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episode9

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「きれいだ…」

瓶の中の発光体はキラキラと光り輝いていて
、まるで夜空の星が水の中に閉じ込められたよな美しさだ。

「それをかけたら飛べるようになるって事?」

僕の問いに、ジャックは首を横に振った。

「さぁ。手を出して。」

ぼくは言われるがままに両手を差し出すと、ジャックは目を閉じて詠唱しながら小瓶を傾けた。

「大地と空を司る神よ。風の力を我に与えたまえ。マホリカマホルタ…」

僕の手のひらにおちたソレは、さまざまな色や形に姿を変えながら輝きゆらめいている。

「さぁ。君の中の夢を混ぜ込むように練り合わせで。和心の中で念じて!」

「夢を念じながら、練り合わせる?」

掌の液体を優しく捏ねるようにしてみると、光がどんどん手のひらに集まってきた。

「わ…わぁぁあ。」

手のひらに集まった光と液体を両手のひらで粘土のようにこねると集まった光と混ざり合い、小さな青い石になった。

「ふむ。これが君の夢の結晶ですね。確かにもらいました。だけど、こどもにしては少し小さいですね。この大きさだと…軽くて安定感のある物じゃないと…」

ジャックは僕の部屋を歩き回り、引き出しを開けたり押し入れを開けたりして、クローゼットからからの段ボール箱を引っ張り出した。

「ジャック?それは何に使うの?」

「まあみていてください。」

ジャックはさっき渡した夢のかけらを天井高く放り投げ、ガラスペンで目の前に五芒星を描いた。

「マホリカマホルタ!」

宙に描かれた五芒星の間を通った夢のかけらは途端に粉々になり、段ボールにふりかかり、段ボールがキラキラと光り出したかと思えば、ふわりっと宙に浮いた。

「浮いてる!」

僕が驚きの声をあげると、ジャックは満足そうに笑った。

「さぁ。段ボールカレに挨拶をして見て」














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