我が儘社長と不器用な2回目の恋を

「俺と、2回目の大人の恋愛をしてみないか?」


突然、夕映の前に現れたのは、大学の頃に付き合っていた斎だった。
ケンカ別れをしたままだったが、夕映は昔から大好きだった彼の言葉を聞いて、迷ってしまう。





夕映は、昔から何回も斎に恋をしていた。


彼が見せてくれるとびきりの笑顔は、きっと特別なのだと思っていた。


けれど、その恋は一度終わった。
終わったと思っていた。けれど、心の中では彼を忘れることが出来なくて………。

特別だったのは、夕映が彼を思う気持ちだったのだ。




★☆★



九条 斎(くじょう いつき)→九条財閥の息子の1人。学生の頃から自分の会社を持つエリート。28歳になり沢山の企業を抱える敏腕社長。テニスもプロ並み。
祖母がフィンランド人でクオーター。うっすらと緑が入った灰色の髪に、ライトブルーの瞳が特徴。俺様な性格で怖がられる事もある。夕映とは小さい頃からの知り合い。



水無瀬 夕映(みなせ ゆえ)→読書とテニスが好きな翻訳家の28歳。ふわふわなカールがかかった茶色のロングの髪と真っ黒な瞳、色白という普通の容姿。
父親が小さな会社を経営しているため社長の娘でパーティーやお見合いの話が堪えない。斎を幼い頃から好きで、忘れられずにいる。




☆★☆




きっと私は何度でもあなたに恋をする。

昔も今も、そして、ずっと先の未来も…………。



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