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2.羞恥の脱衣

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「早くしろ。服を脱げ」

「な、なぜ服を脱ぐ必要があるのでしょうか」

「反論か。俺の言うことに従えないのであれば別にいい。さっさと帰れ」

「わ、わかりました。脱ぎます。脱ぎますから」

 ユリは顔を真っ赤にして、仕立てのいい白いワンピースに手をかける。
 しかしなかなか脱ぎださない。

「どうした。早く脱げ」

「あの、背中のボタンを外していただけないでしょうか」

「しょうがないな」

 一人では脱ぎ着するのが難しい服だ。
 おそらく家では使用人に着せてもらっているのだろう。
 俺はユリの背中側に回り、ボタンを上から順に外していった。

「あっ……」

 最後の一つが外れるとワンピースはユリの白い肩を滑り、床に落ちる。
 綺麗に掃除しているつもりだが、一応俺はそのワンピースをパンパンと払って壁際の衣装かけのハンガーに吊るした。

「ううぅ……」

 ワンピースを脱いだユリはパンツ1枚の状態だ。
 この国では女性は胸に下着を着けないことが多い。
 季節的に暑い日が続くこの時期は尚更だろう。
 室内にはユリの身体から立ち上った、女のフェロモンが香る。
 信じられないことだが、ユリはこう見えて今年19歳になるらしい。
 しかし脱がせて見れば確かに、少女の発展途上の身体という印象はあまり受けない。
 これはこれで、完成された女の身体なのだ。
 俺は自然と下半身に血液が集まるのを感じた。

「綺麗だ」

「は、恥ずかしいです」

「だが、まだ一枚残ってるな」

「し、下着も脱ぐんですか?」

「当然だ。生まれままの姿を俺に見せてみろ」

 ユリの顔は湯気が出そうなほどに赤い。
 心なしか、息遣いも荒くなってきたように思える。
 こいつ、興奮しているのか?

「どうした、脱いでみせないか」

「は、はい」

 熱に浮かされたような顔で、ユリは最後の一枚を脱ぎ去った。
 ユリの股間は、その幼い見た目に似合わずもじゃもじゃとした濃い剛毛に覆われていた。
 顔を近づければむわっとした女の匂いに、頭がくらくらしてくる。

「おい、なんだこれは……」

 俺はその茂みの奥に、光るものを見つけてユリを咎める。
 その割れ目に指を這わせれば、ねっとりとした液体が糸を引く。

「濡れているじゃないか。見られて感じたのか?」

「そ、そんな、ことは……」

「じゃあこれはなんなんだ?ん?」

「あっあぁぁっ」

 そのまま割れ目をそっと擦るように指を前後させれば、いやらしいクチュクチュという水音が静かな店内に響き渡る。

「お前、何も知らないような顔して相当淫乱だな」

「いやぁっ、そんなこと言わないでください……」

「まあいい。淫乱な女は俺の好みだからな」

「わ、私は淫乱なんかではありません。それよりも、なぜ服を脱ぐ必要があったのかそろそろ教えていただけませんか?」

 ユリの股間から指を離してヌルヌルとした分泌液を舐め取る。
 ユリは自分の股から出た汁を舐められたことが恥ずかしかったのか、またエッチな汁を分泌した。
 きりがないな、エロい娘だ。
 そろそろ服を脱がした理由を教えてやるか。

「お前、ピアス7点セットと聞いて多いと思わなかったか?」

「た、確かに多いですね。耳にたくさん穴を開ける覚悟をしてきました」

「馬鹿か。全部耳につけられるわけ無いだろ。魔力干渉で頭が破裂するぞ」

「そ、そんな、ではまさか……」

「察しがいいな」

 そう、ピアスをつける場所は耳意外にもたくさんある。
 俺のおすすめの配置はバランスを考えて、耳2個上半身2個、そして下半身3個だ。
 耳は分かると思う。
 しかし上半身と下半身はどこにつけるのかな。

「そ、そんなの、無理ですよ。そんな敏感な場所に、穴を開けるだなんて」

「まあ無理にとは言わないさ。4点セットもある。耳と舌、せいぜいヘソくらいか。あまり大きな契約は刻めないだろうが、それでも十分騎士になれるくらいの強化は望める」

「騎士……。その4点セットでは、聖騎士にはなれないのですか?」

「無理だろうな。あんたの場合才能が欠片も無い。それを聖騎士にしようっていうんだ。代償が必要だ」

「代償……」

「たとえば、痛みとかな」

 ユリは思いつめた顔で俯いた。
 耳に穴を開けてちょっと痛い思いをしたくらいで聖騎士になれるのなら、あのビッチ聖女はあんな苦労をしなくて済んだだろう。
 この娘を聖騎士にするためには、あのただのビッチの落ち零れ修道女を聖女にするくらいの労力は必要になる。
 覚悟を決めるしか、道はない。
 ユリはばっと顔を上げる。
 その目には決意が滲んでいた。

「わかりました。お願いします!」

「よし、いいだろう。まずは、お前の身体を調べて丁度いい形のピアスを作っていくからな」

「はい!」

 いい顔だ。
 泣かせたくなる。
 
「まず、この毛を除去するぞ。邪魔だからな」

「す、すみません。私、毛が濃くて」

 シャボン草の粉末をカップに入れ、お湯を注ぐ。
 人肌くらいの温度になるまでシャカシャカと空気を含ませて混ぜていく。
 泡が段々きめ細かくなってきたので、手の甲に乗せてみて熱くないか確認する。
 よし、いいな。

「このベッドに寝転がれ」

「はい」

「ちょっとぬるっとするぞ」

「ひゃっ」

 ベッドに寝転がるユリの股を強制的に開かせ、シャボンを塗ると白いパンツをはいているかのような滑稽な様子になる。
 俺はピカピカに研がれたカミソリを棚から取り出し、ユリのヘソの下に当てた。

「ひぃぅ、冷たいです」

「悪いな。すぐに体温で温まる。しかし動くと危ないな。ちょっと固定させてもらうぞ」

「へ?」

 俺はユリの足をベッドの下に下ろし、ベッドの足とベルトで固定した。

「ちょっ、なんですか?」

「動くな。手も固定されたいのか?」

「い、いえ、大人しくしています」

 いい子だ。
 俺はユリの頭をそっと撫で、下の毛の処理に戻る。
 自分の手の甲で多少温めたカミソリを、ユリの股間にそっと沿わせた。

「ひゃうっ」

「いい子だから、動くなよ」

 じょりじょり。
 ただ毛を剃る音と、時折ユリの押し殺したような喘ぎ声が俺の鼓膜を振るわせ続けた。



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