16 / 17
16.島のモンスター
しおりを挟む
スキルレベルが上がり、火弾は更に威力が上がった。
依然として爆発したりはしないものの、貫通力が段違いだ。
どうやら火弾は魔法スキルの中でも貫通力に特化したスキルのようだ。
レベル3に上がったこの火弾ならば、巨大イノシシと正面からでもやりあえる可能性だってある。
怖いからやらないけどな。
レベルアップさせたもう一つのスキル、アイテムボックス(小)は当然ながら容量が増えた。
コーラ4本がギリギリ入らなかった以前のアイテムボックスはもういない。
今はコーラ20本入れてもまだ余裕がある。
21本目は入るが22本目が入らなかったことから推測するに、容量は12、3リットルというところだろう。
着々とチートの道を歩んでいる。
熱々の料理を見せびらかす日も近い。
とりあえず今は、暑いと溶けちゃうキャラメルや劣化しやすい調味料類なんかを保管するのに容量の大半を使用している。
コーラの保管量は3本から4本に増えただけだ。
まあコーラはお金があればいくらでも手に入るからね。
醤油とか傷ませちゃったらショックで寝込むかもしれない。
俺の料理の腕前はなかなか上達しないが、カラス貝なんかは焼いて醤油をかけるだけでも十分美味いのだ。
今の生活から醤油が失われたらと考えるとぞっとする。
できるだけ早い通販スキルのレベルアップが必要だ。
醤油は調味料の中で一番使用頻度が高く減りも早い。
おそらくあと半年ももたないだろう。
早く女神クエストをこなしてスキルポイントを稼がなくては。
俺はこの島で見かけたモンスターをすべて思い浮かべる。
この島には確認できただけでも数種類のモンスターがいるということがわかっている。
まずは先日倒したジャイアントボアだ。
俺のポテチを口にしたことにより味をしめ、何度も俺の食料を狙ってきた厄介な奴だった。
あの大きさで子供だっていうんだから大人はどのくらい大きいのか想像もつかない。
JK神様のメッセージによればあのイノシシの大人がこの島の生態系の頂点に君臨しているらしい。
まあ納得だ。
次に、スライム。
実はこの島にもいたんだよスライムが。
正確には俺がそう呼んでいるだけだが、動く粘液のような生き物なんてスライムに間違いないだろう。
スライムは日当たりの悪いジメジメした場所でお花を摘んだりすると、どこからともなく現れて排泄物に群がり始める性質を持っている。
この島の掃除屋のような存在だ。
襲い掛かってくるようなどう猛さも見られないし、生ごみなんかも一晩とかからず綺麗に掃除してくれるので益虫ならぬ益モンのような一面もある。
増えすぎたら問題となるだろうが、今のところはあまり駆除する必要は感じない。
ということでスライムは獲物候補から外す。
次にコボルト。
こいつもコボルトっぽいからそう呼んでいるというだけだ。
人間の子供くらいの体格で犬のような顔をしている。
柴犬のような可愛いらしい感じの犬ではなく、飢えたイタリアングレーハウンドのようなどう猛そうな顔だ。
どうやら大規模な群れがこの島に生息しているようで、夜になると遠吠えが聞こえることがある。
実際に見かけたのは一度だけで、満月の夜に興奮したコボルトが壁に体当たりをしているのを振るえながら追い払ったときだけだ。
壁の中にいればそれほど脅威を感じなかったが、群れで囲まれたら簡単に殺されてしまうだろうな。
ただ単体の脅威度はそれほど高くないので候補に入れておく。
最後はゴブリンだ。
こいつも例に漏れず俺がそう呼んでいるだけ。
だが姿はまんまゴブリンだ。
コボルトよりもなお小柄な体格に醜悪な顔、浮浪者のような匂い、腰に巻いた毛皮。
ゴブリン以外のなにものでもなかった。
ただこの島には俺の他に人間もエルフも女騎士もいない。
エロ同人のような方法を用いなくとも繁殖することが可能なのは意外だった。
優しい世界だ。
まあコボルトのメスがもしかしたらエロ同人みたいなことをされている可能性もなくはないが。
このゴブリンもまた、大きな群れを形成している可能性は高い。
森に生ごみなどを捨てに行く際、5匹程度のグループで歩いているのをよく見かけるからだ。
ゴブリンは脚が遅いので走って逃げればすぐに振り切れるのでそれほど困ってはいない。
だがファンタジー小説などでは得てしてこの最弱のモンスターゴブリンが無双している。
繁殖能力に長け、すごい早さで増える。
大群を形成し、集落を作る。
長生きすると知能が上がり、道具を使うようになる。
進化するとホブゴブリンになる。
さらに進化し続け最終的にキングかロードになる。
すべてよくある話である。
この島のゴブリンがそうならない保証はない。
JK神様がこの島の生態系の頂点はジャイアントボアだと言っていたので、それよりも強い生き物がすでに誕生しているという可能性は低いだろう。
しかしこれからもそうだという保証にはならないのだ。
ゴブリンは最優先討伐対象だ。
まあ最初に狩るのはゴブリンで決まりだな。
コボルトも見かけたら狩る。
この島の先住民である彼らには悪いが、この島に人間を呼び込むという俺の目的のためには生活を脅かすモンスターの駆除は必要不可欠なのだ。
人間というのはどこまでもエゴイスティックな生き物だな。
依然として爆発したりはしないものの、貫通力が段違いだ。
どうやら火弾は魔法スキルの中でも貫通力に特化したスキルのようだ。
レベル3に上がったこの火弾ならば、巨大イノシシと正面からでもやりあえる可能性だってある。
怖いからやらないけどな。
レベルアップさせたもう一つのスキル、アイテムボックス(小)は当然ながら容量が増えた。
コーラ4本がギリギリ入らなかった以前のアイテムボックスはもういない。
今はコーラ20本入れてもまだ余裕がある。
21本目は入るが22本目が入らなかったことから推測するに、容量は12、3リットルというところだろう。
着々とチートの道を歩んでいる。
熱々の料理を見せびらかす日も近い。
とりあえず今は、暑いと溶けちゃうキャラメルや劣化しやすい調味料類なんかを保管するのに容量の大半を使用している。
コーラの保管量は3本から4本に増えただけだ。
まあコーラはお金があればいくらでも手に入るからね。
醤油とか傷ませちゃったらショックで寝込むかもしれない。
俺の料理の腕前はなかなか上達しないが、カラス貝なんかは焼いて醤油をかけるだけでも十分美味いのだ。
今の生活から醤油が失われたらと考えるとぞっとする。
できるだけ早い通販スキルのレベルアップが必要だ。
醤油は調味料の中で一番使用頻度が高く減りも早い。
おそらくあと半年ももたないだろう。
早く女神クエストをこなしてスキルポイントを稼がなくては。
俺はこの島で見かけたモンスターをすべて思い浮かべる。
この島には確認できただけでも数種類のモンスターがいるということがわかっている。
まずは先日倒したジャイアントボアだ。
俺のポテチを口にしたことにより味をしめ、何度も俺の食料を狙ってきた厄介な奴だった。
あの大きさで子供だっていうんだから大人はどのくらい大きいのか想像もつかない。
JK神様のメッセージによればあのイノシシの大人がこの島の生態系の頂点に君臨しているらしい。
まあ納得だ。
次に、スライム。
実はこの島にもいたんだよスライムが。
正確には俺がそう呼んでいるだけだが、動く粘液のような生き物なんてスライムに間違いないだろう。
スライムは日当たりの悪いジメジメした場所でお花を摘んだりすると、どこからともなく現れて排泄物に群がり始める性質を持っている。
この島の掃除屋のような存在だ。
襲い掛かってくるようなどう猛さも見られないし、生ごみなんかも一晩とかからず綺麗に掃除してくれるので益虫ならぬ益モンのような一面もある。
増えすぎたら問題となるだろうが、今のところはあまり駆除する必要は感じない。
ということでスライムは獲物候補から外す。
次にコボルト。
こいつもコボルトっぽいからそう呼んでいるというだけだ。
人間の子供くらいの体格で犬のような顔をしている。
柴犬のような可愛いらしい感じの犬ではなく、飢えたイタリアングレーハウンドのようなどう猛そうな顔だ。
どうやら大規模な群れがこの島に生息しているようで、夜になると遠吠えが聞こえることがある。
実際に見かけたのは一度だけで、満月の夜に興奮したコボルトが壁に体当たりをしているのを振るえながら追い払ったときだけだ。
壁の中にいればそれほど脅威を感じなかったが、群れで囲まれたら簡単に殺されてしまうだろうな。
ただ単体の脅威度はそれほど高くないので候補に入れておく。
最後はゴブリンだ。
こいつも例に漏れず俺がそう呼んでいるだけ。
だが姿はまんまゴブリンだ。
コボルトよりもなお小柄な体格に醜悪な顔、浮浪者のような匂い、腰に巻いた毛皮。
ゴブリン以外のなにものでもなかった。
ただこの島には俺の他に人間もエルフも女騎士もいない。
エロ同人のような方法を用いなくとも繁殖することが可能なのは意外だった。
優しい世界だ。
まあコボルトのメスがもしかしたらエロ同人みたいなことをされている可能性もなくはないが。
このゴブリンもまた、大きな群れを形成している可能性は高い。
森に生ごみなどを捨てに行く際、5匹程度のグループで歩いているのをよく見かけるからだ。
ゴブリンは脚が遅いので走って逃げればすぐに振り切れるのでそれほど困ってはいない。
だがファンタジー小説などでは得てしてこの最弱のモンスターゴブリンが無双している。
繁殖能力に長け、すごい早さで増える。
大群を形成し、集落を作る。
長生きすると知能が上がり、道具を使うようになる。
進化するとホブゴブリンになる。
さらに進化し続け最終的にキングかロードになる。
すべてよくある話である。
この島のゴブリンがそうならない保証はない。
JK神様がこの島の生態系の頂点はジャイアントボアだと言っていたので、それよりも強い生き物がすでに誕生しているという可能性は低いだろう。
しかしこれからもそうだという保証にはならないのだ。
ゴブリンは最優先討伐対象だ。
まあ最初に狩るのはゴブリンで決まりだな。
コボルトも見かけたら狩る。
この島の先住民である彼らには悪いが、この島に人間を呼び込むという俺の目的のためには生活を脅かすモンスターの駆除は必要不可欠なのだ。
人間というのはどこまでもエゴイスティックな生き物だな。
1
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる