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10.古い時代の喧嘩の流儀
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ちょっと考えればわかることだった。
ケルベロスにはスキルによるものと思われる攻撃パターンが複数存在する。
口から火を吐く火炎ブレスは当然として、爪による攻撃や噛みつき、尻尾での薙ぎ払いなど様々な攻撃を仕掛けてくる。
火炎ブレスはスキルだから高威力なのは当然として、爪や牙、尻尾による攻撃も攻撃力において火炎ブレスに劣るものではない。
更にはでかい図体のわりに動きが俊敏なのもスキルっぽいし、嗅覚や聴覚による感知もスキルの匂いがする。
おそらくだが、ケルベロスは俺が手に入れた火炎ブレス以外にもかなりの数のスキルを持っている。
そして同じように、他の魔物も複数のスキルを持っていることだろう。
今まで不思議に思ったことはないが、火を吐かないケルベロスというのは聞いたことがない。
つまりケルベロスという種の魔物はみんな火炎ブレスというスキルを持っているということだ。
ミノタウロスも個体によって膂力が異なるということは無いのでみんな怪力スキルを持っていると思われる。
そういった種族特性のようなスキルというのは俺たちが1人に1つ神から貰うスキルとはまた違うような気がする。
スキルというもの自体についても一度調べてみる必要がありそうだ。
ギルドの書庫にスキル関係の本もあればいいのだが。
久しぶりに訪れた冒険者ギルドはあいも変わらずクソみたいな場所だった。
こんなこの世の底辺みたいな場所には今後なるべく関わりたくないものだ。
そのためにも調べたいことは今日だけでなるべく全部調べてしまいたい。
じゃないと……。
「あれれぇ、なんか最近見ない顔がいると思ったら、肉棒術パイセンじゃないっすか!」
こういうのに絡まれる。
もう遅いが。
俺は踵を返して逃げようとしたが後ろにもゴツイ強面が逃げ道を塞いでいた。
右も、左も、斜め全方向もゴリマッチョが塞いでいる。
どうやら俺は頭のイカれたゴリマッチョ共に包囲されてしまったらしい。
「肉棒術パイセン、死んでなかったんだな」
「パイセンがいないからつまらなかったぜ」
俺を心配するような言葉だが、その馬鹿にしたような表情からはまったく親愛が感じられない。
オヤジ狩りのカモがいなくて懐が寂しかったとでも思っているのだろう。
前に俺の装備を剥ぎ取っていった奴らとは別の奴らだが、こいつらにも何度も小銭を強請られた覚えがある。
「ていうかパイセン、キースたちから聞いたぜ。装備も何もかもあいつらにくれてやったそうじゃん。ずるくね?俺らにもなんかくれよ」
「そうだぜ、パイセンとの付き合いは俺たちのほうが長いはずだろ?」
「とりあえずジャンプしてみてくれよ。なんか今日のパイセン小奇麗だし、金の匂いがするんだよな」
ちっ、金の匂いには敏感な野郎どもだ。
確かに今までの俺は週に1度公衆浴場に行くのがやっとだったし、切れ味の悪いカミソリを使っていたから髭もそんなに綺麗に剃っていなかった。
それに比べて今は毎日公衆浴場に通っているし、馬鹿みたいな値段のする切れ味鋭いカミソリによって髭もツルツルだ。
着ている服はそんなに高いものではないが繕い跡は一つもない。
奴らはそんな俺の変化に気が付き、俺がそれを成せるだけの金を持っているとふんだのだろう。
さすがは強請り集りのプロ共だぜクソ食らえ。
「まあ詳しい話はいつもみたいに外で、な?」
クソ共は両脇から俺の両腕をがっしりと固め、ギルドの外へと連行していく。
ギルド内乱闘禁止のルールを破れば冒険者としての登録を抹消されてしまう。
冒険者という職業しか就くことができない社会のゴミだからこそ、こいつらはそれを誰よりも恐れている。
本当に哀れなクソ共だよ。
俺は別に冒険者なんか辞めてるからここで乱闘して馬鹿共を道ずれにしてやってもいいのだが、逆恨みされても怖いので大人しくしていてやるとしよう。
人生詰んでる奴ほど何するかわからない奴はいないからな。
「さてと、パイセン。わかってんだろうな」
「何がだ」
「はぁ、こんんだけ毎回やられてわからねえとかマジ頭わりぃな。ボコされんのが嫌だったら大人しく金出せってことだよ」
「何度ボコしてもパイセンは立ち向かってくるからな。ある意味尊敬するわ」
「頭悪すぎ。マジおっさんってみんな根性でなんとかなると思ってんのかね」
根性はないよりあったほうがいいに決まってる。
なんでもできる万能の力ではないけれど、ここぞという時に力を発揮する心強い力だ。
たとえば、自分の半分も生きてないようなクソガキ共にボコボコにされる時とかな。
「まあいつも通り、一通りボコって強奪で」
「よしっ、俺一番!おらっ」
「あ、ずりぃ今日は俺が一番最初に殴るって決めてたのに。このっおっさんのせいだぞ!!」
両腕を固められた状態で、ボコスカ殴ってくる若者たち。
いや若者というか馬鹿者というか。
こいつらはたぶん強化系のスキルを持っていない。
それでも殴られれば痛いが、骨が折れたりするような痛みはない。
本当に、軽い拳だな。
ミノタウロスの拳は一撃受ければ肉体が粉々になりそうなほどの威力だった。
鈍重だから一度も食らったことはないが、あれは恐怖そのものだ。
それに比べればこいつらの拳の何が脅威なのか。
俺は拳が突き出されるのに合わせて身をよじり、頬を目指す拳に額を合わせるような形で頭突きを叩き込んでやった。
ミシミシと拳が砕ける音がしたような気がした。
「いてぇぇぇっ!!」
「ボコスカ人のことは殴るくせにちょっと反撃食らえばピーピー鳴きやがって、うるせえんだよクソ共が」
「ああん?」
「それで威嚇してるつもりかよ。子犬が自分の鼻舐めてるようにしか見えねえぜ」
俺は怪力スキルを発動して両腕を固めている2人を腕の力だけで持ち上げ、投げ飛ばした。
「がっ」
「ぐげっ」
「おいおい、パイセンどうしちゃったわけ。肉棒術スキルが覚醒でもしちゃったわけ?」
「そうかもな」
スキルが覚醒する、それはたまに起こることだ。
突如として、使えないと思っていたスキルが名前はそのままに全く別物の性能に変化したりより強力になったりする現象だ。
本当にごく稀にしかないためにほとんどありえないことだが、絶対にないとは言い切れないからなのか、目の前の若者はかなり警戒しているようだ。
油断なく構え、腰の剣を引き抜いた。
一人が抜けば周りも抜く。
気が付けば俺以外の全員が武器を構えていた。
まったく、どいつもこいつも喧嘩で武器なんか抜きやがって。
俺は武器を持った若者を前にしても、武器を抜かない。
ガンテツにはああ言ったが、俺も喧嘩は素手ごろタイマンでやるべきだと思っているからだ。
おっさんの古臭い考えを身体の芯まで叩き込んでやるぜ。
ケルベロスにはスキルによるものと思われる攻撃パターンが複数存在する。
口から火を吐く火炎ブレスは当然として、爪による攻撃や噛みつき、尻尾での薙ぎ払いなど様々な攻撃を仕掛けてくる。
火炎ブレスはスキルだから高威力なのは当然として、爪や牙、尻尾による攻撃も攻撃力において火炎ブレスに劣るものではない。
更にはでかい図体のわりに動きが俊敏なのもスキルっぽいし、嗅覚や聴覚による感知もスキルの匂いがする。
おそらくだが、ケルベロスは俺が手に入れた火炎ブレス以外にもかなりの数のスキルを持っている。
そして同じように、他の魔物も複数のスキルを持っていることだろう。
今まで不思議に思ったことはないが、火を吐かないケルベロスというのは聞いたことがない。
つまりケルベロスという種の魔物はみんな火炎ブレスというスキルを持っているということだ。
ミノタウロスも個体によって膂力が異なるということは無いのでみんな怪力スキルを持っていると思われる。
そういった種族特性のようなスキルというのは俺たちが1人に1つ神から貰うスキルとはまた違うような気がする。
スキルというもの自体についても一度調べてみる必要がありそうだ。
ギルドの書庫にスキル関係の本もあればいいのだが。
久しぶりに訪れた冒険者ギルドはあいも変わらずクソみたいな場所だった。
こんなこの世の底辺みたいな場所には今後なるべく関わりたくないものだ。
そのためにも調べたいことは今日だけでなるべく全部調べてしまいたい。
じゃないと……。
「あれれぇ、なんか最近見ない顔がいると思ったら、肉棒術パイセンじゃないっすか!」
こういうのに絡まれる。
もう遅いが。
俺は踵を返して逃げようとしたが後ろにもゴツイ強面が逃げ道を塞いでいた。
右も、左も、斜め全方向もゴリマッチョが塞いでいる。
どうやら俺は頭のイカれたゴリマッチョ共に包囲されてしまったらしい。
「肉棒術パイセン、死んでなかったんだな」
「パイセンがいないからつまらなかったぜ」
俺を心配するような言葉だが、その馬鹿にしたような表情からはまったく親愛が感じられない。
オヤジ狩りのカモがいなくて懐が寂しかったとでも思っているのだろう。
前に俺の装備を剥ぎ取っていった奴らとは別の奴らだが、こいつらにも何度も小銭を強請られた覚えがある。
「ていうかパイセン、キースたちから聞いたぜ。装備も何もかもあいつらにくれてやったそうじゃん。ずるくね?俺らにもなんかくれよ」
「そうだぜ、パイセンとの付き合いは俺たちのほうが長いはずだろ?」
「とりあえずジャンプしてみてくれよ。なんか今日のパイセン小奇麗だし、金の匂いがするんだよな」
ちっ、金の匂いには敏感な野郎どもだ。
確かに今までの俺は週に1度公衆浴場に行くのがやっとだったし、切れ味の悪いカミソリを使っていたから髭もそんなに綺麗に剃っていなかった。
それに比べて今は毎日公衆浴場に通っているし、馬鹿みたいな値段のする切れ味鋭いカミソリによって髭もツルツルだ。
着ている服はそんなに高いものではないが繕い跡は一つもない。
奴らはそんな俺の変化に気が付き、俺がそれを成せるだけの金を持っているとふんだのだろう。
さすがは強請り集りのプロ共だぜクソ食らえ。
「まあ詳しい話はいつもみたいに外で、な?」
クソ共は両脇から俺の両腕をがっしりと固め、ギルドの外へと連行していく。
ギルド内乱闘禁止のルールを破れば冒険者としての登録を抹消されてしまう。
冒険者という職業しか就くことができない社会のゴミだからこそ、こいつらはそれを誰よりも恐れている。
本当に哀れなクソ共だよ。
俺は別に冒険者なんか辞めてるからここで乱闘して馬鹿共を道ずれにしてやってもいいのだが、逆恨みされても怖いので大人しくしていてやるとしよう。
人生詰んでる奴ほど何するかわからない奴はいないからな。
「さてと、パイセン。わかってんだろうな」
「何がだ」
「はぁ、こんんだけ毎回やられてわからねえとかマジ頭わりぃな。ボコされんのが嫌だったら大人しく金出せってことだよ」
「何度ボコしてもパイセンは立ち向かってくるからな。ある意味尊敬するわ」
「頭悪すぎ。マジおっさんってみんな根性でなんとかなると思ってんのかね」
根性はないよりあったほうがいいに決まってる。
なんでもできる万能の力ではないけれど、ここぞという時に力を発揮する心強い力だ。
たとえば、自分の半分も生きてないようなクソガキ共にボコボコにされる時とかな。
「まあいつも通り、一通りボコって強奪で」
「よしっ、俺一番!おらっ」
「あ、ずりぃ今日は俺が一番最初に殴るって決めてたのに。このっおっさんのせいだぞ!!」
両腕を固められた状態で、ボコスカ殴ってくる若者たち。
いや若者というか馬鹿者というか。
こいつらはたぶん強化系のスキルを持っていない。
それでも殴られれば痛いが、骨が折れたりするような痛みはない。
本当に、軽い拳だな。
ミノタウロスの拳は一撃受ければ肉体が粉々になりそうなほどの威力だった。
鈍重だから一度も食らったことはないが、あれは恐怖そのものだ。
それに比べればこいつらの拳の何が脅威なのか。
俺は拳が突き出されるのに合わせて身をよじり、頬を目指す拳に額を合わせるような形で頭突きを叩き込んでやった。
ミシミシと拳が砕ける音がしたような気がした。
「いてぇぇぇっ!!」
「ボコスカ人のことは殴るくせにちょっと反撃食らえばピーピー鳴きやがって、うるせえんだよクソ共が」
「ああん?」
「それで威嚇してるつもりかよ。子犬が自分の鼻舐めてるようにしか見えねえぜ」
俺は怪力スキルを発動して両腕を固めている2人を腕の力だけで持ち上げ、投げ飛ばした。
「がっ」
「ぐげっ」
「おいおい、パイセンどうしちゃったわけ。肉棒術スキルが覚醒でもしちゃったわけ?」
「そうかもな」
スキルが覚醒する、それはたまに起こることだ。
突如として、使えないと思っていたスキルが名前はそのままに全く別物の性能に変化したりより強力になったりする現象だ。
本当にごく稀にしかないためにほとんどありえないことだが、絶対にないとは言い切れないからなのか、目の前の若者はかなり警戒しているようだ。
油断なく構え、腰の剣を引き抜いた。
一人が抜けば周りも抜く。
気が付けば俺以外の全員が武器を構えていた。
まったく、どいつもこいつも喧嘩で武器なんか抜きやがって。
俺は武器を持った若者を前にしても、武器を抜かない。
ガンテツにはああ言ったが、俺も喧嘩は素手ごろタイマンでやるべきだと思っているからだ。
おっさんの古臭い考えを身体の芯まで叩き込んでやるぜ。
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