女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

貴様の番だ

「え？こんな所で!?」

「女将さん、なんも言わないと思ったらズルいじゃないかい」

「す、すまないねぇ…。尻でも揉むのかと思ったら、あんっ、挿って来ちまってたよぉぉ…」

「見てもらった方が早いと思ってな。皆とは暖かい部屋でたっぷりするからね」

女将を先頭に階段を上がり切り、息も絶え絶えな女将に中出しをキメてやると、後に続く女達からどよめきが起こる。中の暗部がしたのだろう、勝手に開いたドアを潜り部屋に入ると、後ろに居た三人が一斉に抱き着いて来た。やはり溜まっていたのだろうな。
三人に服を脱がせ、ベッドで四つん這いにさせる。その間も女将への抽挿は止まらない。三人のストリップを見ながら女将の尻に欲望を叩き付け、思いの丈を吐き出した。
　女将が力尽き、裸に剥かれ横たわると、三つの尻が動き出す。我先に挿れてくれよと尻を突き出しているのだ。一番早くに脱ぎ終えた女の尻を両手で鷲掴みにして穴を広げると、ねっとりした愛液と女の匂いが溢れ出す。言葉は要らない。行動で示すのみである。奥深くまで突き挿れて、激しいピストンで快楽を共有する。子袋を叩かれる快感は俺には分からんが、良がり具合を見るにさぞ気持ち良いのだろう。鳴き声からも伝わって来る。
三人の中にたっぷりと白濁を流し込み、女将の元に戻る。意識が戻るギリギリの回復を掛けて、目覚めた所を突いてやると、あひあひと息か声か分からない音を漏らして腰を動かし、俺を受け入れてくれる。力尽きては回復し、溢れ出るのも気にせず垂れ流し、四人の心に俺のちんぽを植え付けた。

「し、死ぬかと思ったよ…」

「死んじまっても良いくらい、気持ち良かったさね」

「天にも昇るってね」

「孕みたいけど、残念だねぇ。うちはもう四人も居るんだよ。もっと早くに知り合いたかったねぇ」

皆、それぞれに感想を述べて、お土産の唾液を含んで家路に戻って行った。

「貴様の番だ」

「何時でもどうぞ」

ドアを閉めると後には既に貴様が待っていて、前屈の姿勢で尻を広げていた。長い尻尾がピンと立っている。俺は迷わず前に進んだ。


　トータルで十五オコンは篭っているだろうか？湯に浸かり、ほっと息を吐く。左右に浮かぶ四つのたわわは名残惜しいが、此奴等も限界だし今夜はこのくらいにしてやろう。ネーヴェも部屋で寂しがってるだろうしな。湯から上がって、部屋を《洗浄》したらお開きとした。

「寂しかった」

「寂しくさせてごめんな。今夜はもう外には出ないからね」

宿に帰るとネーヴェが愚痴を零した。ベッドで抱き寄せちゅっちゅして、宥めすかして居る内に、静かな寝息を立て始めた。なんと愛おしい厄災よ。

　翌日は、朝食を摂った後、ラッテの発声練習に付き合う為、ネーヴェと共に商家にお邪魔した。

「カケルさま、ネーヴェちゃん、いらっしゃい」

「昨日の今日でサ行が言えるようになったんだな、凄いぞ」

「遊びにきたの」

「みんなネーヴェちゃんのおかげよ。さあ上がって？」

玄関で迎えてくれたテッチー姉妹に手を引かれ、向かうは子供部屋。大人的には両親に挨拶したいのだが、それを子供に言っても詮無き事である。横に居たメイドに、挨拶に行けず済まないと伝えてもらう事で良しとしてもらおう。

「カケル様、旦那様は昨日より商品の買い付けに出ておりまして、不在でございます」

「ありゃ、それじゃあ仕方無いな」

女ばかりの家に長居するのは、要らぬ誤解を招く。姉妹は嫌がったが少しだけ遊んで一人商家を後にした。ネーヴェの昼飯はメイドにお願いしたよ。姉妹はティータが居ないとあまり外には出ないらしいからな。

「お待ちしておりました」

「呼んでないけどな。昨日の今日で問題も出まい？」

物陰から声を掛けて来たのはお前だった。