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断章 馬と猫(一)
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永禄三年といえば、蠣崎天才丸が浪岡北畠宗家の姫さま、さ栄の身の回りに仕えはじめた年である。
津軽中央部を治める北畠氏の居城、浪岡城は、互いに堀に隔てられた、「舘」と呼ばれるいくつもの曲輪から成り立っていた。
その城館部のひとつ、西舘の主で「兵の正」の尊称を受け継ぐ北畠左衛門尉顕範とも、もう出会っている。
どころか、危うく手討ちにされかけた。
城の外郭部にあたる無名舘にある離れ屋には、さ栄姫が息を潜めるようにして住んでいた。そこに、腹違いとは言え実の兄には違いない左衛門尉が、ある夜、ひとり忍んできたのである。
(兄が妹によばう、とは?)
蝦夷島から来たばかりの数え十三歳の少年には、理解できない行動であった。
いや、天才丸でなくてもそうであるに違いない。現にさ栄姫さまは、自死を口にするほどに怯え、悩む様子であった。
左衛門尉とて、余人に知られてはならぬとは思っているのだろう。供も連れず、夜更けに無名舘までやってきた。御所さま―浪岡具運の庶弟で、浪岡宗家の軍勢を預かる浪岡城の若き最高司令官に、近親相姦の罪があってはならないのは、当然である。
番役をつとめていた天才丸はそれを知ってしまったから、殺されかけたと言ってよい。捨て身で姫さまを守ろうとした末に、あっさりと地面に昏倒させられた。
姫さまが駆けよって来て命がけで懇願してくれなければ、余計なことを喋れないようにとばかりに、少なくとも喉を潰されるところだっただろう。
(この城にいたのでは、危ないのではないか。)
殴られた顔の傷が癒えてからも、ふと不安に襲われることはあったが、出ていくわけにもいかないし、そんなこともしたくない。
天才丸は、結句は自分のほうこそが身をていしてくれたご主人に、どこまでも尽くしたい気持ちになっていた。
死別と聞いたが婚家からの出戻りが恥ずかしいのだろうか、城内の人交わりもほぼ絶った風変わりな姫さまで、美しいが、およそ表情も言葉も乏しかった。どうやら、ご病気もある。そのためだったかもしれぬ。
その女のひとが、徐々に見せてくれだしたやさしさに親しんできている。この気持ちは、郷里の姉たちが甘やかしてくれた時に感じたのとも違うように思える。
「姫さまの御身はお守りいたします。」
と、誰から、とはさすがに言えずに誓うように申し上げると、姫さまは困ったような表情で、しかし、頷いてくれた。
だが、蝦夷島の松前から代官の三男坊である自分が、津軽にわざわざ出仕してきた当初の目論見はおよそいけなくなったかな、と内心で覚悟もしている。それを思えば、
(父上、あに上がた、申し訳ありませぬ。)
と蝦夷代官である父や嗣子の長兄、やさしい次兄や、大好きな義兄で重臣の南条越中に内心で頭を下げたくなる。
ついでのようだが、越中の妻に収まっている長姉にも、心のなかで頭を下げる。
名門北畠氏への出仕をたれよりも喜んでくれたのは、この「南条の姉上」だ。
「浪岡御所? 北畠さまのご猶子か! よろしかったなあ、天才丸。」
気が強く、いつも口うるさいのだが、齢の離れた三男坊の身を案じてくれていた。
南条の屋敷で、栗を剥いてくれながら、言われたことがある。なかなか皮を剥けない天才丸の不器用に呆れて、貸しなさない、と侍女すら呼ばずさっさと手を動かしながら、お前のような者はこんなこともできぬようでは困りますよ、と言いだしたのがはじまりだ。
「お前は三男坊。いずれ、若君の家の者になるしかない身です。」
「しかない、と申されますが、いけませぬか。それで、よろしいではございませぬか?」
「継ぐ家がなければ、お嫁もとれぬかもしれぬな。」
天才丸はまだ色気づいていないし、姉や妹など女の中で育ったから、
「結構でございます。天才丸は女は苦手で、好きませぬゆえ。」
姉は子どもらしい答えに笑ったが、
「では、男子の大志は如何する。それも苦手か?」
「大志。」
「蝦夷島でお家のために尽くすは、たしかによろしかろう。いずれ、渡党以来の我らが領地を、蝦夷どもから取り返すお戦になるやもしれぬ。もしも左様なれば、おやかたさまと若君をお支えして、存分に働くもよい。……じゃが、それで舘の一つや二つを持たせて貰えば満足というのでは、男子として情けなかろう。お前に、やりたいことはおありでないのかえ? なりたい者はないのかえ?」
「はい。父上のような、立派な侍になりとうございます。」
姉は、得たりとばかりに微笑んだ。
「いま、おやかたさまになりたいというたの? 天才丸は、ゆくゆく大舘の主になりたい。代官さまになりたいのじゃ?」
天才丸は慌てた。そんな不遜なことをいったのではない。
「姉上! 跡継ぎの若君がおられる。天才丸は謀叛人ではございませぬ。」
姉は真っ赤になった弟に笑いが抑えきれないが、
「いや、それくらいでよいのじゃよ、天才丸。ひとには器量というものがある。お前の器量は、若君にも茂五郎どの(次男)にも劣らぬ。いや、たしかに勝っておる。」
「そんなことは。……姉上こそ、若君がたのご器量を云々されるは如何かと。」
「よいのだ。あれらの方々も、わたしには弟ゆえ。なに、ご器量相応のお役を一所懸命に果たしておられるよ。……持って生まれた器量に相応しい者になるのは、神仏にひとが与えられた務めではないかな。」
姉の口調に寂しさが混じったのを、まだ幼いといっていい弟は気づいている。
(あ、姉上は女の身ゆえ、ご自分の器量に相応しい者になれなかったのが無念でいらっしゃるのだ。)
たしかにこの姉の聡明さや意志の強さは、自分たち蠣崎家の男子に勝るのではないかと思えた。武技こそ習いもしていないが、背丈もあり、身のこなしも如何にもきびきびとして活動的であった。
(おれなどよりも、侍に向いておられたかもしれぬな……。)
その姉は、可愛い弟の浪岡北畠氏への出仕、それも猶子に迎えられてという厚遇に、手放しで喜んでくれたのだ。
「ご立派な浪岡武士になりなされ。この松前など、顧みずともよい。」
「ここに、帰ってこれぬのですか?」
心細い少年は、かえって胸が潰れる思いがしたが、姉は、何を言う、羨ましいことじゃ、と言ってくれた。
「蝦夷島のことは、父上と若君に任せておきなされ。奥州は天下に陸続きじゃぞ。大きな者になるのじゃぞ。」
(なにやら、うまく参りませぬ。姉上、申し訳ありませぬ……。)
少年も最初からわかっているが、秋田安東家から累代の蝦夷代官に任じられている蠣崎家としては、三男を浪岡北畠氏に出仕させるというのも、思い切った外交に出たものだった。
北畠氏こそは、主家とは潜在的な敵国同士の南部氏によって、安東旧領の津軽を委任統治されているともいえる存在であった。どうやら主家からの自立の願いが、温厚篤実と忠良で知られた蠣崎季広―天才丸の父の胸中にある。
このころの天才丸には、まだそこまでははっきりとはわかっていない。父は、檜山屋形―安東さまへの忠義をことあるごとに言うのだ。子供だから、それは素直に受け取ってしまう。
だが、名門・浪岡御所の猶子になれ、とは言われていたので、そのつもりはあった。その命が、守れそうにないのではないかと不安であった。
思いもかけず猶子としての元服は待たされ、子どもの姿のままで、ひどい人嫌い男嫌いらしい姫君の世話などさせられているが、いずれ、という淡い期待はあったのだ。
(しかし、西舘に睨まれてしまっては……。)
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その城館部のひとつ、西舘の主で「兵の正」の尊称を受け継ぐ北畠左衛門尉顕範とも、もう出会っている。
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いや、天才丸でなくてもそうであるに違いない。現にさ栄姫さまは、自死を口にするほどに怯え、悩む様子であった。
左衛門尉とて、余人に知られてはならぬとは思っているのだろう。供も連れず、夜更けに無名舘までやってきた。御所さま―浪岡具運の庶弟で、浪岡宗家の軍勢を預かる浪岡城の若き最高司令官に、近親相姦の罪があってはならないのは、当然である。
番役をつとめていた天才丸はそれを知ってしまったから、殺されかけたと言ってよい。捨て身で姫さまを守ろうとした末に、あっさりと地面に昏倒させられた。
姫さまが駆けよって来て命がけで懇願してくれなければ、余計なことを喋れないようにとばかりに、少なくとも喉を潰されるところだっただろう。
(この城にいたのでは、危ないのではないか。)
殴られた顔の傷が癒えてからも、ふと不安に襲われることはあったが、出ていくわけにもいかないし、そんなこともしたくない。
天才丸は、結句は自分のほうこそが身をていしてくれたご主人に、どこまでも尽くしたい気持ちになっていた。
死別と聞いたが婚家からの出戻りが恥ずかしいのだろうか、城内の人交わりもほぼ絶った風変わりな姫さまで、美しいが、およそ表情も言葉も乏しかった。どうやら、ご病気もある。そのためだったかもしれぬ。
その女のひとが、徐々に見せてくれだしたやさしさに親しんできている。この気持ちは、郷里の姉たちが甘やかしてくれた時に感じたのとも違うように思える。
「姫さまの御身はお守りいたします。」
と、誰から、とはさすがに言えずに誓うように申し上げると、姫さまは困ったような表情で、しかし、頷いてくれた。
だが、蝦夷島の松前から代官の三男坊である自分が、津軽にわざわざ出仕してきた当初の目論見はおよそいけなくなったかな、と内心で覚悟もしている。それを思えば、
(父上、あに上がた、申し訳ありませぬ。)
と蝦夷代官である父や嗣子の長兄、やさしい次兄や、大好きな義兄で重臣の南条越中に内心で頭を下げたくなる。
ついでのようだが、越中の妻に収まっている長姉にも、心のなかで頭を下げる。
名門北畠氏への出仕をたれよりも喜んでくれたのは、この「南条の姉上」だ。
「浪岡御所? 北畠さまのご猶子か! よろしかったなあ、天才丸。」
気が強く、いつも口うるさいのだが、齢の離れた三男坊の身を案じてくれていた。
南条の屋敷で、栗を剥いてくれながら、言われたことがある。なかなか皮を剥けない天才丸の不器用に呆れて、貸しなさない、と侍女すら呼ばずさっさと手を動かしながら、お前のような者はこんなこともできぬようでは困りますよ、と言いだしたのがはじまりだ。
「お前は三男坊。いずれ、若君の家の者になるしかない身です。」
「しかない、と申されますが、いけませぬか。それで、よろしいではございませぬか?」
「継ぐ家がなければ、お嫁もとれぬかもしれぬな。」
天才丸はまだ色気づいていないし、姉や妹など女の中で育ったから、
「結構でございます。天才丸は女は苦手で、好きませぬゆえ。」
姉は子どもらしい答えに笑ったが、
「では、男子の大志は如何する。それも苦手か?」
「大志。」
「蝦夷島でお家のために尽くすは、たしかによろしかろう。いずれ、渡党以来の我らが領地を、蝦夷どもから取り返すお戦になるやもしれぬ。もしも左様なれば、おやかたさまと若君をお支えして、存分に働くもよい。……じゃが、それで舘の一つや二つを持たせて貰えば満足というのでは、男子として情けなかろう。お前に、やりたいことはおありでないのかえ? なりたい者はないのかえ?」
「はい。父上のような、立派な侍になりとうございます。」
姉は、得たりとばかりに微笑んだ。
「いま、おやかたさまになりたいというたの? 天才丸は、ゆくゆく大舘の主になりたい。代官さまになりたいのじゃ?」
天才丸は慌てた。そんな不遜なことをいったのではない。
「姉上! 跡継ぎの若君がおられる。天才丸は謀叛人ではございませぬ。」
姉は真っ赤になった弟に笑いが抑えきれないが、
「いや、それくらいでよいのじゃよ、天才丸。ひとには器量というものがある。お前の器量は、若君にも茂五郎どの(次男)にも劣らぬ。いや、たしかに勝っておる。」
「そんなことは。……姉上こそ、若君がたのご器量を云々されるは如何かと。」
「よいのだ。あれらの方々も、わたしには弟ゆえ。なに、ご器量相応のお役を一所懸命に果たしておられるよ。……持って生まれた器量に相応しい者になるのは、神仏にひとが与えられた務めではないかな。」
姉の口調に寂しさが混じったのを、まだ幼いといっていい弟は気づいている。
(あ、姉上は女の身ゆえ、ご自分の器量に相応しい者になれなかったのが無念でいらっしゃるのだ。)
たしかにこの姉の聡明さや意志の強さは、自分たち蠣崎家の男子に勝るのではないかと思えた。武技こそ習いもしていないが、背丈もあり、身のこなしも如何にもきびきびとして活動的であった。
(おれなどよりも、侍に向いておられたかもしれぬな……。)
その姉は、可愛い弟の浪岡北畠氏への出仕、それも猶子に迎えられてという厚遇に、手放しで喜んでくれたのだ。
「ご立派な浪岡武士になりなされ。この松前など、顧みずともよい。」
「ここに、帰ってこれぬのですか?」
心細い少年は、かえって胸が潰れる思いがしたが、姉は、何を言う、羨ましいことじゃ、と言ってくれた。
「蝦夷島のことは、父上と若君に任せておきなされ。奥州は天下に陸続きじゃぞ。大きな者になるのじゃぞ。」
(なにやら、うまく参りませぬ。姉上、申し訳ありませぬ……。)
少年も最初からわかっているが、秋田安東家から累代の蝦夷代官に任じられている蠣崎家としては、三男を浪岡北畠氏に出仕させるというのも、思い切った外交に出たものだった。
北畠氏こそは、主家とは潜在的な敵国同士の南部氏によって、安東旧領の津軽を委任統治されているともいえる存在であった。どうやら主家からの自立の願いが、温厚篤実と忠良で知られた蠣崎季広―天才丸の父の胸中にある。
このころの天才丸には、まだそこまでははっきりとはわかっていない。父は、檜山屋形―安東さまへの忠義をことあるごとに言うのだ。子供だから、それは素直に受け取ってしまう。
だが、名門・浪岡御所の猶子になれ、とは言われていたので、そのつもりはあった。その命が、守れそうにないのではないかと不安であった。
思いもかけず猶子としての元服は待たされ、子どもの姿のままで、ひどい人嫌い男嫌いらしい姫君の世話などさせられているが、いずれ、という淡い期待はあったのだ。
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