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おまけ欲しさに何度も買う
しおりを挟む困り笑いのサミイに、昨日も来ていたセックスレス主婦のお客さん。何となく察しは付いた。
「転売目的じゃ無いなら構わないよ」
二人共ほっとしたようだ。港近くにある実家にも使わせたいと言うし、おまけ欲しさに何度も買うなんてのは誰でもやるもんだ。
「それに、細かい説明は購入しなくても致しますから、直接裏口に来てくれて構いませんよ。他のお客さんの人数次第ですが」
耳の傍でボソボソと。序にペロリとしてやると、顔を赤らめ列に並んで行った。昨日と違ってリピーターが列を作るのを手伝ってくれる。そして等間隔に入るリピーター。…そう言う事ね、理解した。
裏口に回ると既に数人、期待に胸膨らませてる主婦が待機してるので、早速仕事に取り掛かる。お客さんの要望を聞いて丁寧にケアする事で、お客さんに満足してお帰り頂く簡単なお仕事だ。心身共に満たされた主婦は列に並んで買い物して帰ってく。どちらがおまけか分からんな。
そんなこんなで昼前には光と水の棒は完売御礼してしまった。街の住人全てには行き渡ってないのでまた作らなきゃな。店の外の列は消え、裏口に集まる主婦も粗方満足したようで、昼飯の支度したらまた来る数人を残してほぼ仕事は終了した。
「まだ仕事は残っているぞ?」
「核の買付けはまだだけど、何かあったかな…」
「ソイツのお掃除だ」
テイカ仕込みのテクでちゅぱちゅぱ遊ばれ昼になり、ママみ溢れる昼食を食べ終わる頃には説明不足の主婦が来たのでたっぷり捩じ込…アフターケアした。
夕方近くまで溢れる程の情熱を注ぎ、満足度を満たした主婦達は早目の再販を希望して帰って行った。
今夜はカラクレナイとサミイがカロ邸で寝ると言うので、荷物を持って移動する。支度してる合間にエージャの元へ行き、昨日同様寝具を洗って体を拭いて、着替えをしてやった。
「中々甲斐甲斐しいじゃないか。気に入ったのか?」
「そうだな。早くセックスしたいな」
サミイとカラクレナイの支度が終わったので、両親殿に挨拶して寝具店を後にした。
「ん?坊やじゃないか」
大通りに出た所で仕事終わりと思しきボインと鉢合わせた。
「お疲れ様。昨日から寝具店に通ってるんだ」
「エメラルダスが店に来いってさ。装備を新調するって聞いたよ?」
「多分、カラクレナイの奴かな。俺のは後回しにしてもらったから」
「そうかい、カララ様が増々可愛くなっちまうね」
「ギエー」
「わたしもカララ様の装備見たいです!」
カラクレナイはあまり服が好きじゃない。しかしサミイが落っこちない為の装備でもあるし我慢してもらおう。折角なので少し遅いが今から行ってみようと言う事になり、序とばかりにボインもふらふら付いて来た。
「えーめーちゃーん、あーそーぼー?」
店仕舞いして閉じられたドアをノックして、サミイに代弁してもらった。
「はーあーいーってサミイちゃん?あ、カケル様ぁ!」
「装備が出来たってタマリーさんに聞いてな。来ちゃった」
どうぞどうぞと中に入り、ちょっと待っててとカラクレナイの装備を取って来た。何かキラキラしとる。
海竜の皮を縁取るキラキラは銀かプラチナか。金属の首輪には青く光る金属、多分ミスリルが埋め込まれ精緻な細工が施されていた。
「これ、銀か?」
「んーん、それプラチナ合金っぽい」
俗に言うPt九百とか…なのか?
「輪っかの青いのはミスリルとして、素体は何だ?」
「そっちもさっきと同じ奴。鉄や銀だと錆びちゃうからって武器屋の親父さんに変えられちゃったの」
確かに、首輪の正面に銘が刻んである。名を売る気満々マンめ。カラクレナイに着てもらう為、サミイと共に試着室に入って行った。
「変な気持ちだ。龍は子供の成長に関心を示さぬ物だと記憶している」
「俺もワクワクして来たぞ」
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