3 / 15
涙の出ない卒業式
しおりを挟む
外はこの日に合わない雨だった。勿論卒業式からの花道で雨の中を歩くわけにもいかず校内をぐるぐる。そんな卒業生を僕は見送ったが意外に見られているものだと気付いた。僕は内申と為とかではなくて“副”つまりサブとしては動きたいから一応“副”部長になった。でも自分は友達が多い方でもなけりゃ未だに名前を覚えられないやつもいる。だからなって意味があったのかと凄く思うときがあるんだ。現に何か質問されても殆ど部長さんにポイとあげてしまって後輩は僕を先輩と見てくれたのか、それは僕がそこをいなくなってからでないとわからない。
正直に言うと僕自身あまり関わりの無い人の為に描いた色紙なんて忘れてしまっている。まぁ色紙と言っても一人一人に一枚ずつ渡すが記憶に残りそうな先輩は数少ない。
あ、そうか。僕が“副”部長になりたかったのは本来は何か爪痕を残したかったからなのでは?と今思った。と言うか思ってみた。
ここまで行くと今自分がなった理由なんてコロコロ変わる。変わってもいずれ元に戻るだろうが。
最近は何か大切なのか、何が今自分に必要なのかとぶつぶつ考えるのも怠くなるようで成績なんてガタ落ち。
先に待ってる花道での僕はどんな顔をしているのか。不安、焦り。その中にも少しは嬉はあるのか。
夢の中で見てみるか。未来の卒業式を。
正直に言うと僕自身あまり関わりの無い人の為に描いた色紙なんて忘れてしまっている。まぁ色紙と言っても一人一人に一枚ずつ渡すが記憶に残りそうな先輩は数少ない。
あ、そうか。僕が“副”部長になりたかったのは本来は何か爪痕を残したかったからなのでは?と今思った。と言うか思ってみた。
ここまで行くと今自分がなった理由なんてコロコロ変わる。変わってもいずれ元に戻るだろうが。
最近は何か大切なのか、何が今自分に必要なのかとぶつぶつ考えるのも怠くなるようで成績なんてガタ落ち。
先に待ってる花道での僕はどんな顔をしているのか。不安、焦り。その中にも少しは嬉はあるのか。
夢の中で見てみるか。未来の卒業式を。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる