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一の段 あやめも知らぬ 破約(九)
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「……十四郎。……。」
「?」
「そうお呼びしてよろしいでしょうか、姉のようなものなのでございましょう?」
「うむ。」
「十四郎、おふざけも大概になさいませ。たれに向かって、忘れろなどと申されますか。軽々なことをいわれるでないわ。あなた様が忘れないのなら、わたくしも忘れはしない。もう、できないのだ。それだけのことが、わたくしどもの間にはあった。あなた様が、なさった。わたくしも、した。そうではございませぬか。勝手を申すでない、十四郎。」
「……。」
「今のは、姉としての言葉。」
あやめは泣きながら、ぺろりと舌を出しておどけた。
「悪いお方だ。姉に、あのようなふらちな真似を何度も、何度も……」
「……姉上のお言葉、身に染みた。……あやめ殿とわたしとが、まことに、小さいときから、ともに遊ぶような仲として知りあえていればな。」
「……!」
「栓なきことを申して恥ずかしいが、何かそんな風に思えてならぬわ。……だが、刀は受け取れぬ。国吉の名刀が、もしも北の土に埋もれて錆びてしまっては、刀に気の毒だ。」
「また、そんなことをいわれるか。」あやめの目が光った。「そんなことを……?」
「また、姉上でござるか?」
「あやめにございます。まだ、そのようなことをおっしゃるのでしょうか、十四郎さま。……いや、十四郎愛広か。蠣崎十四郎愛広殿は、なぜ立ち上がらぬ?」
十四郎の表情が固まった。あやめはしずかに激している。見たこともない怒りをたたえた顔つきで、憑りつかれたように喋りだした。その言葉に、十四郎は黙り込むしかない。
「蠣崎十四郎は、立って、松前大舘の主とならねばなりません。それはとうにお分かりのはずだ。わたくしたちは、なぜここまで追い込まれている? あの立派な兄上の与三郎さまは、なぜお腹を召されねばならなかったのでございます? ご名代様のせいではありませぬか。なぜ、あの方と戦われませんか?……忠義と申されますか? 忠義とはなんだ。あなた様は兄上の家臣かもしれぬが、もとを正せば蠣崎ご一統は安東様の被官。そのご名代様が、主家たる安東様を足蹴にして自立を考えられているのは、ご存じの筈。そのために、蝦夷島の交易を一手に握ろう、そしてアイノを絞ろうと狙っておられる。亡き与三郎さまとあなた様が、それをご家中で一番よくご存じじゃ。武家たる者、大名たろうとするのも今の世の習いだが、主君に黙ってそうなろうというのならば、不忠の臣であられるのは間違いない。ならば、忠義といえば、不忠の臣、蠣崎慶広を除くべきにあらざるや?」
十四郎は拳を握って固まったようになっている。震えてもいた。
「……いや、忠義とはそんな小さなものか。そないにちっぽけであってええはずはないわ。……そう、世の大義に尽くしてこそ、ほんとうの忠義ではないのか。さあ、お武家の大義とはなんでござります? ご領地の民を撫育し、全ての者に人らしい暮らしを与えてやることではござりませぬか。たれも殺されず、犯されず、飢えず、凍えず、故郷から引きはがされたりもせず、どこか狭い場所に閉じ込められたりもしない。子が母を喪わず、想い人たちが引き裂かれもせず、考えが違うからというだけで命を奪われず、弱き者が弱いからといって強き者に滅ぼされず、それを皆が黙して見捨てたりしない、そんな世にしようというのが、お武家の大義であろう。お大名と呼ばれる殿さま方は、よその国を襲って奪う人たちかもしれぬが、それぞれのお国ではその大義を懸命に追われている。天下人はそれを全国六十余州に及ぼされようというのじゃ。……それが大義というものでござりましょう。であれば、ご名代様に大義はない。いかなる大義もお持ちではない」
十四郎は、何も口をはさめない様子である。唇を噛んだのではないか。
「あなた様や、わたくしだけのことではございませぬ。蝦夷島に住む者は、次のお代官様、蠣崎新三郎殿の、ほどを外れた大志の犠牲になる。アイノ同志が争っているうちに、蠣崎家がいずれは唐子も日ノ本も抑えにかかるでしょう。天下ご一統がなって、蠣崎家がもしもちっぽけなお大名にでもなりおおせれば、そうなる。……いや、蠣崎のお家は、蝦夷島のあるじになられれば。それでよろしかろう。天下ご一統となればこの蝦夷島もそれと無縁ではいられぬ。ならば、安東さまや南部さま、津軽さまでもなければ、蠣崎さまでよい。だがその蠣崎家は、新三郎殿のお家であってはなりませぬぞ。それは蝦夷島に住むわたくしどもすべてにとっての、悪しき夢でございますぞ。お米のとれぬ地で、侍はどうやって暮らすのか。民を民としてまともに扱わぬようにするしか、ないではないか。そうなると、松前などにいつづけるかぎり、われらの商いも道をはずれ、民たるアイノとこの島の富を搾り取るだけになってしまう。……蠣崎十四郎殿、あなたさまはそれでよろしいのか?」
「…………! ……!」十四郎は何か、激するような調子でいったが、地の言葉らしい。あやめには聞き取れない。
「……十四郎殿。あなたさまは、いつぞやわたくしに、自分はこの蝦夷島にすべきことがあって生まれてきたはずだといわれた。それをやらねばならぬから、堺には行けぬと。……ようござります。ならば、やられよ。それは悪しき者を除き、この蝦夷島に正しいご政道を敷くことでありましょうぞ。」
窓の外に明るみが増していた。昂奮状態にあったあやめは、いつの間にか半ば腰を浮かしている。
はっと気づいて、視線を落とし、ゆるゆると平伏した。
「ご無礼をいたしました。沙汰の限りでござりました。どうか、お許しくださいませ。」
疲れ果てている。頭の芯がさすがに鈍く痛んだ。
もう、十四郎にどう思われてもよい。疲れからくる捨て鉢な気分で、十四郎の顔色を見る気もおきない。平伏したまま、眠りに落ちてしまいそうだ。
「……。」
十四郎は沈黙している。自分の女に好き放題にいい立てられて、腹をたてたか。
「御成敗とあらば、お受けいたしまする。」
(もしも、ここで十四郎さまにお手討ちにあったなら、決して悪くはないのだがな。)
ふと思った。怒りの声を待つ気分になる。
「…………。」
十四郎が何か重く、引きずるような声でいった。それはこの地の言葉で、あやめには意味がとれない。さすがに顔をあげた。
「……あやめ。」
十四郎の表情は静かで、なにも読めない。
「はい。」
「やはり刀は受け取れぬ。」
「……左様でございますか。……残念にて。」
「いずれ、受け取ろう。次にそなたに会えたときに、必ず受け取ろう。」
「次に?」
「すべきことと、いってくれたな。すべきことは、まず一つ。拙者は、ポモールの村人を救う。さすれば、そなたにまた会えるだろう。そのときには、その刀、かならず頂戴する。いまのお話は、胸に刻んだ。いまそなたのお言葉を胸に刻んで、これから考え続ける。次に会えたときに、答えをいおう。きっと……」
「十四郎……さま。」
「あやめ。……もう、あやめ、でよろしいか?」
「そう申しておりました。十四郎……さま、わたしはやはりこちらの方が呼びやすい。次にお目にかかったときも、たぶん、そうお呼びします。」
「それでよい、あやめ殿……あやめ。」
うれしい、とあやめは十四郎にすがった。疲れ果てた躰を預けて、生気の戻った顔に、しかし、涙がとめどなく流れる。
「十四郎さま。はっきりと申します。お願いでございます。死なないで。十四郎さま、村では決してお討ち死になさりませんぬよう。ここでお亡くなりになられては、お返事をうかがえませぬ。死なないでくださいませ。」
「わかった。死なぬ。」
「よし卑怯未練の誹りを受けても、ご自害などもなりませぬ。必ず生きてくださいませ。十四郎さまには大義がございます。……いえ、大義などお忘れでも、必ず、わたくしにお会い下さいませっ。」
「承知。」
蠣崎十四郎が、あやめが激して放った言葉に対し、このときには、なんと答えていたのかは、あやめも聞き取れず、したがって、いかなる記録にも残らなかったので、いまは誰も知りようがない。
「?」
「そうお呼びしてよろしいでしょうか、姉のようなものなのでございましょう?」
「うむ。」
「十四郎、おふざけも大概になさいませ。たれに向かって、忘れろなどと申されますか。軽々なことをいわれるでないわ。あなた様が忘れないのなら、わたくしも忘れはしない。もう、できないのだ。それだけのことが、わたくしどもの間にはあった。あなた様が、なさった。わたくしも、した。そうではございませぬか。勝手を申すでない、十四郎。」
「……。」
「今のは、姉としての言葉。」
あやめは泣きながら、ぺろりと舌を出しておどけた。
「悪いお方だ。姉に、あのようなふらちな真似を何度も、何度も……」
「……姉上のお言葉、身に染みた。……あやめ殿とわたしとが、まことに、小さいときから、ともに遊ぶような仲として知りあえていればな。」
「……!」
「栓なきことを申して恥ずかしいが、何かそんな風に思えてならぬわ。……だが、刀は受け取れぬ。国吉の名刀が、もしも北の土に埋もれて錆びてしまっては、刀に気の毒だ。」
「また、そんなことをいわれるか。」あやめの目が光った。「そんなことを……?」
「また、姉上でござるか?」
「あやめにございます。まだ、そのようなことをおっしゃるのでしょうか、十四郎さま。……いや、十四郎愛広か。蠣崎十四郎愛広殿は、なぜ立ち上がらぬ?」
十四郎の表情が固まった。あやめはしずかに激している。見たこともない怒りをたたえた顔つきで、憑りつかれたように喋りだした。その言葉に、十四郎は黙り込むしかない。
「蠣崎十四郎は、立って、松前大舘の主とならねばなりません。それはとうにお分かりのはずだ。わたくしたちは、なぜここまで追い込まれている? あの立派な兄上の与三郎さまは、なぜお腹を召されねばならなかったのでございます? ご名代様のせいではありませぬか。なぜ、あの方と戦われませんか?……忠義と申されますか? 忠義とはなんだ。あなた様は兄上の家臣かもしれぬが、もとを正せば蠣崎ご一統は安東様の被官。そのご名代様が、主家たる安東様を足蹴にして自立を考えられているのは、ご存じの筈。そのために、蝦夷島の交易を一手に握ろう、そしてアイノを絞ろうと狙っておられる。亡き与三郎さまとあなた様が、それをご家中で一番よくご存じじゃ。武家たる者、大名たろうとするのも今の世の習いだが、主君に黙ってそうなろうというのならば、不忠の臣であられるのは間違いない。ならば、忠義といえば、不忠の臣、蠣崎慶広を除くべきにあらざるや?」
十四郎は拳を握って固まったようになっている。震えてもいた。
「……いや、忠義とはそんな小さなものか。そないにちっぽけであってええはずはないわ。……そう、世の大義に尽くしてこそ、ほんとうの忠義ではないのか。さあ、お武家の大義とはなんでござります? ご領地の民を撫育し、全ての者に人らしい暮らしを与えてやることではござりませぬか。たれも殺されず、犯されず、飢えず、凍えず、故郷から引きはがされたりもせず、どこか狭い場所に閉じ込められたりもしない。子が母を喪わず、想い人たちが引き裂かれもせず、考えが違うからというだけで命を奪われず、弱き者が弱いからといって強き者に滅ぼされず、それを皆が黙して見捨てたりしない、そんな世にしようというのが、お武家の大義であろう。お大名と呼ばれる殿さま方は、よその国を襲って奪う人たちかもしれぬが、それぞれのお国ではその大義を懸命に追われている。天下人はそれを全国六十余州に及ぼされようというのじゃ。……それが大義というものでござりましょう。であれば、ご名代様に大義はない。いかなる大義もお持ちではない」
十四郎は、何も口をはさめない様子である。唇を噛んだのではないか。
「あなた様や、わたくしだけのことではございませぬ。蝦夷島に住む者は、次のお代官様、蠣崎新三郎殿の、ほどを外れた大志の犠牲になる。アイノ同志が争っているうちに、蠣崎家がいずれは唐子も日ノ本も抑えにかかるでしょう。天下ご一統がなって、蠣崎家がもしもちっぽけなお大名にでもなりおおせれば、そうなる。……いや、蠣崎のお家は、蝦夷島のあるじになられれば。それでよろしかろう。天下ご一統となればこの蝦夷島もそれと無縁ではいられぬ。ならば、安東さまや南部さま、津軽さまでもなければ、蠣崎さまでよい。だがその蠣崎家は、新三郎殿のお家であってはなりませぬぞ。それは蝦夷島に住むわたくしどもすべてにとっての、悪しき夢でございますぞ。お米のとれぬ地で、侍はどうやって暮らすのか。民を民としてまともに扱わぬようにするしか、ないではないか。そうなると、松前などにいつづけるかぎり、われらの商いも道をはずれ、民たるアイノとこの島の富を搾り取るだけになってしまう。……蠣崎十四郎殿、あなたさまはそれでよろしいのか?」
「…………! ……!」十四郎は何か、激するような調子でいったが、地の言葉らしい。あやめには聞き取れない。
「……十四郎殿。あなたさまは、いつぞやわたくしに、自分はこの蝦夷島にすべきことがあって生まれてきたはずだといわれた。それをやらねばならぬから、堺には行けぬと。……ようござります。ならば、やられよ。それは悪しき者を除き、この蝦夷島に正しいご政道を敷くことでありましょうぞ。」
窓の外に明るみが増していた。昂奮状態にあったあやめは、いつの間にか半ば腰を浮かしている。
はっと気づいて、視線を落とし、ゆるゆると平伏した。
「ご無礼をいたしました。沙汰の限りでござりました。どうか、お許しくださいませ。」
疲れ果てている。頭の芯がさすがに鈍く痛んだ。
もう、十四郎にどう思われてもよい。疲れからくる捨て鉢な気分で、十四郎の顔色を見る気もおきない。平伏したまま、眠りに落ちてしまいそうだ。
「……。」
十四郎は沈黙している。自分の女に好き放題にいい立てられて、腹をたてたか。
「御成敗とあらば、お受けいたしまする。」
(もしも、ここで十四郎さまにお手討ちにあったなら、決して悪くはないのだがな。)
ふと思った。怒りの声を待つ気分になる。
「…………。」
十四郎が何か重く、引きずるような声でいった。それはこの地の言葉で、あやめには意味がとれない。さすがに顔をあげた。
「……あやめ。」
十四郎の表情は静かで、なにも読めない。
「はい。」
「やはり刀は受け取れぬ。」
「……左様でございますか。……残念にて。」
「いずれ、受け取ろう。次にそなたに会えたときに、必ず受け取ろう。」
「次に?」
「すべきことと、いってくれたな。すべきことは、まず一つ。拙者は、ポモールの村人を救う。さすれば、そなたにまた会えるだろう。そのときには、その刀、かならず頂戴する。いまのお話は、胸に刻んだ。いまそなたのお言葉を胸に刻んで、これから考え続ける。次に会えたときに、答えをいおう。きっと……」
「十四郎……さま。」
「あやめ。……もう、あやめ、でよろしいか?」
「そう申しておりました。十四郎……さま、わたしはやはりこちらの方が呼びやすい。次にお目にかかったときも、たぶん、そうお呼びします。」
「それでよい、あやめ殿……あやめ。」
うれしい、とあやめは十四郎にすがった。疲れ果てた躰を預けて、生気の戻った顔に、しかし、涙がとめどなく流れる。
「十四郎さま。はっきりと申します。お願いでございます。死なないで。十四郎さま、村では決してお討ち死になさりませんぬよう。ここでお亡くなりになられては、お返事をうかがえませぬ。死なないでくださいませ。」
「わかった。死なぬ。」
「よし卑怯未練の誹りを受けても、ご自害などもなりませぬ。必ず生きてくださいませ。十四郎さまには大義がございます。……いえ、大義などお忘れでも、必ず、わたくしにお会い下さいませっ。」
「承知。」
蠣崎十四郎が、あやめが激して放った言葉に対し、このときには、なんと答えていたのかは、あやめも聞き取れず、したがって、いかなる記録にも残らなかったので、いまは誰も知りようがない。
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