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80.箱屋山内と食事改革
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「というわけで、商売を始めようと思っております。若様には一応報告しておいたほうが良いと思いまして」
「ほう?これは雅な箱であるな。錠が付いておるのか。なかなか面白い商品だ。私も10ほどもらおうか」
「ありがとうございます」
商売を始めるにあたって、勘九郎君に黙ってこっそりとやるわけにもいかない。
そのくらいで勘九郎君は何も言わないだろうが、義理というものを通しておかなければならない。
そんなわけで勘九郎君のところに商品を持って挨拶に来たのだが、いきなり10個も買ってくれるとは幸先がいい。
殿は千代さんの言うとおりこの箱を1個2貫で売るつもりなのでいきなり20貫の売り上げだ。
20貫といえば未来の感覚で言えば1万2万というお札をぺらぺらと単体で出すような金額ではない。
100万円の札束をポンと出すような感覚だ。
さすがにボンボンは違うね。
貰っているお小遣いの額が違う。
この時代の商売は基本掛け売りだ。
お金をすぐに払うのではなく、売掛金としておき年末あたりに一気に回収する。
ツケと言ってもいいかもしれない。
そんなわけですぐに金が入ってくるわけでもないが、帳簿には計上することができる。
俺は鍵付きの良い宝箱の空き箱を1個につき1貫で殿たちに卸しているので、殿の儲けと俺の儲けは等しくなる。
殿が儲かれば俺も同じだけ儲かるというわけだ。
勘九郎君のおかげで殿も俺も10貫の儲けが出たわけだ。
ありがたやありがたや。
甲斐で俺が松姫様のお兄さんに渡した結納品の総額には遠く及ばないけど、少しだけ貸しを軽くしてあげてもいいと思った。
「河尻殿、お主もどうか」
「はっ、某もなかなかに雅な宝物入れかと存じます。妻と自分の分、家臣たちにも下賜したいので某も10ほどいただけますでしょうか」
「あ、ありがとうございまする」
また10個売れた。
河尻さんは本名を河尻秀隆さんといい、元々信長の直参だった人だ。
勘九郎君は織田の若様だが、以前から殿の屋敷にお忍びで剣術の稽古に来ていた。
だから殿にとっては中学の頃から知っている上司の子供くらいの感覚だと思うのだろうが、河尻さんは違う。
河尻さんは威厳も実績もある正真正銘の織田家の重臣だ。
殿は勘九郎君よりも河尻さんのほうが話していて緊張するらしい。
そしてなぜそんな織田家の重臣である河尻さんが勘九郎君のところにいるのかといえば、それは俺達が信長に内緒で行った甲斐遠征が一因だ。
謁見では甲斐に行ったことを褒めた信長だったが、やはり心配だったようであの後すぐにこの人が勘九郎君の補佐役として派遣されてきた。
まあ殿は適当だし、勝三さんはイエスマンだからね。
しっかりと勘九郎君の行動を止めてくれる家臣がいたほうがいいと思ったのだろう。
河尻さんはまさにその任にぴったりの人物だ。
ボンボン育ちでメンタルの弱い勘九郎君のことを時には叱り、時には優しく宥めてくれる真面目で頼りになる家臣。
勘九郎君に一番必要だけど、今まで周りにはあまりいなかったタイプの人だ。
この人のおかげで勘九郎君は大丈夫だろうと思える安心感がある。
おまけに箱を10個も買ってくれる人となれば、拝みたくもなる。
ありがたやありがたや。
他にも河尻さんに対抗心を燃やした勘九郎君の取り巻きの侍たちが1つ2つずつ買ってくれて、今日だけでかなりの儲けとなった。
箱屋山内は幸先のいいスタートを切った。
「なんかさ、この時代ってご飯が美味しくないよね」
「そうでしょうか。私は北畠家にいたときよりも美味しいご飯が食べられて幸せだと思っていましたが」
「いや、雪さんのご飯は美味しいよ。でも、他のところで食べるご飯が美味しくないんだ」
「まあそうでしょうね。今の時代に、食べるものにこだわりを持てるほど余裕のある人などは限られていますから」
そうなのだ。
この時代、食べ物の味にこだわっていては生きていけない。
不味いものでも栄養がありそうであれば食べなければ飢えてしまう。
おまけに戦争であちこちが通行止めになったり野伏せりが出たりするものだから、行商人が商品を届けるのも命がけ。
流通は発達せず、遠くでしか手に入らない食材を食べるには莫大な金が必要になる。
食材や調味料が限られているため料理も同じようなものしか作れない。
味のいいものを食べようなんて思うにはある程度余裕が必要なんだ。
みんな今日もご飯が食べられたってレベルだから、料理が発展する余地が無い。
「でもさ、誰でも美味しいものが食べたいと思うんだよ」
「そうですね。美味しいものを食べると、幸せな気持ちになれます。でも、お金が無いと美味しいものは食べられません」
「俺はそれを変えたいんだ。お金が無くても、工夫だけで美味しいものって食べることができないかな」
何か安く手に入るものを使って、料理を美味しくする。
最近では岐阜の城下町にも、俺が通っていた定食屋のように簡単な料理を出す店が増えてきているんだ。
この流れに乗らない手はない。
貧乏人にも食えるとは言わないから、ちょっと金を持った人ならば美味しいものが食べられる程度の新しい定番を作ることはできないだろうか。
そしてあわよくば金を稼げないだろうか。
俺があれほどの金を持っているのは、こんな風に商売をしていたおかげなのだと思わせるようなダミーの商売。
戦国時代の食文化と俺の金策、どちらも解決することのできる一石二鳥のいいアイデアだと自分では思うのだけど。
「そんなに簡単ではないと思いますよ」
「だよね」
簡単に美味しいものを作れるのならばみんなやっているはずだ。
俺にあるのはチートなガチャから出たアイテムと、未来の知識。
スマホアプリ『よくわかる戦国時代』で検索すれば、大抵のことは出てくる。
カレーだってなんだって作ろうと思えばできるわけだ。
しかしこんなスパイスのスの字も見たことないような時代の日本で、お決まりのカレーなんぞ作ってみても誰も再現できない。
ガチャから出た未来の食材や調味料を使っても同じことだ。
俺が目指すのは誰でも真似ができて安く売れる料理だ。
そして使う食材が安ければなおよし。
さて、そんな料理はあっただろうか。
「雪さん、助けて」
「はぁ、しょうのない人ですね」
やっぱり雪さんは頼りになる。
「ほう?これは雅な箱であるな。錠が付いておるのか。なかなか面白い商品だ。私も10ほどもらおうか」
「ありがとうございます」
商売を始めるにあたって、勘九郎君に黙ってこっそりとやるわけにもいかない。
そのくらいで勘九郎君は何も言わないだろうが、義理というものを通しておかなければならない。
そんなわけで勘九郎君のところに商品を持って挨拶に来たのだが、いきなり10個も買ってくれるとは幸先がいい。
殿は千代さんの言うとおりこの箱を1個2貫で売るつもりなのでいきなり20貫の売り上げだ。
20貫といえば未来の感覚で言えば1万2万というお札をぺらぺらと単体で出すような金額ではない。
100万円の札束をポンと出すような感覚だ。
さすがにボンボンは違うね。
貰っているお小遣いの額が違う。
この時代の商売は基本掛け売りだ。
お金をすぐに払うのではなく、売掛金としておき年末あたりに一気に回収する。
ツケと言ってもいいかもしれない。
そんなわけですぐに金が入ってくるわけでもないが、帳簿には計上することができる。
俺は鍵付きの良い宝箱の空き箱を1個につき1貫で殿たちに卸しているので、殿の儲けと俺の儲けは等しくなる。
殿が儲かれば俺も同じだけ儲かるというわけだ。
勘九郎君のおかげで殿も俺も10貫の儲けが出たわけだ。
ありがたやありがたや。
甲斐で俺が松姫様のお兄さんに渡した結納品の総額には遠く及ばないけど、少しだけ貸しを軽くしてあげてもいいと思った。
「河尻殿、お主もどうか」
「はっ、某もなかなかに雅な宝物入れかと存じます。妻と自分の分、家臣たちにも下賜したいので某も10ほどいただけますでしょうか」
「あ、ありがとうございまする」
また10個売れた。
河尻さんは本名を河尻秀隆さんといい、元々信長の直参だった人だ。
勘九郎君は織田の若様だが、以前から殿の屋敷にお忍びで剣術の稽古に来ていた。
だから殿にとっては中学の頃から知っている上司の子供くらいの感覚だと思うのだろうが、河尻さんは違う。
河尻さんは威厳も実績もある正真正銘の織田家の重臣だ。
殿は勘九郎君よりも河尻さんのほうが話していて緊張するらしい。
そしてなぜそんな織田家の重臣である河尻さんが勘九郎君のところにいるのかといえば、それは俺達が信長に内緒で行った甲斐遠征が一因だ。
謁見では甲斐に行ったことを褒めた信長だったが、やはり心配だったようであの後すぐにこの人が勘九郎君の補佐役として派遣されてきた。
まあ殿は適当だし、勝三さんはイエスマンだからね。
しっかりと勘九郎君の行動を止めてくれる家臣がいたほうがいいと思ったのだろう。
河尻さんはまさにその任にぴったりの人物だ。
ボンボン育ちでメンタルの弱い勘九郎君のことを時には叱り、時には優しく宥めてくれる真面目で頼りになる家臣。
勘九郎君に一番必要だけど、今まで周りにはあまりいなかったタイプの人だ。
この人のおかげで勘九郎君は大丈夫だろうと思える安心感がある。
おまけに箱を10個も買ってくれる人となれば、拝みたくもなる。
ありがたやありがたや。
他にも河尻さんに対抗心を燃やした勘九郎君の取り巻きの侍たちが1つ2つずつ買ってくれて、今日だけでかなりの儲けとなった。
箱屋山内は幸先のいいスタートを切った。
「なんかさ、この時代ってご飯が美味しくないよね」
「そうでしょうか。私は北畠家にいたときよりも美味しいご飯が食べられて幸せだと思っていましたが」
「いや、雪さんのご飯は美味しいよ。でも、他のところで食べるご飯が美味しくないんだ」
「まあそうでしょうね。今の時代に、食べるものにこだわりを持てるほど余裕のある人などは限られていますから」
そうなのだ。
この時代、食べ物の味にこだわっていては生きていけない。
不味いものでも栄養がありそうであれば食べなければ飢えてしまう。
おまけに戦争であちこちが通行止めになったり野伏せりが出たりするものだから、行商人が商品を届けるのも命がけ。
流通は発達せず、遠くでしか手に入らない食材を食べるには莫大な金が必要になる。
食材や調味料が限られているため料理も同じようなものしか作れない。
味のいいものを食べようなんて思うにはある程度余裕が必要なんだ。
みんな今日もご飯が食べられたってレベルだから、料理が発展する余地が無い。
「でもさ、誰でも美味しいものが食べたいと思うんだよ」
「そうですね。美味しいものを食べると、幸せな気持ちになれます。でも、お金が無いと美味しいものは食べられません」
「俺はそれを変えたいんだ。お金が無くても、工夫だけで美味しいものって食べることができないかな」
何か安く手に入るものを使って、料理を美味しくする。
最近では岐阜の城下町にも、俺が通っていた定食屋のように簡単な料理を出す店が増えてきているんだ。
この流れに乗らない手はない。
貧乏人にも食えるとは言わないから、ちょっと金を持った人ならば美味しいものが食べられる程度の新しい定番を作ることはできないだろうか。
そしてあわよくば金を稼げないだろうか。
俺があれほどの金を持っているのは、こんな風に商売をしていたおかげなのだと思わせるようなダミーの商売。
戦国時代の食文化と俺の金策、どちらも解決することのできる一石二鳥のいいアイデアだと自分では思うのだけど。
「そんなに簡単ではないと思いますよ」
「だよね」
簡単に美味しいものを作れるのならばみんなやっているはずだ。
俺にあるのはチートなガチャから出たアイテムと、未来の知識。
スマホアプリ『よくわかる戦国時代』で検索すれば、大抵のことは出てくる。
カレーだってなんだって作ろうと思えばできるわけだ。
しかしこんなスパイスのスの字も見たことないような時代の日本で、お決まりのカレーなんぞ作ってみても誰も再現できない。
ガチャから出た未来の食材や調味料を使っても同じことだ。
俺が目指すのは誰でも真似ができて安く売れる料理だ。
そして使う食材が安ければなおよし。
さて、そんな料理はあっただろうか。
「雪さん、助けて」
「はぁ、しょうのない人ですね」
やっぱり雪さんは頼りになる。
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