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キレイに禿げた

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 光陰矢の如し。ニトのうさ耳をハムハムし、サミイのお尻を撫で回していたら家に着いていた。

「おかえりなさい。お楽しみでしたね?」

お迎え一番乗りのテイカは両手に女児を連れて苦笑いだ。

「ただいまテイカ、慣れない事をさせたな」

「何れ必要になりますから問題ありません」

食事の支度が整ってるそうなので、大人部屋で食べる女児らをニトに預ける。
子供達が部屋に入ったのを確認したら、テイカを抱き締め口の中を味わった。

「兎の味がします」

「耳しか食ってないけどな」

「食事の用意は出来てます。冷めない内に頂きましょう」

夕飯は赤い野菜たっぷりだった。こんなの買ったっけ?

「私が育てた」

ドヤ顔のイゼッタである。畑に蒔いた種を成長させたら食べられる迄になったそうだ。地力を失いそうだから食べる分だけにしような?

魚の生干しの炙りに赤いスープにソーサー。スープにはプリプリしたマタルの種も入ってる。これも私が育てたそうだ。
勝手に稲や麦っぽい草を想像しているがどうやって脱穀したのだろう?

明日もやる事あるので風呂に入って直ぐに寝た。


 朝飯を食べながら今日の予定を話し合い、俺とイゼッタとテイカとサミイはトイレ作り、他の女達は家事と畑仕事となった。
オーブンの作成もあったが満場一致でトイレとなった。

トイレは俺達の家に一つしか無い。その為兎達の大半が外で致す状態なのだ。個室三部屋のユニットを二つは作りたいが、この島にそれだけの蟹が居るのか心配だ。

トイレ、風呂、個人住宅。今日から数日掛けてこれらを作る事になった。

 俺はテイカを、イゼッタはサミイを背負って空から家の周りを見回して、家の裏に広いエリアを確保する事にした。

「旦那さま、家をメインにするのなら、今日作るトイレは仮設でも良いと思いました」

「どちらにしても近い遠いで問題は出るだろうなぁ」

「真ん中にトイレとお風呂を作る?」

「それが良いだろうな」

円形に土地を開拓したい。直径百ハーンも有れば良いだろうか。取り敢えずイゼッタには少し大きめに木々を切り飛ばして貰った。
テイカが枝を払い、俺が丸太を、サミイは枝をエリアの端に持って行く。
キレイに禿げたエリアには沢山の切株や石が残っているが今日はここまで。トイレを作らねば。

個室三部屋分になるように等間隔に木を植えて、真ん中に穴を掘る。
穴を一つ掘って気付く。穴は繋いでも良いな、と。
横一列三部屋を前後二列四部屋に急遽予定変更。
田の字の部屋になるように、真ん中を除いて八本の木を植林し、成長させる。仮設とは言え沢山出入りがあるので穴は大きく深く掘った。イゼッタが魔法で地面を解してくれているのだが、スコップすげぇ楽。
その間にテイカはトイレの足場になる箱を作っていた。臍組ほぞぐみで作るのがマイブームらしい。

穴掘りが終わったので少し休憩。手を洗ってイゼッタのおっぱいを吸う。

「カケルちゃまおちゅかれちゃまー」

「テイカママのおっぱいもありまちゅよ」

疲れた手が柔らかい癒しに包まれる。

「……旦那さまが赤ちゃんに…」

「カケルは疲れてる」

「普通に回復したら良いのでは…?」

「それはそれ、これはこれ」

「旦那さま、わたしのも…吸います?」

ペロンと胸を晒したサミイの乳首に吸い付き転がし休憩を堪能した。

「ん!これは…、母性本能が擽られますぅ」

休憩を終えたら壁と床、天井は斜めに切って屋根をつけて全て癒着させた。最後に出入口と排泄用の穴を開けてがわは完成だ。テイカが木っ端で蝶番と鍵を作ってドアに取り付けていた。何時もに増して器用だな。
後は落ちまくってる木の葉と魚の皮や小骨を入れて、蟹を待つだけだ。

 南天を少し過ぎた辺りで畑仕事チームが帰って来たので昼飯にしよう。
テイカとサミイが食事係となり家に入って行った。メイド二人は泥んこなので、風呂に入ってから食事係と合流すると言う。
余り物の俺と、イゼッタ、リアそして兎達は着替えを持って滝壺で水浴びだ。








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