326 / 1,519
獣人をダメにすりゅやつー!
しおりを挟む空中抱っこで二回出し、眼下には森に囲まれた穴が一つ。呼吸を整えお股と衣服を《洗浄》したら再装備。よし。
「下、見えるな?」
「気配も匂いも感じるよ。ケブの巣だね。しかしよく見付けたな」
「感知能力は人以上ドラゴン以下なんだ」
「大雑把だろ。しかし数が多いな…」
「問題無いさ。ドラゴン以下の感知能力を見せてやろう」
《感知》にて、敵の位置と穴の構造、拉致された人やお宝の在り処等を把握する。ケブ総数百二十八で外には居ない。…苗床一人発見。お宝多少あり。
「良し。穴の中からケブが出て来るから殴ってくれ。疲れたら交代だ」
「まあ、大丈夫だよ」
雪の上に降り立ち、《集結》にてケブを集めると、暫くしてゾロゾロと歩いて来た。ほぼ無抵抗の雑魚共を目の前に多少気が抜けたように見えるワーリンだが、手は抜かずに屠り捲ってる。俺は煉瓦の土台を敷いて、火の鉄板とお鍋で湯を沸かす。鍋もコップも、お玉も煉瓦製だ。お茶っ葉は昨日道具屋で買って来た。
「ダメ!!ソレダメ!!」
「ソレってどれだ?」
「そのお茶!獣人をダメにすりゅやつー!」
ダメになり掛けても必死に戦うワーリンは健気だ。
「お茶っ葉を入れる前で良かったよ。帰って来ーい」
「あう~ん!」
「お湯飲んで休んでな」
此処からは俺のターン!ケブを一箇所に《集結》!ケブの周りの空気を一気に《散開》!終了!ドヤ!?
「わぅーん」
床にゴロゴロ体を擦り付けてました。《抵抗》!《強化》!
「へぁ?何か、治まった…」
「美味いと言われて買ったんだが、そんな効果があったとは知らなかった、すまん」
「お前になら、良いぞ?」
「是非!…と言いたい所だが夜まで取っといてくれ。中にお宝と苗床が居るんだ」
「苗床…、行こう」
女の顔が戦士の顔に変わり、穴に突入した。灯りも持たずに。わん娘なら匂いで分かるのかな?
「お前…さん、灯りある?」
うっかりさんめ。
光の棒は探検に便利だ。片手が塞がるけど俺は浮かせられるしな。
「先ずはお宝からな。要救護者は外に出すと野獣に襲われかねん」
「わかった」
《感知》でお宝の位置を見ながら《収納》で回収して行く。彼奴等なら外からでも回収出来るって思うと歯痒い気持ちになる。精進しなければ…。お宝を全て回収し、苗床の元へ。裸の女と思われる、汚れた人型が四肢を縄で張られて腹這いになっていた。
「生きてるかー?」
「…ぁ……しに、そ」
ブチブチと素手で縄をぶっ千切り、自分のマントを掛けてやるワーリンは良い子だな。そっと浮かせて外に出た。
「お前さん、もしかしてこのお湯ってこの為に?」
「まあな、俺の《洗浄》は冷水だから…、あ、風呂作れば良いか」
少し浅めの煉瓦の箱を素早く作り、中に水と鉄板を入れて加熱した。湯が温まるまで回復されながらお湯でも飲んでておくれ。
「ありがとう。冷水でも良いから《洗浄》ってのしてくれない?臭いし汚いし中にまだ入ってるし」
「因みに避妊魔法は受けてるよな?」
「冒険者だからね。後、お願いがあるんだけど…。私の装備、返してくれたら嬉しい。服は確か破られてたから、杖とリングとギルド証」
「構わんぞ?所で名前を聞いても良いか?掲示板に救助依頼とか出てたら嬉しいし」
「そう言うのは多分、無いかなー。私はキュルケス、魔術師よ」
「オレはワーリン、拳闘士だ」
「俺はカケル、女好きだ」
「え?私の裸で反応したの?」
「さっきまでオレとしてたのにー」
「コレで勃つなら、上書きして」
汚い子種に泥をまぶした汚らしいまんこをくぱぁすると、中から黄色味を帯びたどろどろが垂れ出して来る。臭い。
「《洗浄》して湯に浸かったら病気になってないか診てやるよ。その後でコイツを納めてもらうな」
ペニスケを外してアイツを外気に晒した。
0
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
【絶対幼女伝説】 〜『主人公は魔王なのに』を添えて〜
是呈 霊長(ぜてい たまなが)
ファンタジー
彼の昔、最強の吸血鬼であり最強の魔王『ゼティフォール』が世界を闇で支配していた。
時を経て、神の力を手に入れし勇者率いる英雄によって、100年の闇による統治は終わりを迎えたのだった。
それから400年後、魔王が目を覚ました!
闇と共に滅ぼされるかに思えたゼティフォールだったが、勇者と神の意思により長らえていたのだ。
『再び危機が迫った時、新しき勇者と"共に"世界を救う』ために。
目を覚ましたゼティフォールは危機の訪れを察し、敵を迎え撃つ!
最強の名を欲しいままに、魔王の名を知らしめるが如く、勇者など必要ないと言わんばかりに!
最強の名は伊達じゃない。
復活した魔王軍だけの力で世界を救ったのだった!
…………という予定だったが、うまく行かず、敵こそ撃退したものの魔王たる力を無くし、圧倒的強さも奪われ、残ったのはプライドだけ。
しかも、見ず知らずの土地に飛ばされ、雑魚モンスターにいじめられる始末。
服もボロボロ、体もボロボロ、唯一残ったプライドすらもボロボロ。
そんな哀愁漂うゼティフォールを救ったのは、天使のような翼を持った"最強"の幼女『ステラ』だった!
ステラというチートな仲間を手に入れたゼティフォールの快進撃? が始まる──
頑張れゼティフォール!
負けるなゼティフォール!
今は幼女にお守りされる身だが、いずれ最終的には、多分、きっと、いつの日か、ひとり立ちしてプライドに見合った実力を取り戻すのだ!!
※一応主人公は魔王です
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる