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一の段 あやめも知らぬ ポモールの村から(三)
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「……コハル。わたくしは、ひどい女じゃな。」
「なにがでございます?」
「十四郎さまには帰る故郷が決してないと聞いて、いま安堵しておる。想い人の長年のお夢が砕けて、しめたしめたと内心でよろこんでおる。」
「恋とは、そのようなものでございましょう。」
「まことに、そんなものでよいのか? わたくしは、あのお方のためだけを思っていたいよ。それなのに、……」
「……御寮人さま。森と川の方から、お話をうかがいました。まずそれからお話すべきでございました。」
イシカリに落ちていく途中、十四郎は生き残った森川、萩原と並んである村のアイノの民家で横たわっていた。十四郎は矢の毒が回って、熱が高い。子どもを二人連れ、山道を縫い、崖をよじ登りながらの逃避行であったから、無理が多い。人里に下りて、身を隠した。もっとも、敵が追って来る恐れは薄れていた。無関係のアイノに、落ち武者狩りの習慣は幸い、ないらしい。
「イシカリで身を休めよう。そこから、どこかの湊まで出れば、ぬしらは松前に帰れるぞ。」
「いまさら、何を申される。松前に我らの身の置きどころがあるとお思いか。」
萩原五兵衛が答えた。かれ自身、もうあまり帰りたいとも思わない。
「そうであったかな。」
「儂らは、御曹司さまに従う。で、後々いかようになさいまする。」
「……商人になるか。おれは納屋の今井殿に誼がある。おぬしら、上方についてくるか。」
「そういわれたか!」
あやめの頬が上気し、瞳が輝いた。が、
「……いまは、お考えが違うのだな。」
「いろいろお迷いなのです。ですが、帰って参られます。」
「なぜ、そういえる? 言葉も通じぬだろう異人の地で受け入れられなんだとしても、なぜ、わたくしのもとにお帰りだといえるのだ? このままアイノの地で、アイノとしてお暮しになられたとして、何の不思議が……」あやめは言葉を詰まらせた。「不思議が、あろうかよ。」
「御寮人さま。どうかお聴き下され。」
「御曹司は、ポモールとやらのいる場所に渡られたいのでござろう?」
森川が尋ねる。いろいろ聞いておきたい。
「商人になられるのは、その後か。」
「そうだな。」
「海の向こうに、おれらも連れていってくださらぬか。」
萩原がいった。森川は、すこし渋い顔になる。
「儂は、イシカリでお待ちするよ。」
「はは、めいめい好きにするがよい。」
十四郎は笑うと、眠ろう、少し疲れた、と目を閉じた。傷が腫れて、熱がある。子どもたちをアイノの親切な一家に預け、いざ休んでみると、苦しそうであった。
眠りはしない二人は、ぼそぼそと互いの傷の具合を話した。
「御曹司っ!」
寝息がたたないのに森川が気づいて、慌てて声をかける。
「おい、まさか?!」
「生きておる。……眠れぬ。」
十四郎が疲れた声を出した。
「目を閉じてはいるのだが。」
「傷が痛まれるのか。」
「ああ。……話してよいか。そのほうが、痛みから気がまぎれるのでな。」
「ご随意に。」
「すまぬな。……怒るなよ。他愛もない話よ。……不思議なものだな。おれは、この十日かで、生まれて初めて、山ほど同族の顔を見た。この顔だ。」
十四郎は金物の色の髪、烏天狗といわれた高すぎる鼻、桃色がかった肌、黒からぬ瞳をふたりのほうに向けた。姿勢を変えると傷がいたみ、その顔をしかめた。
「御曹司、お楽になされ。」
「ああ。……同族と会うのを、夢にみたことがないとはいえぬ。思い描くだけだった、忘れてしまった母者の顔とは このようなものか、という顔を、たくさん見た。夢がかなったようで、うれしかった。」
「その、なにが、不思議なのでござるか。」
「五兵衛、お話を聞け。」
「すまぬ。まことに、たいしたことではないのだ。……不思議なのは、それなのに、目を閉じると、懐かしく浮かんでくるのはな、松前のひとのお顔なのだ。必ず、思い浮かぶ。」
町人ならば、惚気話ですか、と笑うところであるが、武士の二人はどう反応していいかわからない。
「松前のひと、とはどなたにございますか。」
「五兵衛。」
「いえぬ。」十四郎は笑った。「それはおぬしらにもまだいえぬ。」
「お美しい方にございますかな。」
森川がにやにやしながらいった。
「森川殿、ご存知なのか。」
「さて、知らぬよ。知らぬでいいではないか。……どんな方でございましたか。」
「凛として、それでいて、やさしい。かしこくて、働き者で、才が走る。おどけるのが好きで、いたずら者だ。きれいな目がよく動く。はなやかな(明るい)おひとだ。」
「松前のおなごじゃのう。」
「ここいらの蝦夷女も、磨けば悪くもなかろうが、どうもあの刺青がの。」
「……そのくせ、泣き虫なのだ。寂しがって、悲しがって、すぐに泣く。ぽろぽろと大きな涙を落とす。」
「御曹司。涙は女の槍刀でござるぞ。」
「げに。すっかりやられた。最初から、やられたわ。」
十四郎は笑う。
「そのようだ。」
二人も笑った。
「泣き顔も、笑い顔も、いまここで、目に浮かぶ。声も聴こえる。……会いたいの。」
「そうでございますな。」
年嵩の森川八郎ですら、まだ三十にならぬ。萩原五兵衛はもっと若い。若い男三人は、思いの相手や、それらしき女の姿を思い浮かべて、想いに沈んだ。
「会って、まず詫びたい。」
「詫びる?」
「おれの我が儘で、ここまで来てしまった。……それは、おぬしたちにもよ。すまぬな、こんな戦をさせてしもうた。」
「御曹司。儂らは御曹司の家来でござる。どこまでも従うと申した。散った三郎とて同じことをいいましょう。」
萩原は十四郎に、ついに主君を見出した気がしている。この主君と海の向こうにも行きたいし、商人になるというのなら武士をやめて仕えたいほどに思い詰めている。
「三郎か……。阿部三郎にも、気の毒なことをした。」
「なんの、御曹司が」仇はうってやったではございませんか、といいかけた萩原を、森川は馬鹿、止せと目でとめた。
「御曹司、そのお方に再び会い、詫びたいとおっしゃる。侍がおなごに謝るとは並大抵ではござらぬが、お心重いことなら、よろしかろう。しかし、そして、どうされます? どうなされるのか?」
森川が訊ねる。コハルから受けた役目柄でもあったが、十四郎の心を知りたくもあった。
森川もまた、十四郎に自分の人生を預けたくなってきたらしい。
「夫婦になりたい。その人が、このたびのことは許すといってさえくれれば、今度こそ……。いや、それがもう無理であっても、あの人のそばにいたい。顔が見える、近くで暮らせればいい。だが、できることなら、夫婦として添い遂げたいのだ。いまのおれの背信を忘れてくれれば……。」
「忘れるはずもないではないか。」
あやめは両手で顔を隠している。泣き笑いの顔をコハルにすらみせたくない。
「許しもせぬ。決して許してさしあげぬ。」
「御寮人さま?」
「一生、ことあるごとに申し上げまする。ずっと、こういって差し上げる。あらあら、またお約束をお忘れで? あのときのように? と。きっと、そのたびに困ったお顔をなさるだろう。……楽しみだ。齢をとっても、何度も何度も、困らせて差し上げましょう。」
あやめの涙交じりの声は、明るい。
「よろしうございました。御曹司さまのそのお顔をみるのが、まことに楽しみにございますなあ。……すこしのご辛抱かと。どうか、安んじてお待ちくだされ。」
「待つものか。そう長々と女がじっと待つものか。もしそう思ってあやめをいつまでも待たせるつもりでいらっしゃるなら、十四郎さまもお甘い。」
「なにをおっしゃる?」
「松前で、ただじっと待っていたりはしませぬ。十四郎さまが蝦夷島に無事お戻りと聞けば、必ずわたくしのほうから北に参りまする。そこで十四郎さまを離さず、堺に行く船にお乗せするよ。」
あやめは、この時は夢にも思わなかったかたちで、北―蝦夷地へ向かうことになる。それをまだ考えようがない。
「なにがでございます?」
「十四郎さまには帰る故郷が決してないと聞いて、いま安堵しておる。想い人の長年のお夢が砕けて、しめたしめたと内心でよろこんでおる。」
「恋とは、そのようなものでございましょう。」
「まことに、そんなものでよいのか? わたくしは、あのお方のためだけを思っていたいよ。それなのに、……」
「……御寮人さま。森と川の方から、お話をうかがいました。まずそれからお話すべきでございました。」
イシカリに落ちていく途中、十四郎は生き残った森川、萩原と並んである村のアイノの民家で横たわっていた。十四郎は矢の毒が回って、熱が高い。子どもを二人連れ、山道を縫い、崖をよじ登りながらの逃避行であったから、無理が多い。人里に下りて、身を隠した。もっとも、敵が追って来る恐れは薄れていた。無関係のアイノに、落ち武者狩りの習慣は幸い、ないらしい。
「イシカリで身を休めよう。そこから、どこかの湊まで出れば、ぬしらは松前に帰れるぞ。」
「いまさら、何を申される。松前に我らの身の置きどころがあるとお思いか。」
萩原五兵衛が答えた。かれ自身、もうあまり帰りたいとも思わない。
「そうであったかな。」
「儂らは、御曹司さまに従う。で、後々いかようになさいまする。」
「……商人になるか。おれは納屋の今井殿に誼がある。おぬしら、上方についてくるか。」
「そういわれたか!」
あやめの頬が上気し、瞳が輝いた。が、
「……いまは、お考えが違うのだな。」
「いろいろお迷いなのです。ですが、帰って参られます。」
「なぜ、そういえる? 言葉も通じぬだろう異人の地で受け入れられなんだとしても、なぜ、わたくしのもとにお帰りだといえるのだ? このままアイノの地で、アイノとしてお暮しになられたとして、何の不思議が……」あやめは言葉を詰まらせた。「不思議が、あろうかよ。」
「御寮人さま。どうかお聴き下され。」
「御曹司は、ポモールとやらのいる場所に渡られたいのでござろう?」
森川が尋ねる。いろいろ聞いておきたい。
「商人になられるのは、その後か。」
「そうだな。」
「海の向こうに、おれらも連れていってくださらぬか。」
萩原がいった。森川は、すこし渋い顔になる。
「儂は、イシカリでお待ちするよ。」
「はは、めいめい好きにするがよい。」
十四郎は笑うと、眠ろう、少し疲れた、と目を閉じた。傷が腫れて、熱がある。子どもたちをアイノの親切な一家に預け、いざ休んでみると、苦しそうであった。
眠りはしない二人は、ぼそぼそと互いの傷の具合を話した。
「御曹司っ!」
寝息がたたないのに森川が気づいて、慌てて声をかける。
「おい、まさか?!」
「生きておる。……眠れぬ。」
十四郎が疲れた声を出した。
「目を閉じてはいるのだが。」
「傷が痛まれるのか。」
「ああ。……話してよいか。そのほうが、痛みから気がまぎれるのでな。」
「ご随意に。」
「すまぬな。……怒るなよ。他愛もない話よ。……不思議なものだな。おれは、この十日かで、生まれて初めて、山ほど同族の顔を見た。この顔だ。」
十四郎は金物の色の髪、烏天狗といわれた高すぎる鼻、桃色がかった肌、黒からぬ瞳をふたりのほうに向けた。姿勢を変えると傷がいたみ、その顔をしかめた。
「御曹司、お楽になされ。」
「ああ。……同族と会うのを、夢にみたことがないとはいえぬ。思い描くだけだった、忘れてしまった母者の顔とは このようなものか、という顔を、たくさん見た。夢がかなったようで、うれしかった。」
「その、なにが、不思議なのでござるか。」
「五兵衛、お話を聞け。」
「すまぬ。まことに、たいしたことではないのだ。……不思議なのは、それなのに、目を閉じると、懐かしく浮かんでくるのはな、松前のひとのお顔なのだ。必ず、思い浮かぶ。」
町人ならば、惚気話ですか、と笑うところであるが、武士の二人はどう反応していいかわからない。
「松前のひと、とはどなたにございますか。」
「五兵衛。」
「いえぬ。」十四郎は笑った。「それはおぬしらにもまだいえぬ。」
「お美しい方にございますかな。」
森川がにやにやしながらいった。
「森川殿、ご存知なのか。」
「さて、知らぬよ。知らぬでいいではないか。……どんな方でございましたか。」
「凛として、それでいて、やさしい。かしこくて、働き者で、才が走る。おどけるのが好きで、いたずら者だ。きれいな目がよく動く。はなやかな(明るい)おひとだ。」
「松前のおなごじゃのう。」
「ここいらの蝦夷女も、磨けば悪くもなかろうが、どうもあの刺青がの。」
「……そのくせ、泣き虫なのだ。寂しがって、悲しがって、すぐに泣く。ぽろぽろと大きな涙を落とす。」
「御曹司。涙は女の槍刀でござるぞ。」
「げに。すっかりやられた。最初から、やられたわ。」
十四郎は笑う。
「そのようだ。」
二人も笑った。
「泣き顔も、笑い顔も、いまここで、目に浮かぶ。声も聴こえる。……会いたいの。」
「そうでございますな。」
年嵩の森川八郎ですら、まだ三十にならぬ。萩原五兵衛はもっと若い。若い男三人は、思いの相手や、それらしき女の姿を思い浮かべて、想いに沈んだ。
「会って、まず詫びたい。」
「詫びる?」
「おれの我が儘で、ここまで来てしまった。……それは、おぬしたちにもよ。すまぬな、こんな戦をさせてしもうた。」
「御曹司。儂らは御曹司の家来でござる。どこまでも従うと申した。散った三郎とて同じことをいいましょう。」
萩原は十四郎に、ついに主君を見出した気がしている。この主君と海の向こうにも行きたいし、商人になるというのなら武士をやめて仕えたいほどに思い詰めている。
「三郎か……。阿部三郎にも、気の毒なことをした。」
「なんの、御曹司が」仇はうってやったではございませんか、といいかけた萩原を、森川は馬鹿、止せと目でとめた。
「御曹司、そのお方に再び会い、詫びたいとおっしゃる。侍がおなごに謝るとは並大抵ではござらぬが、お心重いことなら、よろしかろう。しかし、そして、どうされます? どうなされるのか?」
森川が訊ねる。コハルから受けた役目柄でもあったが、十四郎の心を知りたくもあった。
森川もまた、十四郎に自分の人生を預けたくなってきたらしい。
「夫婦になりたい。その人が、このたびのことは許すといってさえくれれば、今度こそ……。いや、それがもう無理であっても、あの人のそばにいたい。顔が見える、近くで暮らせればいい。だが、できることなら、夫婦として添い遂げたいのだ。いまのおれの背信を忘れてくれれば……。」
「忘れるはずもないではないか。」
あやめは両手で顔を隠している。泣き笑いの顔をコハルにすらみせたくない。
「許しもせぬ。決して許してさしあげぬ。」
「御寮人さま?」
「一生、ことあるごとに申し上げまする。ずっと、こういって差し上げる。あらあら、またお約束をお忘れで? あのときのように? と。きっと、そのたびに困ったお顔をなさるだろう。……楽しみだ。齢をとっても、何度も何度も、困らせて差し上げましょう。」
あやめの涙交じりの声は、明るい。
「よろしうございました。御曹司さまのそのお顔をみるのが、まことに楽しみにございますなあ。……すこしのご辛抱かと。どうか、安んじてお待ちくだされ。」
「待つものか。そう長々と女がじっと待つものか。もしそう思ってあやめをいつまでも待たせるつもりでいらっしゃるなら、十四郎さまもお甘い。」
「なにをおっしゃる?」
「松前で、ただじっと待っていたりはしませぬ。十四郎さまが蝦夷島に無事お戻りと聞けば、必ずわたくしのほうから北に参りまする。そこで十四郎さまを離さず、堺に行く船にお乗せするよ。」
あやめは、この時は夢にも思わなかったかたちで、北―蝦夷地へ向かうことになる。それをまだ考えようがない。
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