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女の目

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「そう言えば、気になっていたのです。カケルさんの…お、おちん…もしかしてドラゴンの…アレを食べましたか?」

「おち…何だって?それにドラゴンのアレとは何だ?」

「…お…おちん」

「ぽ」

イゼッタよ、言わせてやれよ。赤くなっちゃったじゃないか。もっとやれ。

「レッサーのちんぽなら食わされたぞ。此奴等にな」

「やはり…。トカゲ程度で良かったですね。本物なら破裂してますよ」

「少しでもか?」

「少しの程度にも依りますが、同族ですら一齧りで破裂したそうです」

ウホッ!雄同士で…。

「リュネ様そこの所もっと詳しく!」

食いついたのはノーノ。腐敗してるのは貴族社会だけでは無かったかー。
要約すると、雌を取り合って喧嘩して、千切ったちんぽを示威行動か何かで齧ってみたとかそんな感じ。直ぐに生えるから双方痛み分けなだけで終わったが、貴重な発情期は過ぎてしまったのだと。それ以来、ちんぽを齧るのは馬鹿のする事とされたそうな。

「狩る機会があってもちんぽだけはもう食わないからな?」

「えっと…、その…玉もですね…」

「金玉も食わんぞ!」

リュネを赤くする作業も終わり、お茶で一息着く。

「で、俺の子種飲ますの?人程度ので良いの?」

「先日の子種であれば何の効果もありませんね」

「致したのですね、カケル様」

リアの視線が痛い。昨日ハッスルしたじゃんか。おっぱいの先っちょ抓られてアヒアヒ言ってたじゃ~ん。

「魔力を通すと魔力毎子種が出る」

「試してみないと分かりませんね。カケルさん…」

これ、女の目だ。龍って発情期あるんじゃ無かったっけ?今なの?

「今はダメ。倒れちゃう」

「では、夜にでも」

嬉しそうだな。尻尾の無いのを恥ずかしそうにしてるし、治れば良いな。話も終わったので今日の作業を始めよう。新しい渡り廊下の作成だ!


 今度の渡り廊下は、複合施設から居住区へ繋がる西側に作られる。これで雨の日に濡れるのは子供達だけとなるが、子供達は雨の日になると親の部屋で寝るので基本的には問題無い。
子供部屋もそろそろ作りたい。

前回同様等間隔に二列植林し、丸太で繋いで床と壁を張ったら斜めに切って屋根を張る。最後に全て癒着して完成だ。明り取りの窓や横からの出入口はテイカに任せる。

「この後どーする?」

イゼッタの質問に暫し考える。ラビアン達の個室は以前住んでいた集落の形を基本にしているので部屋の真ん中に柱があるのだ。一本立ちの木に作るならそれも良しだが集合住宅では何か格好悪いよな。渡り廊下との間に隙間が出来てるのも気に入らん。

「子供部屋を作ると同時に、植樹して四本支柱の部屋にしようと思う」

「わかった」

「取り敢えず何本か植樹したら飯にしよう」

 子供部屋場所は我が家の直ぐ北、渡り廊下と居住区の交差点を挟むように二軒作る事にした。
居住区として植えてある木から内側に五ハーンの所に印を付けるのを各二箇所。五×十ハーンのスペースを確保して植樹した。

「カケル様、イゼッタ様、昼食の支度が出来てます」

もうそんな時間か。迎えに来たテイカを背負い、イゼッタをお姫様抱っこして食堂に飛んでった。

 昼飯はソーサーの上に薄切りの干し魚と野菜を炒めたのが乗っていた。二つに折って齧り付くオールドスタイルだな。
リアはお上品なので多少食べ難そうにしてる。オールドスタイルを廃れさせたのは貴族なのかも知れないな。

「中々、慣れませんわね」

「お行儀の良い食べ方では無いからな」

「美味しいから大丈夫」

変な理屈が元伯爵令嬢から発せられた。一体どんな育ち方のしたのやら?

「カケルの色に染まっただけ」

「私も頑張って染まります!」

「お上品なリアが好きだ」

「フラーラ、カトラリーを」

「只今お持ちします」

クルクル回る掌だ。イゼッタが濡れた子犬の様な目でこっち見てる…。

「イゼッタはそっちの方が好きだぞ?」

「えへー」

良い、笑顔です。
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