恋愛系をやってみる。多分

雪の粉

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ボイスレコーダー

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お腹が減った。朝昼食ったのに減る。何が足りないのかと言われたら食物かもしれない、睡眠かも、どうなんだろう。考え込むと更に減る。途端に電話が鳴った。

「もしもしー?ねー花火行かない?」と今付き合ってる彼女の薫からだった。
「おう、ちょうど誘いたかったところよ」と若干女々しくなった言い方で
「ちょっと何の誘いよ笑」と電話越しでも笑ってる表情が思い浮かぶ。可愛いなぁ。
僕の彼女の薫は高校二年の時に告白してから付き合って一年半位だ。高校は卒業して薫は大学、僕は専門学校でちょいちょいしか会えない関係だ。長距離恋愛よりは中距離恋愛だ。

まぁ彼女との馴れ初めはこのくらいで僕と彼女は少し離れた花火大会へ行くことになった。
当日。
花火は綺麗だった。光る前の一瞬の静けさ、耳に響く破裂音。その後の周りの歓声は雰囲気を盛り上がらせる。
何度か花火を見てつい彼女の方へ顔を向けると反射した光に見蕩れ一度軽くキスをした。
彼女は一瞬驚いた顔をするがすぐに
「ふふ、」と笑みが溢れていた。僕もつられて笑った。
そしてもう一度、今度は互いに高まっていたらしく一度目よりも深く溶けるように感じられた。
花火大会が終わり人混みを徐々に抜け人通りの少ない場所へ行った。
薫は「花火綺麗だったね」と。僕は「そうだね、今まで以上に綺麗だった、恥ずかしいけど薫のことも」と言う。薫は照れていた。

そして薫がふらついて歩くので
「どうしたの?人酔い?」と聞くと薫は
「そうかもしれない、ごめんね急に具合悪くなっちゃって」。
「そんなことないよ、無理しないで」
と言うと薫は急に僕に抱きついてきた。やっぱり人酔いかなぁと思って「ほーら、薫ちゃんとベンチ座ろう」と言いたかった。けれど僕は言えなかった。それに気づいた途端に前に倒れてしまった。
「あーんもうちょい横だったら苦しまなかったのに。でもこれで私の彼氏だわ、永遠に」
「か、薫?な、何で?」
更に一回深く刺され呼吸もどうすればいいかわからなくなった。
「か、かお‥‥」と最後に言った。それしか言えなかった。
僕は意識消えてしまい、薫は
「バイバイ、私の彼氏の第4号」

「____っと、完成!」

じゃあ俺はこれで書き終わった。飯もトイレも散髪も、遺書も。
では、これでさようなら。現世。

遺書○_○

えーっと、俺はこの小説?捻れた妄想を希望する。そして俺は生きたくない。それで逝く。
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