上 下
153 / 1,519

漲ってる

しおりを挟む


 目が覚めて、とても元気漲る朝だ。血が増えたのか?身体中に張りがある気がする。勿論股間もパンパンで、女児二人くらいなら持ち上げられちゃうかも知れない。やらんけど。
食堂に行くと、皆も漲ってる気がする。
リアの周りを飛ぶソーサーの枚数が何時もより多い?メイドやラビアンはキビキビ動いてる?膝と股間に乗ってる女児の尻が何時もよりプリっとしてる…かな?男児等は外で棒切れ振り回してるが、これは何時もと変わらんな。ゆっくり起きて来て向かいに座ったリュネは一回り大きくなったかも知れない。

「太ってませんよ?」

思考を読まれたか!?

「出会った時より健康的な体になってないと困る」

「カケルさんは太ましいおんながお好み…、と」

「ガリガリよりは良いかな、肥え過ぎも嫌だが。所で魔石はどんな感じだ?」

「あれは良い物ですね。夜の内に体に取り込みましたが吸収仕切るにはもう二~三日掛かるかと」

「その体の何処にあんなのが入ってるんだ」

「ふふ、ここですよ」

胸に手を当て答えるリュネ。おっぱいには夢と希望に魔石まで詰まってるのか。夢が広がるな。

「私も魔石、詰める」

揉み揉みと豊胸マッサージをしだすイゼッタだが、イゼッタはそのままで良いんやで。女児が真似しておっぱい揉みだすから辞めなさい。

「魔力の譲渡も魔石分が終わるまで大丈夫ですよ」

笑顔の中に、したいなら望む所ですと見える。此方も望む所であるが、互いに万全の体調で臨みたい。
不思議な対抗心が芽生えた二人、黙々と生干し肉に齧り付くのであった。

「ご主人、何変な雰囲気出してるのだ?食事は皆で楽しく食べるものだぞ」

怒られちゃった。てへっ。


 思いも寄らずデカい魔石が手に入ってしまったのでやる事が無い。否、無くは無いが建設的な物はイゼッタがメインになるし、製造はテイカ、家事と畑はメイドとラビアンにほぼ独占されている。
狩りは一杯肉あるし、出来そうなのは木の実の採取くらいなのだ。

「旦那さま、お暇ですね?」

ソファーの背後から抱き締めて来たのはサミイ。そうか、お前も暇なのか。

「木の実でも取りに行くか?」

「お弁当持って行きましょ!用意して来ますね!」

装備を整え背負子を背負う。サミイ用には背負いカバンに肩掛け入れて、マントも準備した。

「旦那さまー、お弁当ですよー」

「カバンに入れておくよ。サミイはこれを背負ってマント着な」

革ベルトでサミイと繋いで背負子に跨らせると空に上がった。

「ひっ!ひいー!これ以上早くしたらっ漏らしますからー!」

サミイは高いのはともかく早いのは苦手なようだ。頭でも撫でて落ち着かせたい所だが手が届かないので尻を撫でてやる。本当に尻にしか届かないからだぞ?

「お、お尻を刺激して漏らさせようとする作戦ですね!?」

「そうじゃないんだが…」

宥めながらゆっくり移動しましたよ。
陸に着く頃には空腹を催したので、以前見付けて放置してた、粘土岩のある砂浜で弁当タイムとした。

「砂浜って言うんですよね?初めてです!」

そう言えばバルタリンドには砂浜は無かったな。少し遊んでキャッキャウフフしてから木の実の採集に向かう。先日食べた南瓜味の実に、零余子むかごみたいな水色の草の実が結構取れた。香りが強くて期待したが味は薄ら酸っぱい。零余子むかごがあるなら芋もあるのかな?
地面の中にあるもので食える物を探してみたら、どうやらあるみたい。サミイを背負って移動すると、五十ドン程もある太さの蔓草を見付けて、諦めた。掘る道具持って来て無いや。

背負子を使う程でも無かったので背負子に背負いカバン等を括り付け、裸にマントスタイルのサミイを前に抱いて帰った。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

処理中です...