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おっさんずイフ
46.ナミコシ式痩身マッサージ
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「ではこのベッドをお借りします」
「ああ、やってみたまえ」
奥さんはベッドに横になり、会頭はそれを見守る。
なんだかやりづらいな。
安いNTRモノのビデオのようだ。
かなりマニアックなジャンルになるがな。
「では全身の力を抜いて深く息をしてください」
なんかそれらしいことを言ってみる。
呼吸とかリラックスとかたぶん俺のマッサージには関係がない。
これから行うのは魔法と神器によるマッサージだ。
オイルマッサージに使われるボディマッサージオイルには、微量のアルコールが含まれていることがある。
そのため神酒で再現が可能だ。
あらかじめ小瓶に入れておいた良い匂いのするマッサージオイルを、奥様のプルプルの二の腕に少しだけ垂らした。
「あんっ、冷たいわ」
奥様の巨体からは考えられないような可愛らしい声が出た。
これからこの可愛らしい声が似合うような美女にしてしんぜよう。
使う魔法は以前神樹の若木に実った【血流促進】の魔法。
奥様の二の腕に触れ、神酒の成分が肌に浸透するように優しく塗り込み魔法で血の滞りを解消していく。
「奥様、ずいぶんと冷たい手をされていますね。冷え性でしょうか」
「そうなのよ。汗だくになるくらい暑いときでも手足だけは冷えちゃって。嫌になっちゃうわよね」
東洋医学では冷えは病の原因だとされている。
体温の低下による免疫力の低下は科学的にも根拠があることだ。
あまり奥様の身体に触れるのは会頭の手前なかなかできないのでとりあえず両腕を重点的にマッサージしていこう。
俺は神酒のオイルを塗りたくり、魔法で血流を促すマッサージを続けた。
「すごいわ。手がすごく温かい。それになんだか細くなったような気がする。あなた、このマッサージは凄いわよ」
「そんなにか。うーむ、確かに腕がやる前よりも細くなっているような気がする」
「体験版ですとこんなものです。全身コースですともっと凄いことになりますよ」
「そ、そうなのか。ごほんっ、まだちょっと君の実力がわかりかねる。マーサ、ちょっと全身をやってもらいなさい」
このおっさん、俺のマッサージの凄さはわかったようだが今度は無料で施術を受けさせようとしているな。
まあ全身マッサージをさせてもらったほうが成果は分かりやすいか。
王宮に紹介してもらうときも実体験を話してくれるかもしれない。
「そうね。お願いするわ。あなた、恥ずかしいからちょっと出ていてくれる?」
「ああ、ナミコシ君頼んだぞ」
「かしこまりました。奥様を今よりも美しくして見せましょう」
まんざらでもなさそうな顔をして会頭は部屋から出ていく。
奥さんは痩せたら綺麗な感じの顔立ちをしているんだよな。
案外会頭の一目ぼれかなにかで結婚した口かもしれない。
今頃昔のように美しくなった妻との今夜を妄想していることだろう。
それなのにもっさり髭を生やして丸いサングラスをかけた怪しいマッサージ師ナミコシと奥様を2人きりにするなんてな。
奥さんなら俺の隣で寝てるよ、の状況になってもおかしくないぞ。
まあ俺はそんなことはしないけど。
ちょっとエロい触り方をするだけだ。
「奥様、では服を」
「わかりました。恥ずかしいので後ろを向いていてくださいね」
「心得ております」
俺は目を瞑り、後ろを向く。
パサリパサリ、と衣ずれの音が生々しく響く。
後ろにいるのはまだトドのような大柄な女性だ。
しかしどのような女性であってもエロいものはエロい。
「どうぞ」
「失礼します」
振り返ると、まず目に入るのはプルンプルンのお尻。
アメリカンなサイズだ。
しかしシミ一つない綺麗なお尻だ。
ボンボンボンなダイナマイトボディがそこにはあった。
「恥ずかしい。昔はこんなじゃあなかったのよ。でも歳をとると昔みたいにはいかなくて」
「わかります」
つい最近までビール腹だったおっさんだ。
その気持ちはよくわかる。
このメリハリのないダイナマイトボディをくびれたパーフェクトボディにしてあげたい気持ちが沸き上がってきた。
「大丈夫ですよ、奥様。我が一族に伝わる脂肪燃焼魔法によって、必ずや奥様に美ボディをプレゼントいたします」
「お願いね」
「了解しました」
俺はプルプルの肌にマッサージオイルを塗り込んでいった。
血液の流れが滞りがちなリンパを中心に血流促進の魔法をかけてマッサージしていく。
リンパが集中する部分というのはどうしても脇や足の付け根などの際どい部分になってしまう。
これはマッサージだから仕方のないことなんだ。
「あっ、そこはっ」
「奥様、ここには血流の流れが集中しているのです。ここをマッサージしないわけには参りません」
「でも、恥ずかしいわ。だってそこは……」
「大丈夫です。これはマッサージですから、恥ずかしいことなど何一つありません」
奥様は恥ずかしそうにしながらも俺に身を任せた。
そして……。
「奥様、どうでございましょうか」
「すごい、これが私なの?」
「はい。正真正銘奥様でございます」
「まるで20年前に戻ったみたいだわ」
鏡の前には、痩せて美しく変身した奥様の姿があった。
奥様は施術中の2時間くらいのうちに羞恥心がどこかに吹き飛んだのか素っ裸の姿で鏡に向かってポーズをとる。
バストのボンとヒップのボンを残しつつ、ウェストのボンをキュッと引き締めた美ボディがそこにはあった。
施術したベッドは奥様から流れ出た色々な汁で大変なことになってしまっている。
まるで体中の毒素や脂肪が直接流れ出たかのようなあり様だ。
この痩身美容マッサージはやばいな。
これならばきっと王宮の中でも奥様方の人気を得られるに違いない。
「ああ、やってみたまえ」
奥さんはベッドに横になり、会頭はそれを見守る。
なんだかやりづらいな。
安いNTRモノのビデオのようだ。
かなりマニアックなジャンルになるがな。
「では全身の力を抜いて深く息をしてください」
なんかそれらしいことを言ってみる。
呼吸とかリラックスとかたぶん俺のマッサージには関係がない。
これから行うのは魔法と神器によるマッサージだ。
オイルマッサージに使われるボディマッサージオイルには、微量のアルコールが含まれていることがある。
そのため神酒で再現が可能だ。
あらかじめ小瓶に入れておいた良い匂いのするマッサージオイルを、奥様のプルプルの二の腕に少しだけ垂らした。
「あんっ、冷たいわ」
奥様の巨体からは考えられないような可愛らしい声が出た。
これからこの可愛らしい声が似合うような美女にしてしんぜよう。
使う魔法は以前神樹の若木に実った【血流促進】の魔法。
奥様の二の腕に触れ、神酒の成分が肌に浸透するように優しく塗り込み魔法で血の滞りを解消していく。
「奥様、ずいぶんと冷たい手をされていますね。冷え性でしょうか」
「そうなのよ。汗だくになるくらい暑いときでも手足だけは冷えちゃって。嫌になっちゃうわよね」
東洋医学では冷えは病の原因だとされている。
体温の低下による免疫力の低下は科学的にも根拠があることだ。
あまり奥様の身体に触れるのは会頭の手前なかなかできないのでとりあえず両腕を重点的にマッサージしていこう。
俺は神酒のオイルを塗りたくり、魔法で血流を促すマッサージを続けた。
「すごいわ。手がすごく温かい。それになんだか細くなったような気がする。あなた、このマッサージは凄いわよ」
「そんなにか。うーむ、確かに腕がやる前よりも細くなっているような気がする」
「体験版ですとこんなものです。全身コースですともっと凄いことになりますよ」
「そ、そうなのか。ごほんっ、まだちょっと君の実力がわかりかねる。マーサ、ちょっと全身をやってもらいなさい」
このおっさん、俺のマッサージの凄さはわかったようだが今度は無料で施術を受けさせようとしているな。
まあ全身マッサージをさせてもらったほうが成果は分かりやすいか。
王宮に紹介してもらうときも実体験を話してくれるかもしれない。
「そうね。お願いするわ。あなた、恥ずかしいからちょっと出ていてくれる?」
「ああ、ナミコシ君頼んだぞ」
「かしこまりました。奥様を今よりも美しくして見せましょう」
まんざらでもなさそうな顔をして会頭は部屋から出ていく。
奥さんは痩せたら綺麗な感じの顔立ちをしているんだよな。
案外会頭の一目ぼれかなにかで結婚した口かもしれない。
今頃昔のように美しくなった妻との今夜を妄想していることだろう。
それなのにもっさり髭を生やして丸いサングラスをかけた怪しいマッサージ師ナミコシと奥様を2人きりにするなんてな。
奥さんなら俺の隣で寝てるよ、の状況になってもおかしくないぞ。
まあ俺はそんなことはしないけど。
ちょっとエロい触り方をするだけだ。
「奥様、では服を」
「わかりました。恥ずかしいので後ろを向いていてくださいね」
「心得ております」
俺は目を瞑り、後ろを向く。
パサリパサリ、と衣ずれの音が生々しく響く。
後ろにいるのはまだトドのような大柄な女性だ。
しかしどのような女性であってもエロいものはエロい。
「どうぞ」
「失礼します」
振り返ると、まず目に入るのはプルンプルンのお尻。
アメリカンなサイズだ。
しかしシミ一つない綺麗なお尻だ。
ボンボンボンなダイナマイトボディがそこにはあった。
「恥ずかしい。昔はこんなじゃあなかったのよ。でも歳をとると昔みたいにはいかなくて」
「わかります」
つい最近までビール腹だったおっさんだ。
その気持ちはよくわかる。
このメリハリのないダイナマイトボディをくびれたパーフェクトボディにしてあげたい気持ちが沸き上がってきた。
「大丈夫ですよ、奥様。我が一族に伝わる脂肪燃焼魔法によって、必ずや奥様に美ボディをプレゼントいたします」
「お願いね」
「了解しました」
俺はプルプルの肌にマッサージオイルを塗り込んでいった。
血液の流れが滞りがちなリンパを中心に血流促進の魔法をかけてマッサージしていく。
リンパが集中する部分というのはどうしても脇や足の付け根などの際どい部分になってしまう。
これはマッサージだから仕方のないことなんだ。
「あっ、そこはっ」
「奥様、ここには血流の流れが集中しているのです。ここをマッサージしないわけには参りません」
「でも、恥ずかしいわ。だってそこは……」
「大丈夫です。これはマッサージですから、恥ずかしいことなど何一つありません」
奥様は恥ずかしそうにしながらも俺に身を任せた。
そして……。
「奥様、どうでございましょうか」
「すごい、これが私なの?」
「はい。正真正銘奥様でございます」
「まるで20年前に戻ったみたいだわ」
鏡の前には、痩せて美しく変身した奥様の姿があった。
奥様は施術中の2時間くらいのうちに羞恥心がどこかに吹き飛んだのか素っ裸の姿で鏡に向かってポーズをとる。
バストのボンとヒップのボンを残しつつ、ウェストのボンをキュッと引き締めた美ボディがそこにはあった。
施術したベッドは奥様から流れ出た色々な汁で大変なことになってしまっている。
まるで体中の毒素や脂肪が直接流れ出たかのようなあり様だ。
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