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奴隷持ち

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 朝から木材の加工に忙しいイゼッタと、木材の移動と組み上げに忙しい俺。
長さを測って切った丸太にグラインダーで溝を彫ったら、溝を下にして下の木材に一段ずつ積み上げる。
梃子てこの原理を巧みに利用し、体力の消費をなるべく抑え、塩舐め水飲みばっちこーい。
昼まで働き胸の辺りまで積み上げた。

炙り干し肉を齧り午後の予定を話し合う。

「ゆっくりしよ?」

「今度こそ風呂入りに行こうか?」

「入ってから買い物ね」

「そうだな」

 肩掛けカバンにタオルと着替えを入れて、背負子を担いでイゼッタを座らせる。布帯でしっかり縛っておけよ?
武器はナイフで良いだろう。

南の森を飛んでると、急に高度が高くなる。
人が居る合図だ。

「下で誰か走ってる」

茶色い熊ブラックデストロイヤーにでも追われてるのか?
それとも盗賊でも出たか?

「モンスターに追われてる」

そっちか。

「助ける意味はあるのか?」

「無いかも」

「相手が女で俺がもう少しスケベならハーレムにしてハメまくりなんだがな」

「第二夫人にする?」

「第一夫人とすらセックスしてないのにもう二人目か」

「なら性奴隷とか」

「奴隷居るのか」

「多くはない」

あ、ゴーラの群れに囲まれた。
諦めて戦ってるけど多勢に無勢だな。
助けてやるか…。

あれ?
指示が作動しないでやんの。

「助けは要らないようだ」

「平気なの?」

「敵だ」

「そう…」

「敵なら性奴隷にして中出ししまくっても良いか?」

「むぅ…」

御納得頂けない様である。自分で言い出した癖に。

「あれの仲間を探してみるか」

(あれの仲間の方向へゆっくり移動してクリープ。居なければその場でクリープ)

じわじわ動き出すので加速する。

「進む先に仲間が居るようだ。モンスターを押し付けてる奴等なら死んでも構わんだろ」

「なぜ殺すの?」

「守れないからだよ」

「私の為?」

「俺一人ならスキルで絶対死なないし、好きな所へ好きなだけ逃げられる。厚着すれば空の上でも寝られるしな」

「私、足手纏い?」

「こんな可愛い足手纏いなら大歓迎だ」

「頑張る」

真下に三人見える。こっちはあの熊とじゃれ合ってる。

「こりゃダメだな」

会った事も話した事も無い奴等が何故か俺のせいだとか抜かしてる。

「仕方ないね」

上からスイカ大の水球を落とし、怯んだ所を熊にボコって貰った。
さてあっちはまだ生きてるかなー?

ゴーラに構われてた奴ももう動けない感じで犯されてる。あれ女だったか。

ゆっくり降りてって風魔法とナイフのスイングでゴーラ共を蹴散らしナイフ三本回収。女の所へ行ってみると色々血塗れ。中出しだけは免れたみたいだ。

「どうする?」

「裸にひん剥いてから縛ってギルドに突き出すか」

蔦や布帯で縛った女を担いで街に向かう。途中、熊に食われた残骸から、金とギルド証を拾った。こんな所にお金が落ちてるなんてラッキーだな。


 街に着くと門兵に驚かれた。
全裸の女を縛って担いでるんだからその対応で合っている。事情を説明し、女の手を水晶に付けたら赤くなったので俺の疑いは晴れた。
女を担いでギルドへ向かうと職員騒然。すぐさまマスター飛んで来た。

「何があった!?」

「俺の金を狙って森に入ってゴーラに犯されてた。仲間らしき三人はブラックデストロイヤーに食われてカードと金しか持って来れなかった」

「正直だな」

「金はあるんだよ。受取人が居ないなら貰っておくぞ」

「何故裸なんだ?服くらい着せてやれ」

「俺を狙った相手にかけてやる慈悲は無い」

「そりゃあそうだが…」

「この犯罪者を奴隷にしたいんだがどうしたら良い?」

マスターが話して静かになっていた場が再び騒然とする。

「お前気は確かか!?」

「おかしいか?」

「奴隷持ちは白い目で見られるぞ。それが異性なら尚更だ」

「労働力と気兼ねなくやれるマンコが欲しいだけなんだが」

サーッと引いた音がした。

「隣に居るのは「十四歳だぞ?」」

「カケル」

交代の時間か?そうか、任せた。

「私はカケルの妻になる。でもそれはまだ暫く掛かる。けどカケルに我慢させたくない。妻になったらこんなの使う暇無いくらい愛し合う」

皆二の句が無い。

「今も俺達はラブラブだ」

「うん…」

「と、取り敢えず取り調べだ。服はこちらで用意する。誰か女を連れて行け!」

女をそっと床に置いて連行させた。俺達も調書を取った。明日には結果が出るそうなので宿に一泊する羽目になった。逃げんなって事か?

とにかく久しぶりの風呂にベッドだ。ゆっくりしよう。
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