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3.ガチャボックス
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スコップで掘った川原の窪みに、ブルーシートを敷いて水を溜める。
水を溜めるのは灯油用ポンプとゴムホースをガムテープでつなぎ合わせたものを使えば簡単だ。
いい感じに水が溜まったら、焚火で焼いた石を入れてお湯にする。
身体を温めるにはお風呂が一番だ。
焚火で冷えた手足を炙ってみたのだが、なかなか芯までは温まらなかった。
ひろしの国ではお風呂はかなり重要な文化とされていた。
身体を清潔に保ち、芯から温めて冷えから来る疾患の予防をする。
それなりに理にかなっているように思える。
私は生まれてこのかた温かいお湯に浸かったことが無いから、それがひろしの記憶を得た今ではとても不潔なことに思えてしかたなくなってしまった。
ガチャでテントなども出たので今夜は快適に過ごせるだろうが、その前に身体を温め、清潔にしておこうと思った。
ホカホカと湯気の出るお湯に足先を浸けると、ビリビリとした痛みのような感覚が伝わってくる。
ちょっと熱すぎただろうか。
まあ身体が芯まで冷えているから熱めのほうがいい。
ゆっくりと身体を慣らすように肩までつかると、背中がぞくぞくするような心地よさに包まれる。
暖かいというのはこんなにも気持ちがいいことだったんだなと思う。
ひろしの記憶には自宅のお風呂に浸かった記憶も温泉という広い浴場に浸かった記憶もあるのだが、アリアとしては初めてのお風呂だ。
気持ちよさはひとしおだった。
リラックスしたところで、ガチャアイテムを眺めるためにガチャメニューを開く。
ガチャメニュー
ガチャレベル:3
ガチャスキル:【アイテム鑑定】【ガチャボックス】
ガチャポイント:12ポイント
単発ガチャ:1回
11連ガチャ:0回 ※Bランク以上1つ確定
110連ガチャ:0回 ※Aランク以上1つ確定
ガチャを300回回したくらいのタイミングでまたガチャスキルのレベルが上がり、1日に獲得できるガチャポイントが3ポイントになり、【ガチャボックス】というガチャスキルを習得した。
ガチャボックスはカプセルに入れたアイテムをガチャメニューの中にしまっておくことができるスキルだ。
ガチャボックスの中にはカプセルが無限に入り、中の時間が止まっているためにガチャで出た生鮮食品も腐らない。
ひろしが読んでいたラノベでいうところのアイテムボックスに近い。
またガチャアイテムが入っているカプセルはそのアイテム専用というわけではなく、どのようなアイテムであっても一つのカプセルにつき一つだけ入れておくことができるカプセルだった。
石ころであろうと大岩であろうと、一つという個数であればなんでも入れておくことができた。
このカプセルをガチャメニューの中にしまっておくことができるガチャボックスは、まさしくアイテムボックスといえる。
ガチャボックスの中には今回のガチャで出たアイテムをほとんど入れてある。
ビニールシートとガムテープ、灯油用ポンプとゴムホースを抜いてその数403個。
もう自分でも何が入っているのかよくわからない。
最後のほうは中身を確認せずに全てカプセルのままガチャボックスに入れてしまったため、まだ未確認のものも多いのだ。
ガチャボックスに入れると勝手にアイテム鑑定スキルが働いて名称でリスト化してくれる。
一つ一つ開けて確認するよりも一覧で確認したほうが楽だろう。
ガチャボックス
Sランク
・魔王城
Aランク
・テント(最高級品)
・よく切れるナイフ
Bランク
・中級回復薬×2
・村田流気功術虎の巻
・ニャンバス2020
・オ〇エント工業製等身大人形
・バ〇ットM82(12.7mm×99mm弾10発入り)
・大賢者ムラムラス著『ゴーレムの作り方』
・マジックバッグ容量1000リットル
・洋裁入門
Cランク
・ベ〇ッタM92(9mm×19mm通常弾15発入り)
・スライムの粘液
・米1俵×7
・ゴブリンの腰布
・鼻毛用ハサミ
・錆びたナイフ
・ポケットティッシュ
・消しゴム
・下級回復薬×4
・小麦粉30キロ×11
・テント
・黒パン×10
・釘100本
・鉄の剣
・リップクリーム
・塩30キロ×4
・手鏡
・砂糖1キロ×6
・カマドーマキーホルダー
・ミノタウロスの角の欠片
・醤油1升×3
~以下略~
大体のアイテムの傾向は見えてきた気がする。
まずSランク。
名 称:魔王城
ランク:S
詳 細:かつて魔王が住んでいた居城。リセットされているので中身は新品。魔石を吸収させることで成長する。
これはもう意味がわからない。
魔王城ってなんなの。
綺麗な虹色のカプセルが出たときに実際に開けてみたのだが、レンガと木でできたお洒落な小屋のようなものだった。
魔王城にしてはかなりこじんまりとした雰囲気だったが、普通の一軒家と考えればいいアイテムだ。
持ち運びのできる拠点として使えるだろう。
さらには魔石を吸収させると成長するらしい。
家が成長するっていうのはちょっと何言ってるのかわからないな。
まあSランクというのはそういった意味不明なアイテムが出るということだ。
次にAランク。
これは私の全身の怪我を治した上級回復薬のような、常識的なすごいアイテムが出ると考えている。
使ってしまった上級回復薬以外にはよく切れるナイフというアイテムと、テント(最高級品)が出た。
残念ながら110連ガチャの確定分のみの個数だ。
よく切れるナイフはその名のとおり尋常ではない切れ味を秘めたナイフで、川原の石が豆腐のようにスパスパ切れてしまう魔剣の一種だ。
テント(最高級品)はこの世界で王侯貴族が使っているような中の空間が何倍にも拡張されているテントのことだ。
テントの中には高級家具が設置されていて、魔道具がふんだんに使われたミニキッチンまで付いていた。
テントの中に入るものならば何を置いてもテントと一緒にカプセルの中に収納されるようで、中の家具を増やすこともできそうだ。
Aランクだけあってどちらも素晴らしいアイテムだ。
さて次はBランク……の前にお湯から出よう、のぼせそうだ。
私はガチャで出た石鹸とシャンプーで全身を洗い、お湯から上がった。
Cランクは食料が多めで着る物はほとんど出なかった。
仕方なく私はプールの着替え用巻きタオルを羽織った。
なんで服は出ないのにこんなのが出るかな。
まあいいや。
すっきりしたところで、Bランクいってみよう。
水を溜めるのは灯油用ポンプとゴムホースをガムテープでつなぎ合わせたものを使えば簡単だ。
いい感じに水が溜まったら、焚火で焼いた石を入れてお湯にする。
身体を温めるにはお風呂が一番だ。
焚火で冷えた手足を炙ってみたのだが、なかなか芯までは温まらなかった。
ひろしの国ではお風呂はかなり重要な文化とされていた。
身体を清潔に保ち、芯から温めて冷えから来る疾患の予防をする。
それなりに理にかなっているように思える。
私は生まれてこのかた温かいお湯に浸かったことが無いから、それがひろしの記憶を得た今ではとても不潔なことに思えてしかたなくなってしまった。
ガチャでテントなども出たので今夜は快適に過ごせるだろうが、その前に身体を温め、清潔にしておこうと思った。
ホカホカと湯気の出るお湯に足先を浸けると、ビリビリとした痛みのような感覚が伝わってくる。
ちょっと熱すぎただろうか。
まあ身体が芯まで冷えているから熱めのほうがいい。
ゆっくりと身体を慣らすように肩までつかると、背中がぞくぞくするような心地よさに包まれる。
暖かいというのはこんなにも気持ちがいいことだったんだなと思う。
ひろしの記憶には自宅のお風呂に浸かった記憶も温泉という広い浴場に浸かった記憶もあるのだが、アリアとしては初めてのお風呂だ。
気持ちよさはひとしおだった。
リラックスしたところで、ガチャアイテムを眺めるためにガチャメニューを開く。
ガチャメニュー
ガチャレベル:3
ガチャスキル:【アイテム鑑定】【ガチャボックス】
ガチャポイント:12ポイント
単発ガチャ:1回
11連ガチャ:0回 ※Bランク以上1つ確定
110連ガチャ:0回 ※Aランク以上1つ確定
ガチャを300回回したくらいのタイミングでまたガチャスキルのレベルが上がり、1日に獲得できるガチャポイントが3ポイントになり、【ガチャボックス】というガチャスキルを習得した。
ガチャボックスはカプセルに入れたアイテムをガチャメニューの中にしまっておくことができるスキルだ。
ガチャボックスの中にはカプセルが無限に入り、中の時間が止まっているためにガチャで出た生鮮食品も腐らない。
ひろしが読んでいたラノベでいうところのアイテムボックスに近い。
またガチャアイテムが入っているカプセルはそのアイテム専用というわけではなく、どのようなアイテムであっても一つのカプセルにつき一つだけ入れておくことができるカプセルだった。
石ころであろうと大岩であろうと、一つという個数であればなんでも入れておくことができた。
このカプセルをガチャメニューの中にしまっておくことができるガチャボックスは、まさしくアイテムボックスといえる。
ガチャボックスの中には今回のガチャで出たアイテムをほとんど入れてある。
ビニールシートとガムテープ、灯油用ポンプとゴムホースを抜いてその数403個。
もう自分でも何が入っているのかよくわからない。
最後のほうは中身を確認せずに全てカプセルのままガチャボックスに入れてしまったため、まだ未確認のものも多いのだ。
ガチャボックスに入れると勝手にアイテム鑑定スキルが働いて名称でリスト化してくれる。
一つ一つ開けて確認するよりも一覧で確認したほうが楽だろう。
ガチャボックス
Sランク
・魔王城
Aランク
・テント(最高級品)
・よく切れるナイフ
Bランク
・中級回復薬×2
・村田流気功術虎の巻
・ニャンバス2020
・オ〇エント工業製等身大人形
・バ〇ットM82(12.7mm×99mm弾10発入り)
・大賢者ムラムラス著『ゴーレムの作り方』
・マジックバッグ容量1000リットル
・洋裁入門
Cランク
・ベ〇ッタM92(9mm×19mm通常弾15発入り)
・スライムの粘液
・米1俵×7
・ゴブリンの腰布
・鼻毛用ハサミ
・錆びたナイフ
・ポケットティッシュ
・消しゴム
・下級回復薬×4
・小麦粉30キロ×11
・テント
・黒パン×10
・釘100本
・鉄の剣
・リップクリーム
・塩30キロ×4
・手鏡
・砂糖1キロ×6
・カマドーマキーホルダー
・ミノタウロスの角の欠片
・醤油1升×3
~以下略~
大体のアイテムの傾向は見えてきた気がする。
まずSランク。
名 称:魔王城
ランク:S
詳 細:かつて魔王が住んでいた居城。リセットされているので中身は新品。魔石を吸収させることで成長する。
これはもう意味がわからない。
魔王城ってなんなの。
綺麗な虹色のカプセルが出たときに実際に開けてみたのだが、レンガと木でできたお洒落な小屋のようなものだった。
魔王城にしてはかなりこじんまりとした雰囲気だったが、普通の一軒家と考えればいいアイテムだ。
持ち運びのできる拠点として使えるだろう。
さらには魔石を吸収させると成長するらしい。
家が成長するっていうのはちょっと何言ってるのかわからないな。
まあSランクというのはそういった意味不明なアイテムが出るということだ。
次にAランク。
これは私の全身の怪我を治した上級回復薬のような、常識的なすごいアイテムが出ると考えている。
使ってしまった上級回復薬以外にはよく切れるナイフというアイテムと、テント(最高級品)が出た。
残念ながら110連ガチャの確定分のみの個数だ。
よく切れるナイフはその名のとおり尋常ではない切れ味を秘めたナイフで、川原の石が豆腐のようにスパスパ切れてしまう魔剣の一種だ。
テント(最高級品)はこの世界で王侯貴族が使っているような中の空間が何倍にも拡張されているテントのことだ。
テントの中には高級家具が設置されていて、魔道具がふんだんに使われたミニキッチンまで付いていた。
テントの中に入るものならば何を置いてもテントと一緒にカプセルの中に収納されるようで、中の家具を増やすこともできそうだ。
Aランクだけあってどちらも素晴らしいアイテムだ。
さて次はBランク……の前にお湯から出よう、のぼせそうだ。
私はガチャで出た石鹸とシャンプーで全身を洗い、お湯から上がった。
Cランクは食料が多めで着る物はほとんど出なかった。
仕方なく私はプールの着替え用巻きタオルを羽織った。
なんで服は出ないのにこんなのが出るかな。
まあいいや。
すっきりしたところで、Bランクいってみよう。
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