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88.隠し階層の探索3
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「おいおっさん、先に行くんじゃねーよ!俺たちのほうが先だっただろうが!!」
「はいはい、ごめんね。どうぞお先に」
別に先に行きたいわけでもない。
俺は通路の端に寄り、長道たちに道を譲る。
「ちょっとあんたたち、シゲノブさんに助けてもらっておきながらなんなのよ!!」
「いいってエリーさん。俺たちはちょっと休憩していこう」
エリーさんは渋々といった顔で黙り込む。
長道たちはふんっと鼻を鳴らして通路を進んでいった。
「シゲノブさん、本当にいいんですか?あんなの許しておいて」
「許すとか許さないとか言ってもしょうがないでしょ。一回死んでもあの態度なんだから」
「そうですけど……」
「それよりお腹空かない?急いでもしょうがないし、何か食べよう」
「そうですね……」
俺は異空間収納にしまってあったドラゴン肉の串焼きとパンを取り出す。
この串焼きはパンに挟んでも美味いのだ。
「すごい、空間魔法まで。あ、それおばちゃんの串焼きですか?」
「そうだよ。一緒に食べよう」
「いいんですか?」
「たくさんあるから遠慮しなくてもいい」
「はい!ありがとうございます!!」
エリーさんは元気な声でお礼を言い、にこりとほほ笑む。
元気なエリーさんらしい花が咲いたような笑顔だ。
俺まで一緒に微笑んでしまいそうになる。
俺はパンを切り分け、串焼きを挟む。
エリーさんも同じようにして肉を挟んでいる。
18階層から結構色々あって丸1日くらい何も食べてない。
俺は腹が減って我慢できずパクリとかぶりついた。
パンも串焼きも銅貨で買えるようなものだけれど、空腹は最高のスパイスというもの。
パンに肉を挟んだだけのサンドイッチは、東京のおしゃれなカフェテリアで食べたバゲットサンドなんかよりもずっと美味しく感じた。
「ん~~おいしい!!」
エリーさんも俺と同じようにかぶりついて満面の笑顔を浮かべる。
少しは気分を変えることができたようでなによりだ。
ただでさえ危険な隠し階層の中だというのに、長道たちのせいで雰囲気は最悪だったからな。
俺とエリーさんはしばし無言でサンドイッチを貪り食らった。
「さて、そろそろ行こうか。長道たちがまた死んでるかもしれないから」
「はい」
食後のお茶とお菓子までしっかり楽しみ、俺たちは立ち上がる。
1時間ほど休んだだろうか。
このダンジョンはどうやら通路には魔物が出ないタイプのようで、食事中全く魔物の襲撃はなかった。
おそらく小部屋ごとに魔物が出るタイプのダンジョンなのだろう。
となればそろそろ次の小部屋にたどり着いているであろう長道たちは魔物と会敵している頃だ。
今度は竜騎士の投げ槍をちゃんと投げられているといいのだが。
今まで通り罠に気を付けてダンジョンを進む。
「ん?なんだろう、ここの壁。石材の色が違うな」
「罠でしょうか」
「俺も迷宮型のダンジョンは2個目だから、罠の種類も全部把握できているわけじゃないんだよ」
「どうしますか?」
「今後の参考にしたいから一度発動しているところが見てみたいな。ちょっと俺の後ろに隠れてて」
「わかりました」
エリーさんは俺の背中にピッタリと張り付くように隠れる。
なんか距離が近いと思うのは俺の気のせいなのだろうか。
少しは俺に好意を持ってくれていると思うのはおっさん特有の思い込みなのかな。
今はそれどころではないというのが残念なところ。
ダンジョンから出たら男と女の駆け引きでも楽しんでみたいね。
俺は異空間収納から小石を取り出し、色の変わっている石材に投げつけた。
石が当たった石材はボタンのように引っ込み、続いてゴゴゴという地響きがし始めた。
「壁が動いてる!?」
地響きは壁が動く音だった。
扉1枚分くらいの大きさの石材が内側に引っ込み、横にスライドして隠し通路が現れた。
「なるほど、これが宝箱部屋ってやつか」
ミルファさんに宝箱部屋というものがあるのを聞いていたことを思い出した。
宝箱は袋小路や小部屋などの色々な場所にある場合があるが、こうやって隠し部屋に隠されていることも稀にあるらしい。
「入ってみるんですか?」
「一応未見の罠とかあるかもしれないから、エリーさんはここで待ってて」
「わかりました」
エリーさんは中の様子を見てみたかったようで少し残念そうな顔をしたが、こればっかりはしょうがない。
もし未見の罠があったとしても俺だけであれば身体の頑丈さでなんとか死なずに耐えられるかもしれないのだ。
これまで長道が嵌った痕跡があった罠はどれも凶悪なもので、運が悪ければ死んでいたようなものも多かった。
死んだばかりならば神酒と魔法で蘇生も可能だとはいえ、さすがに死ぬ経験はしてほしくない。
俺は明るい通路から暗い宝箱部屋へと歩を進める。
迷宮型ダンジョンの不思議な光源の光が、宝箱部屋の中は一段階落とされているようだ。
薄暗くて視界が悪い。
魔法で光球を浮かべて部屋の中を照らすと、そこには床がほとんどなかった。
「こんなの漫画で読んだことあるな……」
某カ〇ジで。
こちら側の床と、宝箱の置かれた丸いフロアを繋ぐのは細い1本の橋。
200メートルほどの距離で序盤から足の幅よりも狭いその一本橋は、漫画よりもワンランク難易度が高そうだ。
橋にはどうせ電流でも流れているのだろう。
手をついて渡ることは危険だな。
だが別に向こうのルールで戦う必要もないだろう。
俺は空歩の魔法を発動して一気に向こうのフロアまで走っていこうとする。
しかし転移魔法のときと同じように、魔法陣が完成しても一向に魔法が発動する気配がない。
足を上げてみるが、空気を蹴るはずの足はなんのとっかかりもつかめずに地面に下ろされる。
「ルールは守れってことか」
どうやらこの一本橋を渡る以外に宝箱にたどり着く方法は無いらしい。
仕方がないので俺は一本橋に足を付ける。
いきなり橋が落ちるとかそういった罠は無いようだな。
ぐっと足に力を入れても橋はびくともしない。
ルールを守ればそちらも卑怯なことはしないということか。
俺は1本橋へと歩を進めた。
途端に飛んでくる矢。
「おっと……」
そこまで速い矢じゃなかったので掴んで捨てる。
これは急いだほうが良さそうだ。
俺は一本橋の上を走って渡る。
「うわっ、とっ、ちょっ」
四方八方から矢が襲ってくる。
先ほどの遅い矢はなんだったのかと思うような剛速弓だ。
俺は撃ち落としたり避けたりしながら宝箱のあるフロアを目指す。
「待て待て待て待て!!」
雨あられのように飛んでくる矢に加えて、鉄の砲弾が飛んで来た。
こんな不安定な足場でそんな重い攻撃を弾けというのか。
砲弾はどんどん数を増していく。
すでに難易度ヘルモードなんだけど、これは本当に渡れる人がいるという前提で作られているのだろうか。
俺は結界の魔法で防ごうとするが、空歩と同じように使用禁止なようで発動しない。
「おいおい、結界も禁止とか……」
俺は手でなるべく衝撃を殺して砲弾を受け流すが、ついにさばききれなくなり砲弾が俺の腹に直撃する。
「ぐっ、痛くはないけど……」
バランスが崩れ、身体がぐらりと揺れる。
俺は電撃が来るのを覚悟して橋に手をつこうとした。
「うわぁっ!」
橋からは電撃ではなく鋭い金属の刃が飛び出てきた。
いったいどうなっているのか。
そろそろ分かってきたけどこのアトラクション、完全に俺を殺しにきている。
「はいはい、ごめんね。どうぞお先に」
別に先に行きたいわけでもない。
俺は通路の端に寄り、長道たちに道を譲る。
「ちょっとあんたたち、シゲノブさんに助けてもらっておきながらなんなのよ!!」
「いいってエリーさん。俺たちはちょっと休憩していこう」
エリーさんは渋々といった顔で黙り込む。
長道たちはふんっと鼻を鳴らして通路を進んでいった。
「シゲノブさん、本当にいいんですか?あんなの許しておいて」
「許すとか許さないとか言ってもしょうがないでしょ。一回死んでもあの態度なんだから」
「そうですけど……」
「それよりお腹空かない?急いでもしょうがないし、何か食べよう」
「そうですね……」
俺は異空間収納にしまってあったドラゴン肉の串焼きとパンを取り出す。
この串焼きはパンに挟んでも美味いのだ。
「すごい、空間魔法まで。あ、それおばちゃんの串焼きですか?」
「そうだよ。一緒に食べよう」
「いいんですか?」
「たくさんあるから遠慮しなくてもいい」
「はい!ありがとうございます!!」
エリーさんは元気な声でお礼を言い、にこりとほほ笑む。
元気なエリーさんらしい花が咲いたような笑顔だ。
俺まで一緒に微笑んでしまいそうになる。
俺はパンを切り分け、串焼きを挟む。
エリーさんも同じようにして肉を挟んでいる。
18階層から結構色々あって丸1日くらい何も食べてない。
俺は腹が減って我慢できずパクリとかぶりついた。
パンも串焼きも銅貨で買えるようなものだけれど、空腹は最高のスパイスというもの。
パンに肉を挟んだだけのサンドイッチは、東京のおしゃれなカフェテリアで食べたバゲットサンドなんかよりもずっと美味しく感じた。
「ん~~おいしい!!」
エリーさんも俺と同じようにかぶりついて満面の笑顔を浮かべる。
少しは気分を変えることができたようでなによりだ。
ただでさえ危険な隠し階層の中だというのに、長道たちのせいで雰囲気は最悪だったからな。
俺とエリーさんはしばし無言でサンドイッチを貪り食らった。
「さて、そろそろ行こうか。長道たちがまた死んでるかもしれないから」
「はい」
食後のお茶とお菓子までしっかり楽しみ、俺たちは立ち上がる。
1時間ほど休んだだろうか。
このダンジョンはどうやら通路には魔物が出ないタイプのようで、食事中全く魔物の襲撃はなかった。
おそらく小部屋ごとに魔物が出るタイプのダンジョンなのだろう。
となればそろそろ次の小部屋にたどり着いているであろう長道たちは魔物と会敵している頃だ。
今度は竜騎士の投げ槍をちゃんと投げられているといいのだが。
今まで通り罠に気を付けてダンジョンを進む。
「ん?なんだろう、ここの壁。石材の色が違うな」
「罠でしょうか」
「俺も迷宮型のダンジョンは2個目だから、罠の種類も全部把握できているわけじゃないんだよ」
「どうしますか?」
「今後の参考にしたいから一度発動しているところが見てみたいな。ちょっと俺の後ろに隠れてて」
「わかりました」
エリーさんは俺の背中にピッタリと張り付くように隠れる。
なんか距離が近いと思うのは俺の気のせいなのだろうか。
少しは俺に好意を持ってくれていると思うのはおっさん特有の思い込みなのかな。
今はそれどころではないというのが残念なところ。
ダンジョンから出たら男と女の駆け引きでも楽しんでみたいね。
俺は異空間収納から小石を取り出し、色の変わっている石材に投げつけた。
石が当たった石材はボタンのように引っ込み、続いてゴゴゴという地響きがし始めた。
「壁が動いてる!?」
地響きは壁が動く音だった。
扉1枚分くらいの大きさの石材が内側に引っ込み、横にスライドして隠し通路が現れた。
「なるほど、これが宝箱部屋ってやつか」
ミルファさんに宝箱部屋というものがあるのを聞いていたことを思い出した。
宝箱は袋小路や小部屋などの色々な場所にある場合があるが、こうやって隠し部屋に隠されていることも稀にあるらしい。
「入ってみるんですか?」
「一応未見の罠とかあるかもしれないから、エリーさんはここで待ってて」
「わかりました」
エリーさんは中の様子を見てみたかったようで少し残念そうな顔をしたが、こればっかりはしょうがない。
もし未見の罠があったとしても俺だけであれば身体の頑丈さでなんとか死なずに耐えられるかもしれないのだ。
これまで長道が嵌った痕跡があった罠はどれも凶悪なもので、運が悪ければ死んでいたようなものも多かった。
死んだばかりならば神酒と魔法で蘇生も可能だとはいえ、さすがに死ぬ経験はしてほしくない。
俺は明るい通路から暗い宝箱部屋へと歩を進める。
迷宮型ダンジョンの不思議な光源の光が、宝箱部屋の中は一段階落とされているようだ。
薄暗くて視界が悪い。
魔法で光球を浮かべて部屋の中を照らすと、そこには床がほとんどなかった。
「こんなの漫画で読んだことあるな……」
某カ〇ジで。
こちら側の床と、宝箱の置かれた丸いフロアを繋ぐのは細い1本の橋。
200メートルほどの距離で序盤から足の幅よりも狭いその一本橋は、漫画よりもワンランク難易度が高そうだ。
橋にはどうせ電流でも流れているのだろう。
手をついて渡ることは危険だな。
だが別に向こうのルールで戦う必要もないだろう。
俺は空歩の魔法を発動して一気に向こうのフロアまで走っていこうとする。
しかし転移魔法のときと同じように、魔法陣が完成しても一向に魔法が発動する気配がない。
足を上げてみるが、空気を蹴るはずの足はなんのとっかかりもつかめずに地面に下ろされる。
「ルールは守れってことか」
どうやらこの一本橋を渡る以外に宝箱にたどり着く方法は無いらしい。
仕方がないので俺は一本橋に足を付ける。
いきなり橋が落ちるとかそういった罠は無いようだな。
ぐっと足に力を入れても橋はびくともしない。
ルールを守ればそちらも卑怯なことはしないということか。
俺は1本橋へと歩を進めた。
途端に飛んでくる矢。
「おっと……」
そこまで速い矢じゃなかったので掴んで捨てる。
これは急いだほうが良さそうだ。
俺は一本橋の上を走って渡る。
「うわっ、とっ、ちょっ」
四方八方から矢が襲ってくる。
先ほどの遅い矢はなんだったのかと思うような剛速弓だ。
俺は撃ち落としたり避けたりしながら宝箱のあるフロアを目指す。
「待て待て待て待て!!」
雨あられのように飛んでくる矢に加えて、鉄の砲弾が飛んで来た。
こんな不安定な足場でそんな重い攻撃を弾けというのか。
砲弾はどんどん数を増していく。
すでに難易度ヘルモードなんだけど、これは本当に渡れる人がいるという前提で作られているのだろうか。
俺は結界の魔法で防ごうとするが、空歩と同じように使用禁止なようで発動しない。
「おいおい、結界も禁止とか……」
俺は手でなるべく衝撃を殺して砲弾を受け流すが、ついにさばききれなくなり砲弾が俺の腹に直撃する。
「ぐっ、痛くはないけど……」
バランスが崩れ、身体がぐらりと揺れる。
俺は電撃が来るのを覚悟して橋に手をつこうとした。
「うわぁっ!」
橋からは電撃ではなく鋭い金属の刃が飛び出てきた。
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