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一の段 あやめも知らぬ 雪の中で
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そのころ、あやめは、冬の終わりを待ち望んでいた。
幸せな半年だった。恋に気づき、その恋を得た。想い人と抱きあい、二世を誓えた。日々、自分が別の自分に変わっていくのがわかり、つらかった古い日々が遠ざかり、世はこれほど楽しく、哀しく、美しいものかと、目を疑う思いを毎日のようにした。
逢瀬の帰り道、深夜の寒気に、笠の下で顔が凍ることもたびたびあったが、それすらも恋人に笑って告げたいと思える、幸せな出来事だった。
(だが、春が来れば、もっともっと幸せに。晴れて、わたくしどもは……!)
この蝦夷島ですら、雪が緩みかける気配がする。二度目だから、冬の終わりは近いとわかる。あやめの胸は、春の蝦夷島脱出の冒険の後にやってくる、新しい暮らしへの思いに温かく膨らんでいた。
すでに父の了解は取り付けているも同然に思えた。堺の今井宗久はあやめの願いに驚いただろうが、風変わりな末娘が武家崩れの婿をとろうとしていること、その男に異形の蝦夷の血が流れていることに、なにほどの不快も懸念もないような返事を寄越してくれた。
(ご懸念は大いにあろう。だが、お父上だけはあやめの我が儘をお許し下さる。わたくしをお信じ下さる。)
大舘ですら、このところ十四郎のことを忘れてしまったようである。
このころ、蝦夷代官家は主家の奥州における合戦に駆り立てられ、十四郎どころではなかった。
現に天正九年のいわゆる鹿角合戦で、蠣崎家では七男が戦死しているほどである。
それを知って十四郎は瞠目したが、あやめの心配はそのことでかれへの大舘の処遇が悪くかわってしまうことだけだった。幸い、そんな気配はなにもなかった。いまは監視の目もほぼない、とコハルも請け負ってくれた。
だからある珍しい晴天の日には、海辺に遠出までしたのだ。あやめが馬に揺られ、従者の態で、編み笠を深くかぶった十四郎が馬子役で付き添った。久しぶりのまとまった距離の外出に、単調な雪景色の中とはいえ、海岸をのぞむごく狭い道をいく十四郎は素直に喜んだ。
春が近いのがわかり、あやめの胸は嬉しい予感に弾んだ。雪が枝から落ちる音が無人の林の中からするたびに驚くが、顔を見合わせて微笑みあう。
ただ、ふとした拍子に手が触れ合ってしまうと、もういけなかった。あやめは十四郎の唇が欲しくてたまらなくなり、人影の失せた海岸の松林で抱擁をねだった。抱き合って唇をあわせてしまえば、さらにその先に進みたくなる。 互いの躰の奥に熱い、固い核ができてしまい、火照りともどかしさが、若いふたりにはとまらない。切なさに喘ぐあやめを、十四郎は林の奥に引き入れた。まぶしいくらいに雪が光っている、
「こんなに、きつくなさるなら……どこかに連れて行ってぇ。」
語尾が崩れる。あやめは泣かんばかりになっていた。肌の出ている部分は、顔といい、頸筋といい、襟元といい、すべて十四郎の口に吸われている。足が立たなくなってきた。
(いくらこんな場所とは言え、他のたれに見られるやも知らぬ!)
「すまぬ。寺にも、いまは戻れぬ。」
(ああ、店にもいけぬなあ。)
(あっ?)
あやめが驚いたのは、木に押しつけられるようにして立ったまま、裾がめくられていったことだ。寒気が肌を刺すようだが、それ以上に羞恥に躰が熱くなる。
いくら春が近いと言っても、この寒気の中で肌をさらされるなど、物狂いの沙汰としか思えない。
「いけませぬ、ここでは?」
「誰も見ておらぬ。我慢なされよ。」
十四郎の身体が下がり、冷気にさらされたあやめの腿に温かい唇が走った。
着衣の下に潜り込んだ手が、胸を優しく触った。あやめは寒気と快感に鳥肌をたてた。
「いけませぬ……こんなところでっ。」
十四郎の指がたしかめた。濡れて、その奥は体温が温かい。指で中を撫でられると、あやめは小さく啼いた。
片足だけ持ち上げられた。
「あっ、そのような……恥ずかしいっ。」
木の幹に背中が強く押しつけられないように、十四郎のもう一方の腕があやめの首を抱き寄せる。頸のうしろに十四郎の唇が這うと、あやめは大きな声が出そうになる。
立ったまま繋がった。持ち上げられたようになり、もう片足もなかば浮いてしまい、あやめは十四郎に固くしがみついた。胸の先端が男の身体にあたり、つらい甘さに喘いだ。
あやめは不安と昂奮に頭がおかしくなりそうになりながら、宙に浮いた形になって揺り動かされ、もがく。
声が漏れてしまう。女は指を噛み、荒々しく抱く男の衣の肩口も噛んで、弾ける嬌声を抑えるのに必死だ。むしろ十四郎の唸るような息遣いが、波音をかき消すほどに大きく聞こえる。
着衣の下に汗をかき、二人は湯気をあげるようになる。
「十四郎さま、厭、いや、……このまま……」
きわまって、己の肉を抜こうとする十四郎を、あやめは力を込めて抱きしめた。ただ、離れたくない。できることなら永遠にこのままでいたい、いてほしい、という思いだけだ。
「いいのか?」
(ええ、お子を授かったって、構わない……)
昂奮のあまり、あやめはひどく乱暴に考えている。それに、十四郎の子なら、欲しい気がする。
「お願い、……お願いでございまする。このまま……っ」
十四郎は前に進みかけたが、いや、と考え直す。
あやめの唇を奪い、舌を深く入れて、吸った。あやめは驚きながら、こたえる。
十四郎は、露わになったあやめの両腿に腕をまわしてもちあげ、あやめの中に呑みこまれていた肉を急いで離す。 抜かれるときに自分の中の肉が捲れあがるようで、あやめは衝撃を受けて呻いた。十四郎ももう耐えられない。
十四郎はその姿勢であやめを持ち上げたまま、地面に向けて放った。
それでともに果てることができた。あやめは陶然としている。十四郎が、痙攣しながら、またあやめの襟元を強く吸う。あやめはその白い頸を伸ばしきって、天を仰いだ。
あやめの両足がようやく地についた。少し楽になる。生暖かく、汗とともに腿を伝わって脛まで落ちるものの感触がある。じきに冷えてしまう。
(ああ、拭わなければ……)
また強く抱き合った。
躰の中に十四郎の精を受けることはなかったけれど、あやめはひどくがっかりはしていない。
十四郎があやめの妊娠をおそれて外に放つのは、いずれの日かの別れを意識しているからではないかと、不安に責められるときも以前にはあった。
妊娠したいというのではなく、その不安から逃れるために、精を中に放つのを促したところも大きかった。
いまは、そうしたおそれは薄れている。かえって十四郎の我慢や気遣いをありがたく思うほどになっている。いわれてみれば、いま孕んでも不便な点が多い。大きな腹を抱えて船にも乗れぬだろう。
(お子は、堺に落ち着いてから、ゆっくりと授かればよい。)
(それに、十四郎さまとなら、ずっと二人きりの暮らしでもよいではないか。)
それくらいに思うようになっていた。
息の乱れも収まらぬうちに、十四郎が笑って耳元に囁く。
「このように、着たまま、は上方の風でござろうか。」
あやめは、いえるものなら、あほう、といってやりたい。あきれて、笑み崩れてしまった。その唇を、十四郎はまた器用についばんだ。
「……お外などで。……まるで、猫のような、わたくしたち。」
息がようやくおさまった。まだ抱き合ったまま、あやめははにかんで微笑む。堺の町で、猫の睦あいを何度かみた。
「ねこ?」
十四郎は猫をみたことがないのだろうか。そんなことはないはずだが、そういえば、松前に野良猫というものはいないようだな、とあやめは思った。
幸せな半年だった。恋に気づき、その恋を得た。想い人と抱きあい、二世を誓えた。日々、自分が別の自分に変わっていくのがわかり、つらかった古い日々が遠ざかり、世はこれほど楽しく、哀しく、美しいものかと、目を疑う思いを毎日のようにした。
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(だが、春が来れば、もっともっと幸せに。晴れて、わたくしどもは……!)
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(ご懸念は大いにあろう。だが、お父上だけはあやめの我が儘をお許し下さる。わたくしをお信じ下さる。)
大舘ですら、このところ十四郎のことを忘れてしまったようである。
このころ、蝦夷代官家は主家の奥州における合戦に駆り立てられ、十四郎どころではなかった。
現に天正九年のいわゆる鹿角合戦で、蠣崎家では七男が戦死しているほどである。
それを知って十四郎は瞠目したが、あやめの心配はそのことでかれへの大舘の処遇が悪くかわってしまうことだけだった。幸い、そんな気配はなにもなかった。いまは監視の目もほぼない、とコハルも請け負ってくれた。
だからある珍しい晴天の日には、海辺に遠出までしたのだ。あやめが馬に揺られ、従者の態で、編み笠を深くかぶった十四郎が馬子役で付き添った。久しぶりのまとまった距離の外出に、単調な雪景色の中とはいえ、海岸をのぞむごく狭い道をいく十四郎は素直に喜んだ。
春が近いのがわかり、あやめの胸は嬉しい予感に弾んだ。雪が枝から落ちる音が無人の林の中からするたびに驚くが、顔を見合わせて微笑みあう。
ただ、ふとした拍子に手が触れ合ってしまうと、もういけなかった。あやめは十四郎の唇が欲しくてたまらなくなり、人影の失せた海岸の松林で抱擁をねだった。抱き合って唇をあわせてしまえば、さらにその先に進みたくなる。 互いの躰の奥に熱い、固い核ができてしまい、火照りともどかしさが、若いふたりにはとまらない。切なさに喘ぐあやめを、十四郎は林の奥に引き入れた。まぶしいくらいに雪が光っている、
「こんなに、きつくなさるなら……どこかに連れて行ってぇ。」
語尾が崩れる。あやめは泣かんばかりになっていた。肌の出ている部分は、顔といい、頸筋といい、襟元といい、すべて十四郎の口に吸われている。足が立たなくなってきた。
(いくらこんな場所とは言え、他のたれに見られるやも知らぬ!)
「すまぬ。寺にも、いまは戻れぬ。」
(ああ、店にもいけぬなあ。)
(あっ?)
あやめが驚いたのは、木に押しつけられるようにして立ったまま、裾がめくられていったことだ。寒気が肌を刺すようだが、それ以上に羞恥に躰が熱くなる。
いくら春が近いと言っても、この寒気の中で肌をさらされるなど、物狂いの沙汰としか思えない。
「いけませぬ、ここでは?」
「誰も見ておらぬ。我慢なされよ。」
十四郎の身体が下がり、冷気にさらされたあやめの腿に温かい唇が走った。
着衣の下に潜り込んだ手が、胸を優しく触った。あやめは寒気と快感に鳥肌をたてた。
「いけませぬ……こんなところでっ。」
十四郎の指がたしかめた。濡れて、その奥は体温が温かい。指で中を撫でられると、あやめは小さく啼いた。
片足だけ持ち上げられた。
「あっ、そのような……恥ずかしいっ。」
木の幹に背中が強く押しつけられないように、十四郎のもう一方の腕があやめの首を抱き寄せる。頸のうしろに十四郎の唇が這うと、あやめは大きな声が出そうになる。
立ったまま繋がった。持ち上げられたようになり、もう片足もなかば浮いてしまい、あやめは十四郎に固くしがみついた。胸の先端が男の身体にあたり、つらい甘さに喘いだ。
あやめは不安と昂奮に頭がおかしくなりそうになりながら、宙に浮いた形になって揺り動かされ、もがく。
声が漏れてしまう。女は指を噛み、荒々しく抱く男の衣の肩口も噛んで、弾ける嬌声を抑えるのに必死だ。むしろ十四郎の唸るような息遣いが、波音をかき消すほどに大きく聞こえる。
着衣の下に汗をかき、二人は湯気をあげるようになる。
「十四郎さま、厭、いや、……このまま……」
きわまって、己の肉を抜こうとする十四郎を、あやめは力を込めて抱きしめた。ただ、離れたくない。できることなら永遠にこのままでいたい、いてほしい、という思いだけだ。
「いいのか?」
(ええ、お子を授かったって、構わない……)
昂奮のあまり、あやめはひどく乱暴に考えている。それに、十四郎の子なら、欲しい気がする。
「お願い、……お願いでございまする。このまま……っ」
十四郎は前に進みかけたが、いや、と考え直す。
あやめの唇を奪い、舌を深く入れて、吸った。あやめは驚きながら、こたえる。
十四郎は、露わになったあやめの両腿に腕をまわしてもちあげ、あやめの中に呑みこまれていた肉を急いで離す。 抜かれるときに自分の中の肉が捲れあがるようで、あやめは衝撃を受けて呻いた。十四郎ももう耐えられない。
十四郎はその姿勢であやめを持ち上げたまま、地面に向けて放った。
それでともに果てることができた。あやめは陶然としている。十四郎が、痙攣しながら、またあやめの襟元を強く吸う。あやめはその白い頸を伸ばしきって、天を仰いだ。
あやめの両足がようやく地についた。少し楽になる。生暖かく、汗とともに腿を伝わって脛まで落ちるものの感触がある。じきに冷えてしまう。
(ああ、拭わなければ……)
また強く抱き合った。
躰の中に十四郎の精を受けることはなかったけれど、あやめはひどくがっかりはしていない。
十四郎があやめの妊娠をおそれて外に放つのは、いずれの日かの別れを意識しているからではないかと、不安に責められるときも以前にはあった。
妊娠したいというのではなく、その不安から逃れるために、精を中に放つのを促したところも大きかった。
いまは、そうしたおそれは薄れている。かえって十四郎の我慢や気遣いをありがたく思うほどになっている。いわれてみれば、いま孕んでも不便な点が多い。大きな腹を抱えて船にも乗れぬだろう。
(お子は、堺に落ち着いてから、ゆっくりと授かればよい。)
(それに、十四郎さまとなら、ずっと二人きりの暮らしでもよいではないか。)
それくらいに思うようになっていた。
息の乱れも収まらぬうちに、十四郎が笑って耳元に囁く。
「このように、着たまま、は上方の風でござろうか。」
あやめは、いえるものなら、あほう、といってやりたい。あきれて、笑み崩れてしまった。その唇を、十四郎はまた器用についばんだ。
「……お外などで。……まるで、猫のような、わたくしたち。」
息がようやくおさまった。まだ抱き合ったまま、あやめははにかんで微笑む。堺の町で、猫の睦あいを何度かみた。
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