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第三章 十三湊 その四
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その日以来、新三郎は左衛門尉について知れることを知ろうとしている自分に気づいた。
妹を犯そうとした男に憤慨し気味悪がっていたごく最初の頃や、生まれてはじめて身近にみた名将に憧れ、仰ぎ見るばかりだったつい先ごろとは、違う思いが生じていた。
恋敵に対する、劣等感や敵愾心からくる強い関心と言うべきものが、一番近かっただろう。
あまり考えないようにしたが、自分などがやって来るはるか前に、美しい北畠の兄妹のあいだに何か秘密が生じていたという疑いは、新三郎の脳裏を離れてくれない。
(ご異腹とはいえ、ご兄妹には違いないのだ。)
それは確かめるまでもなかった。左衛門尉こと北畠小次郎顕範の父は、ご隠居様こと先代当主の前侍従浪岡具統である。母は正室ではない。米花御前と呼ばれた側室で、すでに亡くなっている。
「この世のものとは思えぬほどに美しい方であったそうな。」
じいじどのは、感じ入ったように大袈裟なことをいったが、その姿を拝んだわけでもない者にすらその噂が広まっているというのは、その通りの大変な美形であったのだろう。
「左衛門尉さまは、ご母堂さま似でございますか。」
「であろうな。北畠さまの他の方にはあまりないお顔じゃものな。」
「覚えておりますな。米花御前は、ご分際(身分)は高くなかった。検校舘に出入りする、座頭や笛吹きや薬師の仲間の娘子であったという。そこを、大御所さまのお情けを受けられたので。」
そう話してくれた、古い勤めの台所役人もいた。
「拙者に聞いたというのは、内緒でござるよ。とくに、あなたのおあるじの西舘さまには。」
そうか、おれのあるじはまず左衛門尉さまになるな、と思いながら、何故かを聞いてみた。
「西舘さまは、亡きお母君のお話を好まれぬ。つい口にのぼらせると、ご機嫌を壊されるらしい。御所さまや他のご一門さまのご母堂のようには、高いご分際(身分)がないからであろうか。」
「西舘さまが、さような些事に拘られるとも思えぬが……。」
お胤は大御所さまではないか、と新三郎は思った。これは当時の概念からして普通である。武家において、貴種か否かは、まずは父親の血統がほぼ決める。兄弟の序列ではじめて母の実家がものを言うが、左衛門尉には正室の長兄である御所さまがいるから、逆に問題にもならない。
「腹は借り腹とも言わぬか?」
「まあ、あのお顔でござろう? 北畠さまのお顔とは違いすぎる。あれはどこから貰ったと心無い後ろ指を指されるのもお厭でしょう。……勿体のないことじゃ。」
台所役人は、馬面に変に小さい目鼻を緩めた。
新三郎が四書五経の最後の手ほどきを受けているさいちゅうの玄徳寺の中年の学僧が、少年時代の左衛門尉、当時の小次郎を覚えていた。猶子である新三郎も学ばせてもらっているこの寺は、北畠氏の子弟が必ず出入りする教場でもあった。
「よく覚えている。西舘さまの凛質はすでに明らかで、よく褒めて差し上げた。」
というのは予想がついたが、新三郎が耳をそばだてたのは、
「妹君と、それは仲がよろしかった。」
「妹君と言うのは、」さ栄さま、とは勿論言わず、「のち大光寺に嫁がれた姫君のことでござるか。」
「さよう。ある日、三つだったか四つだったか離れた妹君の手を引かれて寺に学びに来られた。そして、変わったことをおっしゃった。この妹にも、漢籍の読み方を手ほどき下されと言われるのじゃ。これはまことに聡い女子で、史書なども読みたいと言いおるのですが、わたしのそばにおらせてよろしいかと。女子に学問は無用でござろうと申し上げると、小さな姫さまの方は悄然となさるばかりであったが、幼い西舘さま、その頃はまだ小次郎さまであったかがこう、進み出て、いや、あるいは弁天丸さまであったかもしれぬ、そうじゃ、童形であったし、妹君などはまだほんとうに幼子で、弁天丸さまは十か十一か……」
長くなりそうであった。日頃、漢籍を教えてくれるときの難しい顔とはまったく違うのが面白くはあったが、新三郎も焦れた。
「その、西舘さまになられる子は、何と仰ったのです?」
「……うむ、こう膝立ちに進み出てこられて、言われた。いえ、女子こそは学問を身につけるよう努めるべきにございましょう。乱世にござれば、女子もまた戦わねばならぬ。文字を知るは、武具を備えるに似ておりましょう、妹の学を好む心がけは天晴と存じます。わたしはこの……ええ、お名はなんと申されましたか?」
「さ栄姫さま?」
「さ栄に、武具をやりたいと。そして、それからしばらく、ご兄妹で仲良く並んで素読を習われた。兄君が妹君に教えてやるさま、いま思いだしても殊勝にも可愛くて、涙が出る。」
(女子もまた戦う、か。西舘さまらしい。……そして、どうも母君のご分際(身分)をそうお気に掛けるご様子でもないのも、それらしい。)
ただ、仲のよい兄妹というのが、可愛い小さな子供たちの話だと言うのに、胸をなぜか小さく刺した。
「血のつながりはないと言うのに、まことのご兄妹のようであられた。」
「なんと? なんと仰った?」
新三郎の権幕に驚いて、おしゃべりの僧はのけぞって堂の床に片手をついた。
「大きな声を出されるな。知らなんだか。小次郎さまは、実は御所さまのお子に非ず、と聞いた。さようなこともあろうて。母君は、卑しい出の身を御所さまのお目に留まったものの、実はすでに孕んでおられたとの噂。ご本人もご存知ないこととはいえ、月足らずでお生まれになったにしては、あの立派なお身体は……。」
「まことに、まことにござりますか?」
「埒もない噂じゃ。蠣崎どの。この者の言を真に受けてはなりませぬぞ。……いくら噂とはいえ、滅多なことを口に出すでない。」
離れたところにいたはずの老僧が、たまらぬ様子で口を挟んだ。寺の主を前に、調子に乗って喋っていた僧はばつの悪い顔になった。
「……との、口さがない者の噂もあった。はるか昔に、そんなことを言う者もおった。で、言い方はおかしいが、つい覚えてしまっていた。もし、じゃぞ。万まんが一そうであっても」
老僧が大きな咳払いをする。僧は上司の不機嫌に首をすくめて、
「……噂にすぎぬ。なんの証左もない。それに比べ、ご兄妹お仲睦まじいは、たしかじゃ。……あ、いくら大御所さま、御所さま、おともに御海容とは言え、愚僧から聞いたなどとはゆめ言われるな。」
老僧がまた咳払いをした。だから言うたのだ、いい加減にせよ、との意味であろう。
これで納得しようか、と新三郎は考えた。それがよいし、身のためでもある気がする。
(お血のつながりがなければ、あのような真似に西舘さまが出られたのも、罪は減じよう。以前に何ごとかが、……などは、おれなどが気にしてもそもそも詮無いではないか。いまは、姫さまも西舘さまを遠ざけておられるのだし。)
(そうだ、こそこそとあるじさまたちのお昔を探るような真似は、今日を限りにするがよい。)
(あれほどのお美しい男女が、若き日にごく近くに寄り添っておられたのだ。もしも腹違いですらない赤の他人であれば、何か間違いがあったとて仕様がないというもの。)
そう思った瞬間、新三郎は思わず自室の板壁を叩いた。それを思っただけで、いたたまれない思いがせりあがってくる。
(うつけ者め。過ぎたことは……いや、それがあろうとなかろうと、おれには何のかかわりも……)
ない、と考えると、また泣きたいほどの惨めな気持ちに襲われて、座りこんだ夜具の上で肩を落とす。
そして、噂の真偽を知りたくて居ても立ってもいられない。
(ほんとうに、お二人は実の兄妹ではないのか、それだけは知っておきたい。)
それを知るのが、決して触れられるはずのない姫さまに、いくらか近づくことのような錯覚がある。それに、あの西舘さまが実の妹ぎみに手を出すような人でなしというのは、ありえないと思えてならないのである。
(米花御前。西舘さまの母君がほんとうに不義の子を腹に、御所に召されるようなおそろしい真似をする人だったかどうか、それだけ確かめたい。)
確かめてどうするのかは、新三郎にもわからない。
妹を犯そうとした男に憤慨し気味悪がっていたごく最初の頃や、生まれてはじめて身近にみた名将に憧れ、仰ぎ見るばかりだったつい先ごろとは、違う思いが生じていた。
恋敵に対する、劣等感や敵愾心からくる強い関心と言うべきものが、一番近かっただろう。
あまり考えないようにしたが、自分などがやって来るはるか前に、美しい北畠の兄妹のあいだに何か秘密が生じていたという疑いは、新三郎の脳裏を離れてくれない。
(ご異腹とはいえ、ご兄妹には違いないのだ。)
それは確かめるまでもなかった。左衛門尉こと北畠小次郎顕範の父は、ご隠居様こと先代当主の前侍従浪岡具統である。母は正室ではない。米花御前と呼ばれた側室で、すでに亡くなっている。
「この世のものとは思えぬほどに美しい方であったそうな。」
じいじどのは、感じ入ったように大袈裟なことをいったが、その姿を拝んだわけでもない者にすらその噂が広まっているというのは、その通りの大変な美形であったのだろう。
「左衛門尉さまは、ご母堂さま似でございますか。」
「であろうな。北畠さまの他の方にはあまりないお顔じゃものな。」
「覚えておりますな。米花御前は、ご分際(身分)は高くなかった。検校舘に出入りする、座頭や笛吹きや薬師の仲間の娘子であったという。そこを、大御所さまのお情けを受けられたので。」
そう話してくれた、古い勤めの台所役人もいた。
「拙者に聞いたというのは、内緒でござるよ。とくに、あなたのおあるじの西舘さまには。」
そうか、おれのあるじはまず左衛門尉さまになるな、と思いながら、何故かを聞いてみた。
「西舘さまは、亡きお母君のお話を好まれぬ。つい口にのぼらせると、ご機嫌を壊されるらしい。御所さまや他のご一門さまのご母堂のようには、高いご分際(身分)がないからであろうか。」
「西舘さまが、さような些事に拘られるとも思えぬが……。」
お胤は大御所さまではないか、と新三郎は思った。これは当時の概念からして普通である。武家において、貴種か否かは、まずは父親の血統がほぼ決める。兄弟の序列ではじめて母の実家がものを言うが、左衛門尉には正室の長兄である御所さまがいるから、逆に問題にもならない。
「腹は借り腹とも言わぬか?」
「まあ、あのお顔でござろう? 北畠さまのお顔とは違いすぎる。あれはどこから貰ったと心無い後ろ指を指されるのもお厭でしょう。……勿体のないことじゃ。」
台所役人は、馬面に変に小さい目鼻を緩めた。
新三郎が四書五経の最後の手ほどきを受けているさいちゅうの玄徳寺の中年の学僧が、少年時代の左衛門尉、当時の小次郎を覚えていた。猶子である新三郎も学ばせてもらっているこの寺は、北畠氏の子弟が必ず出入りする教場でもあった。
「よく覚えている。西舘さまの凛質はすでに明らかで、よく褒めて差し上げた。」
というのは予想がついたが、新三郎が耳をそばだてたのは、
「妹君と、それは仲がよろしかった。」
「妹君と言うのは、」さ栄さま、とは勿論言わず、「のち大光寺に嫁がれた姫君のことでござるか。」
「さよう。ある日、三つだったか四つだったか離れた妹君の手を引かれて寺に学びに来られた。そして、変わったことをおっしゃった。この妹にも、漢籍の読み方を手ほどき下されと言われるのじゃ。これはまことに聡い女子で、史書なども読みたいと言いおるのですが、わたしのそばにおらせてよろしいかと。女子に学問は無用でござろうと申し上げると、小さな姫さまの方は悄然となさるばかりであったが、幼い西舘さま、その頃はまだ小次郎さまであったかがこう、進み出て、いや、あるいは弁天丸さまであったかもしれぬ、そうじゃ、童形であったし、妹君などはまだほんとうに幼子で、弁天丸さまは十か十一か……」
長くなりそうであった。日頃、漢籍を教えてくれるときの難しい顔とはまったく違うのが面白くはあったが、新三郎も焦れた。
「その、西舘さまになられる子は、何と仰ったのです?」
「……うむ、こう膝立ちに進み出てこられて、言われた。いえ、女子こそは学問を身につけるよう努めるべきにございましょう。乱世にござれば、女子もまた戦わねばならぬ。文字を知るは、武具を備えるに似ておりましょう、妹の学を好む心がけは天晴と存じます。わたしはこの……ええ、お名はなんと申されましたか?」
「さ栄姫さま?」
「さ栄に、武具をやりたいと。そして、それからしばらく、ご兄妹で仲良く並んで素読を習われた。兄君が妹君に教えてやるさま、いま思いだしても殊勝にも可愛くて、涙が出る。」
(女子もまた戦う、か。西舘さまらしい。……そして、どうも母君のご分際(身分)をそうお気に掛けるご様子でもないのも、それらしい。)
ただ、仲のよい兄妹というのが、可愛い小さな子供たちの話だと言うのに、胸をなぜか小さく刺した。
「血のつながりはないと言うのに、まことのご兄妹のようであられた。」
「なんと? なんと仰った?」
新三郎の権幕に驚いて、おしゃべりの僧はのけぞって堂の床に片手をついた。
「大きな声を出されるな。知らなんだか。小次郎さまは、実は御所さまのお子に非ず、と聞いた。さようなこともあろうて。母君は、卑しい出の身を御所さまのお目に留まったものの、実はすでに孕んでおられたとの噂。ご本人もご存知ないこととはいえ、月足らずでお生まれになったにしては、あの立派なお身体は……。」
「まことに、まことにござりますか?」
「埒もない噂じゃ。蠣崎どの。この者の言を真に受けてはなりませぬぞ。……いくら噂とはいえ、滅多なことを口に出すでない。」
離れたところにいたはずの老僧が、たまらぬ様子で口を挟んだ。寺の主を前に、調子に乗って喋っていた僧はばつの悪い顔になった。
「……との、口さがない者の噂もあった。はるか昔に、そんなことを言う者もおった。で、言い方はおかしいが、つい覚えてしまっていた。もし、じゃぞ。万まんが一そうであっても」
老僧が大きな咳払いをする。僧は上司の不機嫌に首をすくめて、
「……噂にすぎぬ。なんの証左もない。それに比べ、ご兄妹お仲睦まじいは、たしかじゃ。……あ、いくら大御所さま、御所さま、おともに御海容とは言え、愚僧から聞いたなどとはゆめ言われるな。」
老僧がまた咳払いをした。だから言うたのだ、いい加減にせよ、との意味であろう。
これで納得しようか、と新三郎は考えた。それがよいし、身のためでもある気がする。
(お血のつながりがなければ、あのような真似に西舘さまが出られたのも、罪は減じよう。以前に何ごとかが、……などは、おれなどが気にしてもそもそも詮無いではないか。いまは、姫さまも西舘さまを遠ざけておられるのだし。)
(そうだ、こそこそとあるじさまたちのお昔を探るような真似は、今日を限りにするがよい。)
(あれほどのお美しい男女が、若き日にごく近くに寄り添っておられたのだ。もしも腹違いですらない赤の他人であれば、何か間違いがあったとて仕様がないというもの。)
そう思った瞬間、新三郎は思わず自室の板壁を叩いた。それを思っただけで、いたたまれない思いがせりあがってくる。
(うつけ者め。過ぎたことは……いや、それがあろうとなかろうと、おれには何のかかわりも……)
ない、と考えると、また泣きたいほどの惨めな気持ちに襲われて、座りこんだ夜具の上で肩を落とす。
そして、噂の真偽を知りたくて居ても立ってもいられない。
(ほんとうに、お二人は実の兄妹ではないのか、それだけは知っておきたい。)
それを知るのが、決して触れられるはずのない姫さまに、いくらか近づくことのような錯覚がある。それに、あの西舘さまが実の妹ぎみに手を出すような人でなしというのは、ありえないと思えてならないのである。
(米花御前。西舘さまの母君がほんとうに不義の子を腹に、御所に召されるようなおそろしい真似をする人だったかどうか、それだけ確かめたい。)
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