魔法屋と僕の、魔法使いになる10の方法。

episode11

「ジャック！！ジャック見てよ！すごい！東京タワーもスカイツリーも、あんなに下に見えるよ！！それに見て！雲がこんなに近い！」

「雲間に入りますよ。さぁ！目を閉じて捕まって。」

僕は段ボールをしっかりと掴み、目を閉じると、風の流れがまったくジェットースターに乗っているかのように！！感じるんだ！！！

「わっわっわっわぁーーーーー！！！すごい！すごいよジャック！！」

段ボールはどんどん速度を上げ、何度も回転した。そうしてようやく風の動きぐ優しくなったように感じた時、ジャックが僕に、

「さぁ。目を開けて。」

そう言った。

僕はゆっくりと目を開ける。

そこには！

　星！！！満点の星空が！！！

「わぁ………。」

ぼくは感動して声も出せずに、ただひたすら星々を眺めた。

人生最高の日がいつかと聞かれる事があれば、僕は迷わず今日のことを話すだろう。