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武力とコネ

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テイカの湯上りを待つ俺と男児達だが…。

「お前等も一丁前に勃起するようになったんだな」

「やめろよ恥ずかしい」

「そんな事言ったら俺なんて勃ちっ放しだぞ?街行くとすげー見られるんだぞ?触られたりするんだそ?嬉しいけど」

「嬉しいのかよ」「もっとでかくしたい!」

「デカすぎると入らなくなったりするからそこそこが一番だよ。それに持続力と子種の量が重要だ」

子種の量を増やすと言えば亜鉛だが、シルケに牡蠣は居るのだろうか?摂れるかわからん栄養素より、持続力を高める方が良いのだろうな。知る限りの持続力増加法を教えてやった。

「子供に何を教えているのですか」

湯上りのテイカと偶々通りがかったノーノに怒られてしまった。ノーノは子供勃起ちんちんの膨らみを見てニヤニヤしてるだけだったが。

「テイカ、さっき言った通り、冒険者のなり方と、あると有用な技術と技能について教えてくれ」

  「迂闊に冒険者になると、捕まって男娼になってしまいます」
「冒険者だけではありませんが、身を守る術は必要ですね。それと、薬草等採集物の知識、料理を含めて外での寝方は必要でしょう」

「ラビアンは男も性欲旺盛なんだろ?娼館に務めたら金に困る事無さそうだよな」

「カケルさまぁ、俺達まだ子供だぜ?」「冒険したいんだぜ」「ぜ?」

「子供勃起ちんちんをニヤニヤしながら見てる王女付き賢者メイドも居る。需要はあるんだろうがそれはまたの話にしよう。先ずは力だな」

  「武力とコネ。あると良いかと」
「コネは置いといて武力はあるだけ良いですね。リュネ様とミーネ様に鍛えてもらいましょう」

「龍が師匠なら心強いな。コネとしても」

子供達はリュネの名を出されて直立不動になってるが、死なない為には必要な事だ。

「そう言えば、冒険者には年齢制限あるんだろ?街の子供は冒険者になれなくて袋拾いしてるみたいだし」

「はい。十二歳から登録は出来ます。討伐依頼は受けられませんが」

「俺十二!」「十一…」「俺もー…」

「一年龍に鍛えて貰って、お墨付きが貰えたら登録だな」

「俺、がんばる!」「生き残る!」「俺も」

「うふ、お墨付きですか?」

女児にはお姉ちゃん扱いされ、男児には畏怖の対象の厄災が起きて来た。子供勃起ちんちんも下を向く程怖いのか…。二階で寝てたようなので聞こえていたのかも知れないな。

「冒険者になりたいそうだ。死なないように、死なない程度に鍛えてやって欲しい」

「人の姿での戦闘は苦手ですので、教えるのは魔法が主になりますよ?」

「確かに。龍と戦い慣れたって、実戦では命がいくらあっても足りないしな。命乞いの仕方を覚えた方が有用だ」

  「それでしたら、戦闘の鍛錬はフラーラにさせましょうか?」
「スキル無しなら俺より強そうだし、頼んでみてくれ」

  「聞いてきますね」
色んな戦闘スタイルを学んだ方が良いと思うので引き続きラビアンのアーチャーとナイフのテイカにも指導してもらおう。フラーラも、仕事の合間になら良いらしい。賢者ノーノ、お前も頼むよ?

「カケルさんも、一緒に魔法のお勉強しましょうね」

今一使い熟せてないからなー。俺も講義に参加しよう。

「カケーカララァー」

全裸の天使も起きて来たようだ。余所行きだし、島の中くらいは良いだろう。それよりも。

「カラクレナイ、自分の名前が完璧じゃないか。凄い凄いぞ!?」

「カララちゃんも魔法を習いたいのね?」

「キャイーキエクァ」

キャイーはサミイ、だったかな?魔法を覚えて見せびらかしたいのだろうか?

「カラクレナイ、サミイに見せるなら危なくない奴が良いな」

「クェ」

魔法の勉強は女児等も合同で、時間のある時に集まって勉強会をする事になった。
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