。山あり谷あり舗装無しの、川に魔物もあるとは言え、遠いな。
その他色々話を聞いて、揃ってヤリ部屋を後にする。

「貴様は家で休め」

「カケル様は如何しますか?」

「ちょっと近付いて見てくる」

久しぶりに取り出したるノーズコーンに収まって、垂直上昇千ハーン。そこからスッカ侯爵の居場所まで水平飛行で移動する。かなりの速さで音が凄い!キレイに作ったつもりでも何処かに抵抗が掛かっているのだな。それでも俺の作った乗り物の中で一番の速さを叩き出してくれた。魔法等で抵抗を抜いてくれたら音速を超えるかも知れん。
大きな山を超えて更に進んだ辺りで、やっと《感知》が安定した。《感知》の指向性は真っ直ぐなので、地面からだと数キロハーン以上は地面を透過しだす。遠くなる程見辛くなるし、星を貫通する程の能力は人には無いので、安定して見るには高い所からだったり近付いて見る事になる。なので俺は高い所で且つ近くに寄って《感知》しているのだ。それでもピンポイントで集中しなきゃいけないくらいの距離はあるのだけどね。

 森の中にある、高い壁に囲まれた敷地の中にその屋敷はあった。周りには大型の野獣等が居て、よくこんな所に住もうと思ったな、と思える。無能過ぎて隔離されてるとも思えなくも無い。野獣やモンスターが壁を抜けて来ないのは、多分結界か何かの効果だろう。地下を見て、ああ~…ってなる。小さいのが狭い部屋に詰め込まれてる。人の往来も無さそうなこんな場所なら放し飼いして愛してやれば好かれるだろうに。順繰りに、上に向かって見て行くと、最上階の主寝室にそれは居た。部屋の隅に小さいのを並ばせて、チョイスした数人に奉仕させていた。
サディスティックな嗜好が無い事には好感が持てるが、不労所得で生きる引きニートは国にとって寄生虫でしか無い。が、国外に婿に出すと言う外交カードと考えれば飼い殺しされてるのか。少し不憫でもある。俺はそっと踵を返した。

 宿に着き、ネーヴェを抱いて寝る。買って来た女を抱くか、ちんぽ目当てで抱かれに来た女を抱くか、俺とスッカ侯爵にはその程度の違いしか無い。奴隷部屋の狭さだけは何とかしろ、と思うがな。明日も早いし考える事は辞めにした。おやすみなさい…zzz

しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

処理中です...