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94.触腕の使い方
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「これがその宝箱部屋の宝箱に一つだけ入っていた神器です」
「うわっ、なんだこりゃ気持ちわりい。これが神器だってのか?」
女の子のいるお店で偶然ドノバンさんと出くわしてしまった俺。
会って間もない人だし、共通の話題も思いつかない。
しょうがないので俺は隠し階層の更に隠された宝箱部屋にあった神器のことをドノバンさんに聞いてみることにした。
ドラゴニアのダンジョンで出た神器だし、冒険者ギルドになにか記録のようなものが残っていないかと思ったのだ。
「だがなあ、神器っていうのはそうそう目にできるものじゃねえ。異世界から召喚された勇者でもない限りは、持つことを許されねえ代物だ。俺たち一般人にとっちゃ、AランクからSランクのダンジョンを一番最初に攻略したりすると稀に手に入る代物だ。命を何個も賭けて挑むようなギャンブルだぜ」
「でも、持っている人がいないわけでもないんですよね」
「まあな。Sランクの冒険者は大体1個は持ってんじゃねえか?人の身で人の範疇を飛び越えるような奴らだからな」
「こういう生き物の一部みたいな神器を持っていた人はいなかったんですか?」
「うーん、そんなやついたっけかな……」
ドノバンさんは顎髭をいじりながら考え込む。
なんかかっこよくて羨ましいな。
俺も無精髭を撫でくりまわして対抗する。
「そういえば……」
「なんか思い出しました?」
「ああ、ジェームス商会のご隠居が言ってたんだけどよ……」
ジェームス商会というのはマルクのお父さんの商会のことだ。
ご隠居は先日会ったマルクのおじいさんだ。
かのご老人はまだまだカクシャクとしていてボケ老人には程遠かった。
そんなご隠居の話ならば期待が持てそうだ。
「ご隠居の時代にはまだこの町にSランク冒険者ってのがいたんだよ。ドラゴニアのダンジョンを30階層まで踏破しちまうような英雄がな」
「その人が初めてドラゴニアのダンジョンを踏破したんですね。前に腐竜の心臓を商会に売ったというSランク冒険者ですか」
「そうだ。俺が生まれたときにはもう寿命で亡くなってたんだが、ご隠居たち世代はみんなその人に憧れたらしいぜ」
「その人が生き物の一部のような神器を持っていたんですか?」
「ああ、トカゲの尻尾みてえな神器をドラゴニアのダンジョンで見つけたみたいだな。その冒険者が使ってみたら尻から尻尾が生えてきたんだってご隠居が笑いながら話してた気がするぜ」
尻から尻尾?
それはもう本当に人間の範疇を飛び越えてしまっている気がする。
「使うって言っても、どうやって使うんですか?」
「食ったって言ってたぞ」
「食べる?そのトカゲの尻尾のようなものをですか?」
「ああ」
ということは俺もこのタコ足のような神器を食べれば身体から触腕を生やせるということなのだろうか。
確かに美味しそうだとは思ったけれど、まさか本当に食べるのが正解だとは思わないよな。
七輪の上でジュージューと焼けるタコ足。
さすがに生のまま食べるのは気が引ける。
かといって1本のタコ足を凝った料理にすることもできずに結局焼いて塩でもかけて食べることにした。
見た目は焦げ目がついて普通にタコ足のようなんだけどな。
匂いも海鮮系の良い匂いで、食欲をそそる。
そろそろいいだろう。
俺はタコ足を七輪の上から皿に下ろし、男爵領産の藻塩をふりかけた。
これは絶対うまいだろ。
香ばしい香りのするタコ足にかぶりつく。
藻塩の旨味がタコの甘みを引き出している。
噛めば噛むほどタコ自体の旨味も出てきて美味しい。
普通にタコだな。
すべて食べ終わり、しばし待つ。
今のところ身体にはなんの変化もみられないけどな。
「ん?んんん?」
なんだか背中のあたりが猛烈に痒くなってきた。
違う。
熱い?
肩甲骨の下のあたりが猛烈に熱くなってきた。
「うっ」
たまらずしゃがみこむ。
ずるずると背中からなにかが生えた感触がした。
何か、じゃないな。
触腕に決まっている。
一体俺の背中はどうなっているのだろうか。
俺は服を脱ぎ、異空間収納から鏡を取り出して背中を軽く映す。
「うわぁ、エグいフォルムの触腕だな……」
俺の背中から生えていたのは、ヌラヌラと光るグロテスクな肉の綱。
ちょっとイケないゲームに出てくるタイプの触手だ。
これはエロいこと以外に使いみちがあるのだろうか。
「意外に自在に動くな」
触腕を動かすのは簡単で、意識しなくてもまるで腕を動かすかのように動かすことができた。
俺は試しに触腕で剣を握り、振ってみる。
ヒュンといい音がした。
「これは使えるかも」
触腕の力は2本の腕よりも強いような気がする。
案外戦闘向きの神器なのかもしれない。
「あとは、1本しか生やせないのか。そして生やしたら消えないのか」
もし消えなかったらこのグロテスクな触手を一生背中に背負って生きていかなければならない。
そんなことになったらもう夜遊びできない。
俺は必死で背中の触腕に消えろと念じた。
すると触腕はズルズルと俺の背中に引っ込んでいき、跡形もなくなった。
よかった、なんとか出し入れは自由なようだ。
俺はもう一度触腕を背中から生やす。
にょきっと一瞬で生えてくる触腕。
俺はもう1本生えろと念じる。
するとまた背中が熱くなり、にょっきともう1本触腕が生えてきた。
「複数生やせるのか。何本までいけるんだ?」
俺はどんどん背中に触腕を生やしていった。
グロテスクなことになっていく俺の身体。
しかし不思議と気持ち悪いとは思わない。
両肩から腕が生えていることを気持ち悪いとは思わないように、背中からたくさんの触腕を生やしていても気持ち悪いとは思わないのかもしれない。
触腕の増殖は6本で止まった。
6本が限界なようだ。
しかし6本あれば十分だ。
1本1本の力も分散されるというわけではないようで、1本目と同じくらいの力強さをすべての触腕から感じる。
自在に動く強力な腕が6本増えたと思えば、大幅な戦力アップだ。
俺は阿修羅像のように触手にそれぞれ武器を持たせてみた。
竜殺しの剣、牛鬼の如意槍、水精の短剣、神の苦無威。
よく使う神器はこのくらいか。
余った2本の触腕にはミノタウロスの持っていた金のバトルアックスとドラゴニュートが持っていた剣を持たせておく。
これで6本すべての触腕が武器を持っているわけだが、重さは別段感じない。
触腕は長さも10メートルくらいまでは伸びるようなので、お互いの武器が干渉しあって邪魔になることもない。
しかしこの数の武器を別々に振るのは大変に難しいようで、ちっとも思ったとおりに動けない。
「これは要練習だな」
だが、この触腕を自在に操って戦えるようになれば今よりも格段に強くなれるだろう。
年甲斐もなく燃えてきた。
おっさんは少年漫画は修行編が一番好きだったんだよ。
「うわっ、なんだこりゃ気持ちわりい。これが神器だってのか?」
女の子のいるお店で偶然ドノバンさんと出くわしてしまった俺。
会って間もない人だし、共通の話題も思いつかない。
しょうがないので俺は隠し階層の更に隠された宝箱部屋にあった神器のことをドノバンさんに聞いてみることにした。
ドラゴニアのダンジョンで出た神器だし、冒険者ギルドになにか記録のようなものが残っていないかと思ったのだ。
「だがなあ、神器っていうのはそうそう目にできるものじゃねえ。異世界から召喚された勇者でもない限りは、持つことを許されねえ代物だ。俺たち一般人にとっちゃ、AランクからSランクのダンジョンを一番最初に攻略したりすると稀に手に入る代物だ。命を何個も賭けて挑むようなギャンブルだぜ」
「でも、持っている人がいないわけでもないんですよね」
「まあな。Sランクの冒険者は大体1個は持ってんじゃねえか?人の身で人の範疇を飛び越えるような奴らだからな」
「こういう生き物の一部みたいな神器を持っていた人はいなかったんですか?」
「うーん、そんなやついたっけかな……」
ドノバンさんは顎髭をいじりながら考え込む。
なんかかっこよくて羨ましいな。
俺も無精髭を撫でくりまわして対抗する。
「そういえば……」
「なんか思い出しました?」
「ああ、ジェームス商会のご隠居が言ってたんだけどよ……」
ジェームス商会というのはマルクのお父さんの商会のことだ。
ご隠居は先日会ったマルクのおじいさんだ。
かのご老人はまだまだカクシャクとしていてボケ老人には程遠かった。
そんなご隠居の話ならば期待が持てそうだ。
「ご隠居の時代にはまだこの町にSランク冒険者ってのがいたんだよ。ドラゴニアのダンジョンを30階層まで踏破しちまうような英雄がな」
「その人が初めてドラゴニアのダンジョンを踏破したんですね。前に腐竜の心臓を商会に売ったというSランク冒険者ですか」
「そうだ。俺が生まれたときにはもう寿命で亡くなってたんだが、ご隠居たち世代はみんなその人に憧れたらしいぜ」
「その人が生き物の一部のような神器を持っていたんですか?」
「ああ、トカゲの尻尾みてえな神器をドラゴニアのダンジョンで見つけたみたいだな。その冒険者が使ってみたら尻から尻尾が生えてきたんだってご隠居が笑いながら話してた気がするぜ」
尻から尻尾?
それはもう本当に人間の範疇を飛び越えてしまっている気がする。
「使うって言っても、どうやって使うんですか?」
「食ったって言ってたぞ」
「食べる?そのトカゲの尻尾のようなものをですか?」
「ああ」
ということは俺もこのタコ足のような神器を食べれば身体から触腕を生やせるということなのだろうか。
確かに美味しそうだとは思ったけれど、まさか本当に食べるのが正解だとは思わないよな。
七輪の上でジュージューと焼けるタコ足。
さすがに生のまま食べるのは気が引ける。
かといって1本のタコ足を凝った料理にすることもできずに結局焼いて塩でもかけて食べることにした。
見た目は焦げ目がついて普通にタコ足のようなんだけどな。
匂いも海鮮系の良い匂いで、食欲をそそる。
そろそろいいだろう。
俺はタコ足を七輪の上から皿に下ろし、男爵領産の藻塩をふりかけた。
これは絶対うまいだろ。
香ばしい香りのするタコ足にかぶりつく。
藻塩の旨味がタコの甘みを引き出している。
噛めば噛むほどタコ自体の旨味も出てきて美味しい。
普通にタコだな。
すべて食べ終わり、しばし待つ。
今のところ身体にはなんの変化もみられないけどな。
「ん?んんん?」
なんだか背中のあたりが猛烈に痒くなってきた。
違う。
熱い?
肩甲骨の下のあたりが猛烈に熱くなってきた。
「うっ」
たまらずしゃがみこむ。
ずるずると背中からなにかが生えた感触がした。
何か、じゃないな。
触腕に決まっている。
一体俺の背中はどうなっているのだろうか。
俺は服を脱ぎ、異空間収納から鏡を取り出して背中を軽く映す。
「うわぁ、エグいフォルムの触腕だな……」
俺の背中から生えていたのは、ヌラヌラと光るグロテスクな肉の綱。
ちょっとイケないゲームに出てくるタイプの触手だ。
これはエロいこと以外に使いみちがあるのだろうか。
「意外に自在に動くな」
触腕を動かすのは簡単で、意識しなくてもまるで腕を動かすかのように動かすことができた。
俺は試しに触腕で剣を握り、振ってみる。
ヒュンといい音がした。
「これは使えるかも」
触腕の力は2本の腕よりも強いような気がする。
案外戦闘向きの神器なのかもしれない。
「あとは、1本しか生やせないのか。そして生やしたら消えないのか」
もし消えなかったらこのグロテスクな触手を一生背中に背負って生きていかなければならない。
そんなことになったらもう夜遊びできない。
俺は必死で背中の触腕に消えろと念じた。
すると触腕はズルズルと俺の背中に引っ込んでいき、跡形もなくなった。
よかった、なんとか出し入れは自由なようだ。
俺はもう一度触腕を背中から生やす。
にょきっと一瞬で生えてくる触腕。
俺はもう1本生えろと念じる。
するとまた背中が熱くなり、にょっきともう1本触腕が生えてきた。
「複数生やせるのか。何本までいけるんだ?」
俺はどんどん背中に触腕を生やしていった。
グロテスクなことになっていく俺の身体。
しかし不思議と気持ち悪いとは思わない。
両肩から腕が生えていることを気持ち悪いとは思わないように、背中からたくさんの触腕を生やしていても気持ち悪いとは思わないのかもしれない。
触腕の増殖は6本で止まった。
6本が限界なようだ。
しかし6本あれば十分だ。
1本1本の力も分散されるというわけではないようで、1本目と同じくらいの力強さをすべての触腕から感じる。
自在に動く強力な腕が6本増えたと思えば、大幅な戦力アップだ。
俺は阿修羅像のように触手にそれぞれ武器を持たせてみた。
竜殺しの剣、牛鬼の如意槍、水精の短剣、神の苦無威。
よく使う神器はこのくらいか。
余った2本の触腕にはミノタウロスの持っていた金のバトルアックスとドラゴニュートが持っていた剣を持たせておく。
これで6本すべての触腕が武器を持っているわけだが、重さは別段感じない。
触腕は長さも10メートルくらいまでは伸びるようなので、お互いの武器が干渉しあって邪魔になることもない。
しかしこの数の武器を別々に振るのは大変に難しいようで、ちっとも思ったとおりに動けない。
「これは要練習だな」
だが、この触腕を自在に操って戦えるようになれば今よりも格段に強くなれるだろう。
年甲斐もなく燃えてきた。
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